1-2 霧雪藍葉
霧雪藍葉
・プロフィール
種族:人間
所属:ヒノモト帝国
性別:女
身長:160cm 体重:52kg
筋力:E 耐久:E 敏捷:D 魔力:E 幸運:A
ヒノモト帝国西区出身の幻術師のタマゴ。自分を危機から救った時也に惚れ、求婚する。
勉学に励み、飛び級を繰り返した。学舎を卒業してからは、生活力に乏しい父や兄の世話をしながら、幻術の修行に明け暮れていた。しかしながら、次期当主たる兄には才能は遠く及ばず、それらしい成果も出せていなかった。何かしらの裏を感じさせる家族の勧めで東区へ向かい、そこで時也と出会うことになる。
成熟した大人の女性ではないが、少女らしい美しさを持つ。霧雪家の末娘として甘やかされて育ったためか、やや思い込みが激しいが、基本的には努力家で誠実であり、好意は素直に示し、また受け取る。自分に才能が不足していることは自覚しており、それを創意工夫で乗り越えようとする。困難にもめげずに、物怖じせず挑戦する。
性格だけで言えば、時也よりもよほど英雄的資質を持つ。何をやらせてもそれなりに上手くやれる人間であり、望むことは大抵自らの手で叶えることができるだけの才女だが、唯一望んだ霧雪家たる証――幻術の才能だけは得られなかった。道具によって補うことはできるが、幻術師として大成することはないだろう。勉学ではなく剣の道にでも進んでいれば、あるいは時代を代表する英傑となったかもしれない。
けれど、そんなことはどうでもいいことだ。彼女は何より代えがたいものを得た。初めて好きになった人は、3歳年上の、優しい顔で笑う男の人だった。
・スキル
幻術:E
「幻術」とは、霧雪家に伝わる人間の魔法。通常魔族が使う魔法――「魔術」であれば、魔力を質量のある現象に置き換えるため、物理的な力を持つものとなる。しかしながら、人間には魔族のように豊富な魔力を生み出す能力も、大量の魔力を放出する能力もない。それゆえに、限界まで鍛えてようやく編み出した僅かな魔力を器用に操って「見かけだけ」作り上げることを魔法とした。これは魔力に枯渇する人間だからこそできる芸当であり、豊かな魔力を持つ魔族たちにとっては逆に「面倒さに対しての成果があまりにもないために手を出さない」類の代物である。
彼女の場合根本的に才能が欠けているが、魔術品によって補うことで幻術を扱えるようになる。
看破:C
幻術を学ぶ者であるがゆえに、幻を見破ることは得意とする。魔力によって引き起こされた異常で、そう複雑でない事象であれば、彼女は裸眼で全て見破ることができる。




