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帰ってきてすることと言えば…

昨日、最初の数話書き直してんですけど、

もしかして、紛らわしいことになってました?


もしなってたんなら、すんません…

 俺とクーロはあの後…


 街へと帰り…


 教会で傷を癒してもらい…


 自宅で別の服に着替えた後…


 冒険者ギルドへとやってきていた。知らない情報が出た気がするけど許して欲しい。だって、めんど…


 今目の前には、あわあわと口が震えているリリスさんが目の前にいる。


 「お、お二人で、ホブゴブリンを倒した…!?」


 どうやら、俺とクーロの功績が素直に信じられないらしい。


 まっ、しょうがないかもしれない。だって今回、俺たちは生きるか死ぬかの瀬戸際だったと言っても過言ではない。なら、リリスさんが信じられなくてもしょうがない。


 でも思い返してみると、前のゴブリン騒動のときですら、俺たちは死んでもおかしかったような…


 うん。そりゃー、信じれないわな。


 だからクーロが、倒した証拠を入れた布袋を、俺とクーロ、そしてリリスさんとの間を作り出しているテーブルの上に置いた。


 恐る恐るリリスさんが布袋を受け取る。そして、中身を拝借して…


 「ほ、ほんとうにホブゴブリンの耳が…」


 そう呟く。だけどまだ信じられないみたいで、取り出した耳を色んな角度で見始めた。


 どんだけ信じられないのだろうか…


 しかも、そんな汚いものをよく…


 でもこんだけのリアクションを取ってくれると、達成感、それと有能感が湧いてくる。




 そしてしばらく見てようやく目の前の現実を受け取ってくれたのか、一度深く目を閉じてから、リリスさんが俺とクーロの方に視線を向けてきた。怒っているような厳しい瞳を持って…


 「お二人とも、何してるんですかっ!!!昨日、格上のランクの魔物には挑むなって言ったじゃないですかっ!!!!」


 「「えっ…」」


 きっとクーロもだろう。すごい、とかの称賛の言葉がリリスさんから出てくると思った。だけど、出てきたのは違う言葉だった。


 「今回は生きれた、だから良かったです。だけど一歩間違えたら、お二人とも死んでましたよっ!!!」


 その通り、だと思う。


 「確かに冒険者ですから、冒険するのは勝手です。でもお二人はまだまだ新米なんです。だからもっと、命を大切にしてくださいっ!!!」


 「「はい…」」


 俺はまだ、冒険者になって1週間も経ってない。クーロは、曰く1ヶ月くらい。ほんとうに、まだまだ新米だ。リリスさんの言葉に、ぐうの音も出なかった。


 俺とクーロは、揃って下を向いている。そして…


 はぁ…


 そんな俺たちに向かって、リリスさんがため息を吐いたのが聞こえた。


 クーロは分からない。だけど俺は、居心地が悪いながらも顔を上げた。するとリリスさんの表情は、さっきまでの怒っていた表情はどこかに行ってしまっていて、しょうがないですね、そんな慈愛の目を俺たちへと向けてきていた。


 「次からは気をつけてくださいね。」


 「「はい。」」


 小さい頃お母さんに怒られたような、そんな懐かしい感覚だった。


 俺とクーロはシュンとしている。そこに…


 「さて、ではでは…」


 新しく聞こえてきたリリスさんの声、その声は明るい声だった。


 「お待ちかねの報酬タイムです!!!」


 そういえば…!


 怒られて、忘れてた…


 でもそっか、報酬か。ホブゴブリン…


 それはゴブリンよりもワンランク上の魔物。ということはだ、報酬もそれなりに期待ができるのでは…


 心が、心が躍る…


 あ〜、いったいいっくらかな〜。


 頑張って抑えておかないと、頬が勝手に上がってくる。それくらいに、心が浮き立ってた。


 そんな俺の気持ちを焦らすことなく、リリスさんが下から、硬貨の入ったトレーを取り出す。


 そこにはなんと…


 「2万…」


 2万っ!?


 今までと比べたら段違いに多い。しかも、リリスさんの言葉はまだ続きがあるみたいだ。今回はゴブリンが11匹…


 1匹が1500だから、


 ………


 16500ユーリ。しかもここから、ホブゴブリン代…


 期待が、期待が膨らむ…


 ホブゴブリン、ほんとうに強かった。だからこれは、3万近くまで行くのでは…


 期待が、期待がぁぁぁああ。


 そしてリリスさんの口がやっと動き出す…


 「ユーリです。」


 ユーリ…


 ユーリっ!?はっ!?はぁっ!!!!!!!?


 「2万ユーリですかっ!?」


 「2万ユーリですっ!!」


 聞き返しても、リリスさんの答えは変わらなかった。


 2万…


 つまり、ホブゴブリンは3500ユーリ…


 あんだけ強かったのに。強かったのに…


 あはは、割に合わない…


 ツンツン…


 毎度のように、横からツンツンとされた。突かれた方に顔を向けると、笑顔のクーロがいた。


 「今日は、けっこういったね?」


 確かに、今までに比べたら遥かに多い。それはそうなんだ。でも、ホブゴブリン代が納得いかないんだよ。


 うぅ…


 なんというか、心がどんよりする。だけど、嬉しそうなクーロの顔が目に入ってきて…


 まぁいっか。


 そう思える俺がいた。


すぐに、次も出します

で、次の話から、書き方変えてます

ご了承くだせー

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