友達
最近、湊さんと居る時間が増えた。お菓子を食べて感想を伝えたり、放課後、勉強を教えたり。
「相馬って、湊さんと付き合ってんの?」
クラスメイトに、こういう勘違いをされることも多くなってきた。
俺は、お互いのために助け合ってる友達だと思ってる。
湊さんは、お店に自分のケーキを出す、俺は単純に湊さんのお菓子が美味しくて好きだし、勉強を教えることによって、俺も将来のためになる。
「普通に友達だよ」
こうやって答えるけど、答え方合ってるのかな。こういうのって、全否定もうやむやにするのも良くないと思う。
湊さんも、たまに聞かれてるみたいだ。クラスの女子に聞かれてるのを見たことがある。
……ちょっと、様子が変だったんだよな。なんていうか、湊さんを責める言い方だった。まるで、俺と湊さんを離そうとしてるみたいに。
「湊さーん! こっちこっち!」
楓が、大声で湊さんを呼んだ。昼飯を食うのも、4人になった。楓と貴也は湊さんに興味が湧いたみたいだ。積極的に話しかけている。
でも、この前楓があんなこと言ってたな。
「やっぱり、笑ってくれるけど……樹と居る時の笑顔と違うんだよな~」
笑顔が違うってよく分からないし、俺も気にしたことない。でも、2人が言うには、俺の前だと雰囲気が柔らかいそうだ。
「いつも入れてもらって、嬉しいけど……3人の邪魔になってないかしら?」
湊さんが、お弁当を食べながら申し訳なさそうに言った。
「邪魔なんて、そんな……」
否定しようと思ったら、上から楓が被せた。
「何言ってんの! 俺らは、湊さんと食べたいんだけど?」
「そうだよ。友達でしょ?」
貴也も言った。
「……友達……えぇ、そうね」
湊さんは嬉しそうに、そして安心していた。
そして鞄の中から袋を取り出した。
「今日は、マカロンを持ってきたの。難しかったけど、上手くできたのよ」
パステルカラーの可愛らしい色のころんとしたマカロン。
「マカロンかぁ。凄い綺麗な形になってるね」
「いっぱい作っちゃったから、良かったら食べてちょうだい」
俺は、ピンク色のマカロンを1つ、口に入れた。
「……どうかしら?」
「美味しい! やっぱり、俺湊さんの作るお菓子好きだよ」
「俺も好き!」
「本当に美味しいよ。」
湊さんも1つ食べて、満足そうにうなずいた。
「はー美味かった!」
「楓、マカロン1人で食べ過ぎだから!」
「ふふっ、良いのよ。たくさん食べてくれて嬉しいわ。また作ってくるわね」
また食べれるのか。楽しみだな。
「俺ら、食べさせてもらってばっかりだけど……樹は勉強教えてるんだろ? 俺たちにもできることねーかな?」
「……貴女達、優しいところがそっくりね。いらないわよ、友達になれただけで、もう充分」
湊さんが、2人と仲良くなってくれて、嬉しかった。
友達ができて、湊さんも嬉しそうだった。
感想をくれた方がいらっしゃいました!ありがとうございました!
励みになりますし、褒めてもらって単純に嬉しいです!
これからも、小説を楽しんでください!




