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英雄達の偽曲~親友に裏切られて全て失ったけど【コスプレ】スキルで世界征服に邁進します~  作者: 最終章
ハバラ基地奪還作戦~ハバラ高地にて~(異世界転移6ヶ月後)
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第43話:クロ部隊緊急会議

「帝国軍とガチンコ勝負!?」



 俺が担当するクロ部隊の幹部会。分隊長と班長に対して、俺は隊長会議で決まった作戦の内容を伝えていたところ、ソマリが大げさに不満を漏らした。



「違う。陽動ようどうだ」


無謀むぼうっていうところは一緒だろ。あたしたちの部隊だけで、ハバラ高地を制圧した帝国軍に正面からいどむんだろ?」


「あぁ、そのうえ、相手の部隊の規模も戦力も未知数で、おそらく英雄までいる。はっきりいって勝ち目はない」


「余計わるいわ!」



 ソマリだけでなく、他の分隊長達も不満を口にしてた。


 まぁ、彼らの気持ちもわかる。俺だって、こんな作戦を、うちの部隊でやるのは嫌だったのだ。


 しかしながら、隊長達の総意であり、新設された部隊ということもあって、反論もしずらい。俺も英雄なのだから、もう少し我儘わがままが言えそうなものだが、軍設立の際に、わりと無理を通したので、あまり強く言えない。


 それに緊急事態ということもあって、もめる時間がしかった。


 などという理由はいくつかあるのだが、分隊長たちが納得しそうなものではない。


 

「あたし達を殺す気かよ! クロ隊長!」


「まぁまぁ落ち着け。これは決して無謀な作戦じゃない」



 どう考えても無謀な作戦だが、俺はなんとかそうでないとを彼らに錯覚さっかくさせる必要があった。



「まず、ソマリ、おまえのいちばんの間違いをただしておくと、大前提として、俺達の部隊は()()をしない」


「ん? どういう意味だ?」


「勝負というのは勝つか負けるかわからない戦闘のことだ。死ぬか生きるかって話をしているのに、そんなあやふやな戦闘はしたくないだろ」


「確かに」


「俺達がやるのは、一方的な殲滅せんめつだけだ。こちらの部隊の被害は最小にして、相手の部隊に甚大じんだいなダメージを与える。それが基本だ」


「聞いている分には、なんだか卑怯ひきょうなんだが」


「正々堂々と戦って死にたいか?」


「いや。生きるのがいちばんだ。ただ、その考えからいくと、今回はまったく逆だろ。相手にダメージなんて与えられるかわかんねぇし、こっちの被害は甚大だ」


「だから、陽動だと言っただろ。普通の戦闘は、敵部隊の壊滅が目的だが、陽動の目的は、敵部隊の拘束こうそくだ」


「拘束?」


「そうだ。つまり時間稼ぎだな。王国軍の主力部隊が、ハバラ高地を包囲ほういするまでのあいだ、敵部隊が動けないようにする」


「結局、戦うんだろ?」


「どちらかというと防御だな。こちらの被害が出ないようにしながら、敵部隊が無視できない程度に攻撃する」


「なんだか、ガキの嫌がらせみたいだな」


「似たようなもんだ」



 それで理解が促進そくしんされるならば、イメージなどなんでもいい。


 ソマリは、それでも気が進まないようだった。



「とはいってもな。いきなり帝国軍と戦闘って言われても、あたし達、まだ災害の後始末あとしまつとか、盗賊とうぞく狩りとかしかしてないしな」


「いや、そこはチャンスと考えよう」



 俺は、ソマリに応えた。



「ソマリの言う通り、この部隊は、設立せつりつされてから日があさく、実績じっせきがない。今回の任務は、ハバラ高地奪還作戦のかなめともいえる。見事に任務をこなせば、軍の中での評価もあがる」


「なるほど」


「そうすれば、報奨金もあがる」


「「「おー」」」



 現金な奴らである。


 しかし、よかった。分隊長達が乗り気になってくれるかが心配だったのだ。やる気のない仕事はうまくいかないものである。


 俺もコスプレで、誰かに頼まれて、衣装をつくるのは気が乗らない。やはり自分達で楽しめるものでないと。


 まぁ、それはいいとして、俺は分隊長たちに告げた。



「危険はある。否定はしない。だが、ハイリスク・ハイリターンだ。この任務を成功させて、がっぽりもうけようじゃないか!」


「「「おう!」」」

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