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貴族様と言われたい  作者: チョウリョウ
第1章 サリバ国編
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時渡

≪パベル領とサリバ領の国境≫


残党に追いつく時渡、その残党をまとめていた2人と話す。


【残党の再編成】


(時渡)「何人いる?」


残党の中央に陣取る大男に問いかけた。


(戦斧)「ここにいるのが6千」


髭面の戦士が腕を組んで答える。


(遠目)「さらに領地まで逃げたのが4千かな」


細身の射手が遠くを見つめながら付け加えた。


(時渡)「はーあ、ほとんど戦わずに逃げたのか」


呆れたように溜息をつく。これだけの兵力があれば十分に戦えたはずだ。


(戦斧)「無警戒で酒盛りしてたからな。ははっは」


豪快に笑う戦斧。酒の匂いが鼻をついた。


(時渡)「まあいいや。6千で挟撃に向かいますか」


冷静に告げる時渡に、遠目が眉をひそめる。


(遠目)「大丈夫なのか?ヒンター様一人にして。挟撃うまくいくのか」


(時渡)「見た目と言動と違って意外といいよ」


苦笑しながらヒンターのことを説明する。


(戦斧)「お前と一緒かロレンソ(時渡)。見た目と違って名将か。そりゃいいっははっは!」


巨漢の戦士が腹を抱えて笑う。


(遠目)「お前が言うならいいのだろう。指揮はお前が取れ」


遠目が承諾する。


(時渡)「そうさせてもらうよ」


簡潔に応じ、前方に立つ。


(時渡)「全速前進!」


その一声で6千の軍が動き出した。



【戦斧】

50代の歴戦の勇者、戦斧を獲物にしてるため

統率 66 武力 81 知力 37 政治 22 魅力 57


【遠目】

目がいいため遠くの状況を把握でき、弓も一流

統率 72 武力68 知力 59 政治 41 魅力 62




【ヒヘル方面移動中の幻獣部隊】


(サリバ斥候)「ヒヘルにいるベルガー軍を率いるのは……16歳になったばかりの次男であるようです」


(幻獣)「時渡ではないのか?」


(サリバ斥候)「ヒヘルにはいない模様です」


その報告に幻獣の瞳が輝く。彼の唇が微かに上がった。


(幻獣)「若い奴の暴走か……すぐにヒヘルに向け全力前進!」


この思わぬ展開に、彼は確信を持って前進を命じた。これは明らかに好機だった。


≪第二都市ヒヘル≫


(物見)「敵がこちらに来ます!」


塔からの報告に全軍が緊張する。遠方の平原に土埃が立ち上り始めていた。



【ベルガー軍5500(城攻めで500脱落)VS幻獣将軍8000(奇襲で1000離脱)】


ヒンターは城壁上から睨みつけた。その若さゆえの傲慢さが見て取れ。


(貴族)「父上の仇だ。この場で討ってくれる!」


一方で幻獣は満足そうに微笑んだ。彼の狙い通り、若い指揮官は感情に流されているように見えた。


(幻獣)「若いな……だがそれこそが弱点だ」


貴族はプライドが高い、怒って城を出てくればいい、籠城戦は守りのほうが有利のため、野戦にできれば戦いやすく兵の損害も抑えられるため、煽ることにする。


(サリバ兵)「おいおい、ベルガー家のお坊ちゃん軍団! 壁の中に隠れて震えてるのかぁ~!?」


最前列のサリバ兵が大声を張り上げた。馬に乗った兵士たちが槍先を振り回しながら嘲弄する。


(サリバ兵)「おい青二才! お菓子でも食べながらカーちゃんにに抱きついて寝てろっての!」


(サリバ兵)「戦争ってのは遊びじゃねぇんだぞ! サリバが怖くて引きこもりか? 情けねぇな~!」


嘲笑の声は響き合い、ヒヘルの石壁に反響した。城壁の上ではヒンターが拳を握り締めている。


(サリバ兵)「そんもんかベルガー家! ほら出ろよ! 若造どもが!」


(サリバ兵)「俺たちの矢は城壁ごとぶち抜くぜ! ビビって漏らす前に出てきた方が身のためだぞ!」


挑発は次第に露骨になる。サリバ軍はわざと密集隊形を解き、散開して攻撃を受けやすい態勢を見せた。

煽る煽る。



≪第二都市ヒヘル城壁上≫


(貴族)「あのクソ野郎、ぶっ殺してやる!スベッチ()、あいつを撃ち殺せ!」

怒る怒る、平民に言われ、近くにある物を蹴りながら 

スベッチ())「は」

スベッチ()は煽る男も見る、この距離なら当てられる、殺せるかどうかはわからないが当たればいいと静かに弓を構え、弓を放つ、矢は煽る男に吸いつけられたかのように、心臓部分にあたる。

(煽る煽る男)「ぐは」

弓が当たって倒れる

それを見たヒンターはご機嫌になり

(貴族)「よくやったスベッチ、貴様のような腕利きこそ我が軍の誇りだ、おいだれか金を持ってこい」

皮袋に入った金を投げる

(貴族)「褒美だ」 

スベッチ())「有難う御座います」



≪ヒヘル城前サリバ軍陣営≫


一方、城外のサリバ軍陣営では—


(幻獣)「あの距離を射る者が居るとは……昼間の強行突破は危険だな」


幻獣は、顔を指でなぞりながら呟いた。


(幻獣)「夜襲の準備をしろ。指揮官が狙われるリスクは最小限にする」


【ヒヘル前・夜の陣営】


篝火の光が揺らめく中、作戦会議が始まる。


(幻獣)「西側に松明を多く掲げろ。敵がそちらに気を取られたら……東の城壁に集中攻撃する」


幻獣は町の地図を指し示す。


(幻獣)「ヒヘル東側の城壁は比較的攻めやすい。弓で援護しながら攻め上がる。時間との勝負になるぞ」


兵士たちが配置につき始める。幻獣の目が鋭く光る。


(幻獣)「幻獣部隊の真価を見せる時だ」


≪第二都市ヒヘル・深夜≫


【ヒヘル夜戦】


城壁の見張り台から低い笛の音が鳴り響く。


(斥候)「来たぞ!」


西側の城壁前にに大量の松明の光

(斥候)「西側城壁より敵多数」

スベッチ())「ヒンター様!弓兵を集めます!」


しかなく闇の中から影のように現れた幻獣兵たちが東側から押し寄せる。彼らは巧みに岩陰を利用して接近

(サリバ兵)「今だ!梯子を掛けろ!」


(貴族)「西から来ると思わせて東からか……やるな!」

「慌てず対応しろ、兵はこちらもいる!」近くヒンターの遊撃隊としていたマリイカ(アタッカー)に言う「西城壁に援護しろ」「は」西の城壁に援護に向かうマリイカ(アタッカー)


しかし東側の攻撃も激しさを増す。矢が雨のように降り注ぎ、城壁上での接近戦となる。

(幻獣)「弓隊で援護せよ!押しつぶせ!!」

(貴族)「弓兵!東壁へ!」


混乱の中で戦局は激しさを増す。


【夜明け前】


空が白み始めた頃—

(幻獣)「……ここまでか」

(幻獣)「後退させろ」


幻獣が冷静な声で命令を下す。


(幻獣)「日中よりも効果はあったが……予想以上に持ちこたえるか」


兵士たちが苦渋の表情で引き揚げる。戦場には両軍の死傷者が横たわり、血が地面を濡らしている。

(幻獣)「やはりごり押しでは勝てぬな。別の策が必要だ」


幻獣は遠ざかるヒヘルの城壁を見つめながら思案する。



【ヒヘル前宿営地】


テントに潜入してきたサリバの斥候が報告する。


(サリバ斥候)「パベル軍がこちらに向かっているようです」


(幻獣)「王都軍がもう来たか!」


慌てて起き上がり装備を整える幻獣。しかし斥候の言葉に動きを止める。


(サリバ斥候)「いえ、ベルガー軍です」


(幻獣)「残党か?数は」


(サリバ斥候)「6000です」


幻獣の表情が変わる。


(幻獣)「よし、反転して叩く」


(サリバ斥候)「ロレンソ将軍が率いてる模様です」


(幻獣)「時渡か」


鋭い洞察力を示す幻獣。彼は即座に状況を分析し始める。


(幻獣)「攻撃しますか?」


(幻獣)「いや、まだ距離はあるな」


(サリバ斥候)「はい、到着までは4日ほどかかるかと」


(幻獣このまま進めば挟撃される。ヒヘルにいるヒンターが5000、時渡の軍が6000……合計約1万1千。幻獣部隊は籠城戦で消耗し7000に減った。挟撃を受ければ不利な戦いを強いられる……)


苦々しい表情で地面を蹴る幻獣。彼の頭脳が高速で回転する。


(幻獣単純な力押しでは敗北する。分散ではなく集中……分断して各個撃破を狙うべきか?)


周囲を見渡す。草原の向こうに見えるヒヘルの城壁。そして南に広がる丘陵地帯……


幻獣は作戦を練る、一番いい方法を‥‥‥
























4コマ漫画

時渡タイムスリップ】とりあえず

「タイムスリップ出来たら何する?」

「未来に行って競馬予想」

「過去に行って、自分にもっと勉強頑張るよう言う」

「ドラえもんになる」

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