2-14 マリウス・ウルズヴィヒト
マリウス・ウルズヴィヒト
・プロフィール
種族:人間
所属:ミュウスタット帝国
性別:男
身長:176cm 体重:62kg
筋力:D 耐久:D 敏捷:D 魔力:E 幸運:E
ミュウスタット帝国の政治家。資産家でもあり、多数の不動産や株式等の権利を有する。金銭的に可能なことであれば、大抵のことは実現できる。古くからミュウスタットに仕える老臣。
皇帝の座を狙う野心家であり、また自分の方が国を発展させるうえで上手くやれると考えている自信家。自分の正しさを信じ切っており、自分の考えに同調しない相手を内心で見下している。アクラダにとっては天敵であるが、その本性はぎりぎりまで隠し通した。単に計画を知られてはならないということもあったが、それ以上に彼自身の出生に隠すべき秘密があった。
彼は人間だが、魔術的儀式の末に生まれた、いわゆる召喚された魂の持ち主である。しかしながら、魔術とは本来魔族のものであり、人間に扱うことは難しく、彼は不完全な形で生まれることになった。それが魔力を使いこなせないだけであればよかったが、彼の場合、魂以前に肉体――魔力炉に欠陥があった。
魔力炉の欠陥は彼を人間ではないものに変えてしまう。彼の魔力炉は強い魔力を生み出すが、魔族ではない彼はそれを肉体に留めおけないため、常に魔力に飢えた状態が続く。平常時は普通の人間を装っているが、魔力への枯渇から定期的に害獣化してしまう。彼はこれを解決するために、妖精の魔法医療を求めるが――。
目的のためであれば手段を択ばない冷酷な人間。数多くの他人を陥れてもそれに対する罪悪感などはなく、目指すものへ至る過程で何が犠牲になろうとも、彼にとってはささやかな必要経費にすぎない。誰のことも信用せず、他の誰をも手駒として計算に入れる。
・スキル
害獣変化:S
持って生まれた特異体質。魔力炉の欠陥から、自分の意思で魔力を制御することができず、強い魔力を持ちながらもそれが人間の肉体にはそぐわないため、彼の変質は非常に特異な形で――害獣に変化するという形で現れる。
害獣化した彼は、竜に近い性質を持つ。ステータスは大きく上昇するが、魔力の飢えが満たされるまで、理性は全く失われる。彼は妖精の薬を利用することである程度この状態への切り替えを制御できるようになっており、これを悪用して各地でテロ行為を行う。