矛盾って……
矛盾とは………何だっけ。
【矛盾とは】
矛盾って、解るようで解らない。
辞書を引くと
「楚の国に、矛と盾を売る商人がいて、
…………このように、辻褄が合わないことを矛盾という」
と説明されているが、ちっとも解らない。ベリベリと辞書を破りたくなる。
最新のネットで検索しても、
「楚の国に、矛と盾を………」
という辞書と同じような説明になっている。
なぜだ? なぜ何年も、この説明のままで固まっているのだ。インターネットだというのに………。
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[自分流で、矛盾とは]
辞書などの説明には、器の考え方が、全く無い。
矛盾を矛盾と感じるのは、器に収まらなくなり困ってから。
矛盾しているか否かよりも、その矛盾が器に収まるか収まらないかが重要だと思う。
……だって、たいていの物事には、相反する問題点(=小さな矛盾)があって当然なのだから。
何かを行えば、かならず相反するものが発生する。
→急ぐ
←危ない
全体の容量が100までOKだとすると、
50 急ぐ→←危ない 50
それぞれ50までは大丈夫だなと、計算できる。
ところが、全体が決まってないと、
02 急ぐ→←危ない 02
少しでもアウト。
本来なら余裕で我慢できることなのに、「矛盾してる」と悩んでしまう。
建設的な議論は、矛盾点・問題点が見つかってからが本番。そこからがスタートであって、
よくtwitterで見かける、矛盾を指摘したから勝った負けたは、議論とはいえない(と思う)。
なので、
全体が100しかないのに、
60 急ぐ→←危ない 60
と、20オーバーした。
その20をどうするかが、本当の議論だ。
<本文 終>
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(^_^)[作者]
ここからは、おまけのショートコントだよ。
ーーーーーー ショートコント ーーーー
[師匠vs弟子]
<弟子>師匠
<師匠>何だ?
<弟子>矛盾って、どういうことですか?
<師匠>………
<弟子>師匠?
<師匠>お前には、矛盾があるのか?
<弟子>は?
<師匠>お前は、矛盾などという下らないものを抱えているのか?
<弟子>い、いえ
<師匠>なら、気にするな
<弟子>し、しかし…
<師匠>気にするなっ!
(中略)
<師匠>矛盾か
<弟子>はい、矛盾です
<師匠>昔、楚の国に
<弟子>…はあ(ため息)
<師匠>おい!
「その国」じゃないぞ。「楚の国」だからな
<弟子>知ってますよ、そんなこと
<師匠>昔、楚の国に、武器商人がいて
<弟子>はいはい。矛と盾を売ってたんでしょ
<師匠>鼻糞を、ほじるな!
ーーーーーーーコメントーーーーーーー
(^_^)[作者]
やれやれ、物語というのは、ちっとも前に進まない。小説サイトで書くのは大変だなと気が遠くなる
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[師匠vs弟子](続き)
(中略)
………
(中略)←ホントは考えてない
<弟子>それで、矛で突いたんですか?
<師匠>いや、突かなかった
<弟子>どうして?
<師匠>盾を突いたからww
(注「盾突く」のこと)
<弟子>………。(くっ、下らない)
<終>
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[客vs商人]
<客A>その矛で、その盾を突くと、
どうなるかと訊いておるのだ
<商人>さあ
<客A>答えられまいww
<商人>じゃあ、試してみますか?
<客A>へ?
<商人>やれば、解るから
<客A>ははは、観念したか
<商人>はい
<商人>お客さんは、この盾を持って
<客A>ああ
<商人>いきますよ
<客A>ま、待った
<商人>チェストーッ
<客A>ま、待てと言っておる
<商人>なんすか? せっかく、やる気になったのに
<客A>ワシが矛をやる
<商人>えーっ! できるの?
<客A>ばかもの! こう見えても
<商人>はいはい。じゃあ、矛ね
(略)
[師匠vs弟子]
<弟子>なるほど、そうやって盾突いたのか
<師匠>いや、矛先をかわしたのさ
<弟子>…………。(怒/いつか殴りたい)
ーーーーーーショートコント 終ーーーー
(^_^)[作者]
あんまり矛盾についての説明にならなかったネ。
ゴメンヨ
ちなみに、「盾突く」というのは、地面に盾を突き立てて防御したことから、「口答えする」「反抗する」という意味で使われるようになった。
【終】