2-10 ラドルフ・ファイト
ラドルフ・ファイト
・プロフィール
種族:魔族交じりの妖精
所属:レテノア王国
性別:男
身長:183cm 体重:80kg
筋力:B 耐久:C 敏捷:D 魔力:C 幸運:C
騎士の家系の生まれ。騎士となるべくして育てられ、ラペイレット王家に対して憧憬の念を抱きながら、若き日は自分が騎士として認められるきっかけを作った、完璧な王子イースイルに心酔していた。現在ではミルディアとの取引の末、彼女の側近となっている。
王族に対して並ならぬ理想を抱いている。それゆえに一見完全無欠に見えるイースイルに心酔したり、美しく嫋やかなネビューリオに情を抱いたりする。しかしながら彼の忠誠心には綻びがあり、この男が真の意味で誰かの忠臣となることはない。
ミルディアに対しては、彼女がイースイルを陥れたことに気づいていながらも、将来の出世を約束されたためイースイルの復讐はしないまま従うことを選ぶ。最初のうちはあくまで見返りのためであったが、長く共に過ごしミルディアの計画に加担するうちに、イースイルやネビューリオとはまた違う歪ながらも完成された美しさに惚れこんでゆく。その美しさをこそ尊いと考えるラドルフは、ミルディアの手先として動きながら、彼女から人らしくあるためのものを悉く遠ざけていく。彼女への忠誠を謳いながら、その実彼が行っていることは、理想の偶像を作り上げるための作業でしかなかった。
・スキル
剣術:B
騎士として身に着けた戦闘技術。イースイルが彼の技量を認めたのも、彼の鍛錬の結果である。
治癒:D
妖精特有の治癒能力。しかしながら、魔族交じりである彼の血の癒しは、さしたる効力を持たない。
狂信:S
最早正気とは思えない、形の歪んだ信仰心。彼の場合、それは王家の尊い血に向けられた。彼にとっての王家とは、仕えるべき主であり、完璧な神にも等しい存在である。もしも主が完成していないものであったなら、彼が望む形に完成させようとする。忠誠と欲望の入り混じる、矛盾した信奉のかたち。