表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/15

オタクの妊活

花子はそれなりの年齢だ。

実家に帰れば結婚している娘に対し、母は笑顔で「まごはまだ?」である。

妹についてはこちらも笑顔で、「私の分も出産頑張って★」である。


夫婦生活はそれなりだが、成果(子供)がない以上、不妊治療に踏み切った。


不妊治療の最初の血液検査、精液検査はすんだ。

次はタイミング指導。

タイミング指導となると、卵子の育ち具合を医者に診ても知らうしかなく。


医者がモニターに映った画像を確認しつつ、手を動かし、視線は花子に向けずに淡々と言った。

「卵子の育ち具合がまだまだだね。来週きてね」


花子はがっくりとうなだれた。

仕事を調整し、イベントも行かないで我慢してのこの仕打ち。

あー、なんで女性ばかりこんな負担があるのだ。

そう考えた花子は思わずため息がもれた。


「まー、がんばりましょう」

医者はわかっているのかわかってないのか、手をひらひらさせて、

花子の診察室からの退出を促すのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ