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英雄達の偽曲~親友に裏切られて全て失ったけど【コスプレ】スキルで世界征服に邁進します~  作者: 最終章
ハバラ基地奪還作戦~ハバラ高地にて~(異世界転移6ヶ月後)
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第46話:防戦

 武装強化リーンフォース


 俺のチートスキルは、武装の能力を引き上げることである。たとえばよろいならば、堅い鎧となり、剣ならば切れ味がするどくなる。


 しかもある程度のエリアに影響力を及ぼすことができるため、こういう団体戦では効力を発揮する。


 しかし、



『わかってはいましたが防戦一方です!』



 ラブルからの連絡の通り、戦況はかんばしくない。


 俺達が組んでいるのは密集陣形。盾を前に突き出して、前からと上からの矢を防ぐ。


 敵の矢は魔法で強化されており強力であるが、さすがに俺のチートスキルの方が上のようで、今のところ防げている。


 ただ、リーチの問題がある。


 敵の矢は基地から飛んできて、俺達を足止めする。これでは、前に進めない。



『ある程度の犠牲ぎせいは覚悟して突っ込みますか!』


「だめだ! 今は耐えろ。敵の攻撃は防げている。わるい状態ではない」



 そう、耐久たいきゅうできる状態。


 矢だって有限ゆうげんだ。撃ち続けられるわけじゃない。しかも敵は、遠征で、このハバラ高地まで足をばしているのだ。補給線ほきゅうせんもまだ確保していないだろうから、限界はすぐ来るに違いない。


 いや、というか、そうであってくれ。


 

「作戦は成功している! 向こうの矢を防ぎつつ、応戦しろ!」



 俺が指示をすると、通信に怒号が割り込んでいた。



『腰抜け共め!』



 声の主は、シュナーザであった。



『この程度の矢にひるんでいて、王国の騎士を名乗れるか! 我らの勇敢ゆうかんなる部隊は進むぞ!』


「ちょっと待て! もう少し様子を見てから」



 そんな俺の忠告ちゅうこくを聞かず、シュナーザ部隊は、突撃を開始した。


 彼らは、陽動ようどうの目的を理解していないのか? 敵部隊がこちらに注力ちゅうりょくしている今、無理に突撃するメリットはないだろう。


 シュナーザ部隊の積極的な動きを見て、ラブル部隊に動揺どうようが走っていた。もともと血の気の多いあらくれ者の集団である。


 それがいくら無謀むぼうであろうと、勇気ある動きにはつられてしまう。


 その雰囲気を察してか、ラブル分隊長があわてて尋ねてきた。


 

『どうしますか、クロ隊長!?』


「絶対に動くな。シュナーザ部隊はもういいから、おまえらは援護えんごてっしろ」



 ラブル分隊長ならば、彼らを制御することができるだろう。今は、動かないのが吉だ。


 先の内容は、シュナーザ隊長にも教えたはずだが、まったく理解していないようだった。


 そもそも()()()()()()()()()()()()


 帝国軍の攻撃は、はっきり言って普通だ。シュナーザ部隊もしのげている。だが、この程度であるはずがない。この程度ならば、そもそもハバラ高地を守っていたヌケバシ部隊が、簡単にやぶれるわけがないからだ。


 原因が、まだ出現していない。


 いや、どうだろう。


 俺は、そこで思考がクリアになるのを感じた。


 シュナーザ部隊が前に出てことで、少なからず敵部隊は動揺する。何かしらの対策をこうじるだろう。とすれば、奥の手を出すしかない。


 そして、俺の思考は、敵部隊の鏡となって、事象として現れた。


 バリニーズ分隊長からの通信である。



『クロ隊長! 現れました!』



 その言葉を受けて、俺は部隊全員に対して、警鐘けいしょうを鳴らした。



「全員、頭上注意!」



 次の瞬間、あたり一面に、無数のやりが降りそそいだ。

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