3-4 クラフト・クレー
クラフト・クレー
・プロフィール
種族:魔族
所属:レイファン王国
性別:男
身長:170cm 体重:59kg
筋力:D 耐久:C 敏捷:C 魔力:C 幸運:C
レイファンの王国軍に所属する技術少尉。若くして技術者としての地位を確立しており、王国軍の技術班においては兵器としての自動人形の制作・調整に携わっている。アウルと同い年であるため、「きみの黄泉路に花はない」の時点で15歳。表情に乏しい少年。心から楽しんでいようと笑顔になることはなく、悲しんでいても涙は零れない。いついかなる時も同じ表情、無表情。声色さえも抑揚がなく冷たい。それゆえに何を言おうと本音かどうか疑われるが、実はほとんど取り繕っていない。
死霊術という、死者の肉体や魂を使い魔化して操る異端の魔術を伝える家系の出身。本来ならば技術班として後方支援を担当するはずだったが、その魔術の特性上、敵の死体さえも武器にできる強みを殺せるはずもなく、前線に立つこともしばしば。戦いが終われば顔色一つ変えずに研究に使えそうな死体を漁る姿は傍から見れば恐ろしいものとして映る。
幼い頃から魔術師としての修練を積んでおり、魔術師として完成することを目標としている。人形制作を行っているのは死体を操る魔術を極めるための研究の一環である。
メグとは幼馴染。互いに気の知れた仲だが、友好的な関係であるのは他人に理解されるための努力を怠るクラフトに対してメグのほうが配慮しているからである。クラフトはそんなメグの審美眼や性格を高く評価している。
アウルを大層気に入って、友人として接するのだが、アウルが友情に疎いこともあって、いかんせんその心はほとんど伝わっていない。
・スキル
死霊術:A
クレー家に伝わる、死者の肉体や魂を使い魔として使役する秘術。魔族の世界においては倫理的に問題視されることも多々ある異端。クラフトの場合、戦争によって積みあげられる死体を研究資料として使っていた。彼自身の魔術的素質はあくまで一般人と大差ないものの、幼いころからの修練によって、彼の理想の完成系にかなり接近している。
人形制作:B
死者の肉体を操ることと、魂のない人形を操ることは類似している――そう考えたクラフトは、あくまでも死霊術の研鑽に必要であるため、人形制作の知識・技術を蓄えた。技術班においても充分に人形技師として活躍できるだけの能力があり、魔術の研鑽と趣味を兼ねて制作したナイトメア・ナイトオウルは彼の傑作である。