花子と妹
花子には年が2つ離れた妹がいる。
それが月子だ。
花子は結婚する前まで、実家で月子と二人で一部屋をつかったいた。
子供部屋というやつだ。
姉妹どちらも漫画が好きだったので、本棚に自分が買った漫画をいれ、
お互いが見える様にしたり、
気に入ったシリーズが共通したとわかるや、
折半にしたりと、
それなりに楽しんでいた。
コミケに一緒にいったり、
アニメグッズを買いにいったりもしたが、
花子には月子にいってないものがあった。
それがBLである。
いつおう花子は恥じらいというものがあったので、
二段ベットの布団の下とか洋服入れる衣装ケースに隠すなどしていた。
これを後々花子は後悔することになる。
事の発端は結婚してから必要なものを新居にうつすために実家へ通っていた日の事。
月子がBL本を片手ににこにこしていた。
「おねえちゃん、これの新刊もってない?」
隠していたつもりのBL本。
それをなぜか月子がもっている。
あぁ、これは知られたくなかった。
花子が心の中で悲しんでいる中、月子は続ける。
「電子で最新話買っちゃったから、あとで見せてあげるね」
さっきまで恥じらいとばれた悲しみでいっぱいだったはずが、
最新話がみれるとわかるや、
花子は現金だった。
「新刊はまだでてないからそれしかない。新しいのをみせてー」