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勝負の行方は

700ポイント、30000pvありがとうございます!

恋愛+現実世界のランキングにも載って、たくさんの人に見ていただいて嬉しいです!

「せーのっ!」

 1組の教室の前の廊下で、亜澄が声を出した。

 声に合わせて、2人で順位表を見せ合う。

「…っど…」

「同点!?」

 2人とも、同じ順位が書かれていた。

 俺は数学で亜澄に点差をつけ、国語で点差をつけられた。他は2人とも平均くらいだったから、プラマイゼロ。

「な~んだ、自信合ったのになぁ」

「はぁ……無駄に緊張した……」

 2人で、ほっと胸をなで下ろす。

「樹、私に何を命令しようとしてたの~?」

「それはっ……まっ、まだ考えてなかったし!」

「へぇ~?」

 同点だったから、特に何もない。亜澄は解き直しをするために教室に帰っていった。

「あ、お帰り樹。勝負、どうなったの?」

「同点だったよ」

「同点!?」

「凄いじゃん。命令されなくて良かったね」

 3人で解き直しをして、数学の問題を教えてた。

 何を命令しようとしていたか、何も考えていなかったわけではない。でも、正直負けると思っていた。だから、同点で驚いた。

 亜澄は、もし勝ったらとか……考えてたのかな。

「樹、ここも教えて~!」

「はいはい……」

 楓、もうちょっと自分でも解き直ししてほしいんだけどな……

「相馬くん、私にも教えてくれない?」

「あー、はいはい……って、え?」

 解答用紙を持って、俺に話しかけてくれたのは、湊紗理奈(みなとさりな)さん。

「えぇっと……どこの問題?」

「ここが分からないの……」

 最後の引っかけ問題。ここ、俺も迷ったけど、時間があったから解くことはできた。教科書の端に載っているような問題。解けなかった人のほうが多かったらしい。

「ここはね……」

 分かりにくいから、図などを使って説明していた。湊さんは熱心に聞いてくれて、メモまで取っている。

「どう? 分かったかな?」

「うん。ありがとう、相馬くん。助かったわ」

 にっこり笑って、湊さんは自分の席に戻った。

「へぇ、意外だなぁ」

「え、何が?」

 楓が、自分の課題を投げ出して言う。

「湊さん、あんま笑わないじゃん?」

「いつも1人で居るタイプだもんね」

「そうなのか……」

 あんまりクラスの女子と関わらないし、注目して見たことがない。

「あんな顔で笑うんだね……」

 横目で湊さんを見ると、1人で課題へと向かっている。真剣な顔で、ゆっくりと丁寧に、問題を解いていた。

 他の女子とかとは、あんまり連まないタイプなのかな。

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