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3月の憂鬱

3月。

それは、普通の会社であれば人事異動でばたばたする時期。


この時期の花子は、憂鬱だった。


理由は花子の部署の若手の男性社員(小林)が他部署へ異動してしまうことになったからだ。


その若手に対して、花子が指導にあたったから思い入れがある。とか。

仕事で特別なつながりがあるので、離れると寂しいから、とか。

そんな素敵な理由だったらよかったのに。


花子は、ある残念な理由で小林の異動を惜しんだ。

その理由が


「萌えのたねがー…」


萌え。

そう、腐女子として、妄想の種が身近なところからいなくなることを惜しんだのである。


最低な理由だと思われる、世間からしたら。


なぜ、萌えの種だったのか。


小林はある厳しい上司の部下だった。

小林は上司の期待に応えたい上に、あこがれていたので、その背中を追いかけていたのを

花子は小林と飲み屋で話をしていたことから知っていた。

(このときに花子は腐女子であることを小林に打ち明けた。理由は、なんとなくである)

厳しい上司もまた小林本人に対し、きついことを言って指導していたが、

本人がいない場所では、彼に期待している言葉をつぶやいているのを花子は知っていた。


腐女子には大事なことなので、要約しよう。


本人にはきついが、じつは能力を認めていた。

つまり、ツンデレというやつだと花子は思っていた。


上司と部下。

上司にあこがれておいかける小林。

ツンデレ上司。


彼らの存在は、花子にとっては、リアルで見る妄想のネタだった。


その小林が異動でいなくなる。


花子は深いため息をついた。


そんな花子の机に紙の束が置かれた。


小林である。


「妄想のアンテナを広げてないで、仕事してください」


小林の異動で妄想の種はなくなったショックに浸る暇はなさそうだ。

花子は小林が置いた紙の束に目を通し始めたのであった。

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