アタック
最近リアクションが増えてきていてとても嬉しいです!
「紗理奈、まずはお昼に誘ってみたら?」
「えぇっ、でも……いつも木崎くんと杉山くんと食べてるし……」
中休み。私たちは廊下で作戦会議をしている。
朝、挨拶できたことを伝えたけど、亜澄にそれだけじゃ駄目って言われちゃった。私には大きいことだけど、やっぱり周りからしたらただの挨拶よね……。
「紗理奈が勢いある行動が苦手なのはもちろん知ってる! 挨拶できのも偉いわ。でも、あの樹よ? それくらいじゃあ、意識してもらえないわ」
「……そうよね。分かったわ、誘ってみる!」
今日はフィナンシェを作ってきた。それを一緒に食べようっていうので、ついでにお昼も一緒に……。
だいぶハードルが高いけれど、亜澄も背中を押してくれているし……!
「あ、相馬くんっ……」
「ん? 湊さん、どうかした?」
いつものお友達と食べようとしている相馬くん。もう他の2人と机をくっつけちゃっているし……ここから、「一緒に食べよう」なって言っても、困るだけよね。
「えっと、湊さん……?」
「あっ、あの……! えっと……!」
もう後戻りはできない。けれど、なんて言えばいいのかしら……!?
「これっ、良かったらっ……!」
フィナンシェを相馬くんに渡して、私はいつも通り1人で食べようと思ってたいたんだけど……
「湊さん、良かったら一緒に食べる?」
木崎さんが、そう言って優しく微笑んだ。
「いただきまーす!」
この状況、何なのかしら……?
どうして私は、好きな人とその友達2人とお昼ご飯を食べているの!?
「えーと……湊さん良かったの? うるさくないかな。」
隣に居る相馬くんが、耳打ちした。
「え、えぇ。新鮮で楽しいわよ」
杉山さんは、授業とかでもよく発言するタイプで人気者。私とは真逆のタイプだから……。
「湊さん、すっげー器用なんだな~」
「樹がもらってるクッキーとか見たことあるけど、凄いね」
「あ、ありがとうっ……嬉しいわ。」
2人とも、凄く優しく接してくれる。
「フィナンシェも、ありがとう」
「丁度4個あるから、良かったらみんなで食べましょう」
相馬くんの家が4人家族だから、今回は4個にしたんだけど……丁度良かったわ。
「本当!? 食べていいの?」
「湊さん、ありがとう」
2人は嬉しそうに、フィナンシェを食べてくれた。
「湊さんって、やっぱり樹の前だと雰囲気が柔らかいよね」
「そうか? 結構笑うぞ」
俺がもらったお菓子を食べて感想を言ったりとか、勉強を教えていて、上手く解けた時とか。
「だから、それが樹の前だけなんだって!」
2人に言われたけど、よく分からない。湊さんの柔らかい雰囲気しか、知らないから。




