2-2 イースイル・ロラン・ラペイレット
イースイル・ロラン・ラペイレット
・プロフィール
種族:妖精
所属:レテノア王国
性別:男
身長:185cm 体重:72kg
筋力:D 耐久:D 敏捷:D 魔力:A 幸運:D
レテノア王家に生まれた正統なる妖精族の第一王子。背が高く、手足は長く、鼻筋の通った精悍な美貌の青年。真面目で誠実な好青年だが、二年前に前世で女性であった記憶を思い出し、精神性が少し変容している。
王となるべくして育てられてきたが、謀略によって殺されかける。その際に前世の女性性が蘇り、より柔軟な性格に変化している。その後隣国ミュウスタット帝国に流れ着き、そこでかの国の有力者ルクラス・ガイストに匿われて命を繋いだ。しばらくのうちはルクラスの下で過ごした彼だったが、ミュウスタットの内情を知り、それがレテノアの危機に繋がると悟った彼は、祖国を切り売りする存在がいることを確信し、レテノアへ戻ることを決める。
彼が前世の記憶を思い出すことができた理由は、彼もまた召喚された魂であるからだ。ロズが生まれてきた時と同じように、王族はさる魔術師にまじないを頼んだという。結果として、地球で生きていたある女性の魂が召喚され、妖精の王子として生まれてくるに至る。ただし幼い頃から前世の記憶と付き合いのあったロズと違い、彼が記憶を思い出したのは成人してからのことである。
同腹の妹ネビューリオと、腹違いの妹ミルディアがいる。ミルディアは敵視しているが、ネビューリオには正しく愛情を向けていた。万が一敵対するミルディアが王となることがあれば大変なことになる――と危惧している彼は、ミルディアを妨害するために、妖精の王位継承のしきたりに従い、才能あふれるネビューリオをこそ王にしようと目論む。
決して強くはない。戦士ではなく、英雄にはなれない。王となる資格さえ既に奪われている。けれど彼は、祖国を誰よりも愛している。レテノアに生まれた、レテノアの王子として。
・スキル
治癒:A
妖精の血は人を癒す。高貴なる彼の血は、大抵の傷も病も癒す。
精神力:B
気高き王族の誇りと、前世での経験からくる、折れない精神力。一度思い込んだら、その目標のために命すらかけられる。少なくとも彼にとって信じられる仲間がいるのであれば、彼が折れることはない。また、このスキルを持っている者は、暗示にかかりにくい。
変装:B
服や化粧を用いて印象を変え、自分の姿を偽る技術。顔をよく知る人物でなければ、見破るのは困難。刺客から命からがら逃げだしてからの二年のうちに身に着けたスキルだが、特に化粧に関しては、前世の記憶に由来する。