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貴族様と言われたい  作者: チョウリョウ
第2章  デリア国編
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ラウテル山の黒豹(エピソード)

【デリア国(風の半島)】

デリア半島にある(イタリアや朝鮮のような国)海に囲まれ北側には急峻なレンカッサ山脈があり、南側の人の住む平地は風は穏やかだが、海は頻繁に吹く季節風などの風の影響で(風の半島とも呼ばれる)半島へ船で上陸するのは難しい、コルシチア大陸から行くには、ラウテル山を通らねばならない、独自の文化が発達。


ラウテル山の北西にパベル王国、西にガルシア連邦、南西にバルトシュタット共和国がある。




# 山嶺の黒き閃光 - の戦い


パベル王国がサリバ国を倒してから3年後、歴史は血塗られた渓谷を舞台に展開した。


春の雪解け水が渦巻く峡谷に響いた角笛の音は、新たな戦いの幕開けを告げていた。パベル穏健派は、軍閥派の力の拡大を嫌い、白銀の鎧を纏ったパベル王国穏健派の兵士たち。四万の軍団―彼らは先日のサリバ征服の余韻冷めやらぬまま、南部のデリア国へ号令のもと進撃を開始していた。


デリア国に行くにはラウテル山を通らなければならない守は一万の兵。「ラウテル山の黒豹」と恐れられる老兵グレン・ヴォルケンである。


【グレン・ヴォルケン(ラウテル山の黒豹)】

ラウテル山に陣取り何度も敵を撃退してきた、ラウテル山把握つくし全体を城のようにしゲリラ戦や籠城戦のように高低差をうまく利用して戦う名老将

統率 91 武力83 知力 83 政治 43 魅力 77


王国穏健派指揮官の少佐は高台から敵陣を見下ろした。パベル王国軍は幅広い正規軍陣形を敷きながら谷間をゆっくりと進軍していた。整然とした布陣は一見無敵に見える。


しかし彼は知っていた――この山々が何千年もの間培ってきた死と栄光の物語を。


「第一線は崖上に罠を仕掛けを警戒せよ」と命じた少佐の声は冷静だった。「第二線は渓流に偽装キャンプを設置し罠にはめろ」


三時間後、最初の衝突は起こった。崖上から投擲された岩石と弩弓による狙撃が始まり、パベル軍前列が混乱。その隙に黒豹部隊はこの時間に出る霧深い森へと溶け込んでいった。


追撃を試みるパベル軍に対し、巧妙な陽動作戦が繰り広げられる。偽装キャンプは見破られ、逆に誘い込まれた騎兵隊は待ち伏せていた黒豹部隊の側面攻撃を受けた。


日没前、ついに戦況が決定的に傾いた。山頂付近の狭隘路で足止めされたパベル軍主力に、高地から落下する大量の岩塊と矢が攻撃が襲いかかる。悲鳴とが山間に木霊した。


最終決戦は月明かりの中行われた。山岳猟兵として訓練された黒豹部隊は夜陰に乗じて敵陣深くまで浸透し、指揮系統を寸断。パベル軍総司令官穏健派の貴族は戦場中央で取り残され孤立するという未曾有の事態に陥った。


翌朝、戦場となった渓谷は静寂を取り戻した。谷底には一万五千体以上の遺体が折り重なり、川の流れは真紅に染まっていた。一方で黒豹部隊の犠牲者は千二百人以下―圧倒的な損害比である。


このラウテル山の戦いによりパベル王国穏健派は南方進出の野望を完全に打ちれ、軍閥派が力を持ち。

ベルガー家のデリア国侵略をを進言する。

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