3-1 アウル・アシュレイ
アウル・アシュレイ
・プロフィール
種族:魔族
所属:レイファン王国
性別:男
身長:166cm 体重:57kg
筋力:D 耐久:B 敏捷:C 魔力:A 幸運:D
フェアファクス探偵事務所で住み込みで助手として働く少年。「きみの黄泉路に花はない」の時点で、15歳。耳と腕から羽の生えた、異形の姿をした子供。
元々はストリートチルドレンだった。少々発音に訛りがあったり、やや口が悪いことを言うことがあったりするのは、この時の生活からくるもの。両親は多額の借金を残して蒸発してしまったため、借金取りに怯えながらその日その日を生きていたところ、探偵であり魔術師であるアーロン・フェアファクスに偶然出会い、保護される。そのまま彼の提案に乗って探偵助手となる。借金の問題を解決し、屋根のある寝床と食事を提供してくれるアーロンに対しては恩義を感じており、疑似的な親子関係を築いている。元の両親とは上手くいかなかったためか、本当の家族というものに対しては羨望と嫉妬が入り混じった目で見てしまう傾向があり、アーロンとの同居生活も、ある種の傷の慰め合い的な部分があるが、互いに家族のように大切に思っていることは嘘ではない。
強い魔力を持つ魔族は、肉体に変質が起こることがままある。アウルの羽もそれが原因であり、両親ともそれらしい様子はなかったため、突然変異かあるいは先祖返りか、ともかくアシュレイ家においては異質な存在であった。とはいえ魔術師としての才能に溢れている証拠であり、実際に自然と他者の心を読む魔術を会得したほどだが、怪物的な姿は少なからず彼の交友関係を狭めた。また、生活もままならない状況は彼から学びの機会を奪うことともなった。現在はアーロンの導きで魔術の手ほどきも受けているが、アーロン曰く「アウル向きではない」魔術であるため、現時点では魔術師としては未熟もいいところ。彼なりに修行は積んでいるものの、結果が出るのはまだ先のこと。
少しばかり擦れたところもないではないが、根は真面目で素直。最近では自動人形たちやその関係者と関わることが多く、少しずつ交友関係を広めている。とはいえ生い立ちが生い立ちであるので、友人というのがどういう関係なのか、いまひとつ理解できていない部分もある。とりあえず、動物は信頼できる友達。
・スキル
接触精神感応:A
物心ついた頃から身につけていた、無意識に覚えた「他者の心を読む」魔術。人のように心のうちを隠そうとするものでなければ、触れた相手の記憶や感情を読み取ることができる。主に鼠や猫等の動物との対話に使用している。彼はこの魔術によって動物の力を借り、自分の足では足りない部分についても、広い情報網を持つことができる。
飛行:E
腕の羽で飛ぶ。ただし魔術的な完成度は低く、現状では大した飛行距離は望めない。速度についても、走るよりちょっと速いかもしれない程度。
薬草魔術:E
アーロンから習っている魔術。繊細な魔力操作を求められる薬草魔術は、膨大な魔力を垂れ流しにしているようなアウルには適していない。知識も足りていないため、アーロンの手ほどきがなければ実用性は低い。