表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雑文(仮)  作者: 緑
8/12

二次 01

ドラクエ8に似ているような


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[小説 最初 1]

王様:トロデ

馬姫:ミーティア

道化師:ドルマゲス

主人公:エイト

ーーーーーーーーーーーーーー

・城 広間

道化師「初めまして王様。今日は、私めの手品を御覧いただきたいと思います」


パチパチ、手品に喜ぶ王様


王様「さすがマスター・ライラスの御弟子さんだ。見事な手品であった。今夜は城で、ゆっくりされるがよい」


・深夜、主人公が中庭で警備していると、城内から騒がしい音がする。


・窓を破り、宙に浮く道化師


城の兵達は、道化師が放つ光によってバタバタと倒されていく。

数名の屈強な近衛兵が、魔法で応戦すると、それまで余裕で笑っていた道化師の表情から笑みが消えた。


なんと道化師は、3体に分身した。


道化師「やりますね。でも、そこまでです」


残りの兵も、倒れた。

そして主人公も気を失った。


「おい、大丈夫か?」

主人公が顔を上げると、化物のような男が、主人公を覗きこんで言った。


その不細工な男は、じつは王様で、姫様は馬にされていた。


「どうやら無事だったのは、3人だけのようだな」

王様は言う。


粗末な戦闘服を着た主人公が、呆然とうずくまっていると……。

何と王様は、納屋から馬車を出して旅のしたくを始めた。


「おーい、お前も手伝え」

奥に行くと、大きな釜を積めと命令した。


その釜は錬金釜で、

たとえば2個の薬草を入れてグツグツ煮ると、1個の上薬草になるのだという。


薬草1個は、8G。

上薬草1個は、88G。

8G+8G→88Gで、72Gの儲け。


王様「これさえあれば何とかなるわい。…今は壊れているがな」


そんなチビた小銭で、どう、何とかなるのか? 聞いていて気が遠くなった。


王様「朝になったら、ワシ達は出発する。

お前が、行く行かないは、……お前の自由だ。せっかく助かった命だからな」


・明け方、王様は馬車で熟睡していた。

ーーーーーーーーーーーーーー

<旅立ち>

王様「ワシら、2人だけのようだな」

馬姫「……」

王様「すまんな」

馬姫「ひひ~ん」

2人が歩いていくと、


正門の脇で、旅姿の主人公が立っていた。


<終>

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[師弟の日常]

師匠:マスター・ライラス

弟子:ドルマゲス

ーーーーーーーーーーーーーー


弟子「ただいま戻りました」

師匠「遅かったな」


弟子「すみません」


師匠「で、酒は?」

弟子「買いました」


師匠「…何だこれはっ!」

弟子「缶酎ハイです」


師匠「見れば解る」

弟子「ビールが売り切れで」


師匠「缶酎ハイなら、9%ストロングだと言ってあるだろ、ドルマゲス」

弟子「…はあ」


師匠「6%梅酒味なんて…」

弟子「すみません」


師匠「………」

弟子「師匠?」


師匠「いいなあ、梅酒味も」


弟子「何か良い事があったのですか?」

師匠「喜べ。もう少しで薬が完成しそうなのだ」


弟子「あの"魔術師の素"ですか?」

師匠「そうなのだよ。これさえあれば」


弟子「誰でも、魔術師」


師匠「薬さえ完成すれば」

弟子「いったい何年かかるんですか?」


師匠「ま、まあな」

弟子「かれこれ」


師匠「お前も飲むか?」

弟子「いえ、私は」


師匠「たまには、付き合え」

弟子「いえ、それより魔法の修行を」


師匠「酒を飲むのも修行なんだぞ」

弟子「じゃあ、1杯だけ」


師匠「よし」

ーーーーーーーーーーーーーー

<1時間後>

弟子「ヒック、ウ"~」

師匠「もう、そろそろ」


弟子「まだ飲み始めたばかりでしょうがぁ」

師匠「う、う~ん」


弟子「ところで師匠」

師匠「なんだ?」


弟子「いつになったら、魔法を教えてくれるんですか」

師匠「教えてるだろ」


弟子「は~ん? あーんなのは、ただの手品ですよ手品」


師匠「基本とは、物足りなく感じるものなんだ」

弟子「基本ねえ」


師匠「たとえ下らないと」

弟子「伝説の7賢者の末裔が、基本・基本って、ご先祖様も嘆くよ」


師匠「………」

弟子「師匠ほどの方が、愚民どもに馬鹿にされて悔しくないんですかっ!」


師匠「おい」

弟子「今に見てろよ、愚民どもめー」


師匠「もう飲むな」

弟子「俺はね、師匠のために、言ってんですよ」


師匠「解った」

弟子「いーや。解ってねえ!」

ーーーーーーーーーーーーーー

<翌朝>

弟子「お、お早うございます」

師匠「おはよう」


弟子「あの、昨夜なんか言いましたか?」

師匠「いや、特に」


弟子「……そうですか。今日は何を?」

師匠「掃除でも」


<終>

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[酒 漫画編]


弟子「ところで師匠、いつになったら漫画の描き方を教えてくれるんですか?」


師匠「教えているだろう」

弟子「ドット絵ですか?」


師匠「そうだ」

弟子「はあーん? あんなのは絵とは言いません。記号、単なる記号」


師匠「何なら、いいんだ?」

弟子「本当の漫画は、こう凄い原稿」


<別の日・本棚の前>


弟子「はあ、師匠のアシスタントになって、もう何年にもなる」


棚の本を見る。


弟子「毎日毎日、消しゴムかけか、ベタ塗りばかり。

締め切りに余裕があるときは、デジカメで何か撮ってこいと家から追い出される」


別の本を手にして、


弟子「ん? 集中線の引き方。これだ!」


「紙の裏から画ビョウを刺し、テープで固定、針に穴のあいた専用定規をセットすると、狂いのない集中線が引ける」


「8時間だけ働き、残りの16時間は遊んでいる。

まず寝る時間を削れば2倍。その他も削れば3倍強くなれる」


弟子「なるほど」


師匠「こらっ! 何を見ている。その本は、まだ早い」


<終>

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【終】

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ