2-1 ロズ・バルテルミー
ロズ・バルテルミー
・プロフィール
種族:魔族と妖精のハーフ
所属:レテノア王国
性別:女
身長:170cm 体重:65kg
筋力:C 耐久:B 敏捷:C 魔力:A 幸運:B
レテノア魔界における烈風魔王の姪として生まれる。妖精との混血児であり、高い魔力を有しながらも魔術師としては平凡な能力しか持たない。それを魔術品を制作することによって補う。魔術の名門バルテルミー家の血筋にありながらあまりにも魔術師として凡庸すぎたために「そよ風」という蔑称で呼ばれるようになるが、それはやがて、害獣殺しの偉大な魔女の異名となった。
生まれながらに貴族であり、豊かなベルク領を領地とする公爵。本来なら嫋やかな乙女に成長するべき環境にありながら、非常に男っぽい性格で、荒っぽい。それは彼女が前世の記憶を有し、かつては男性であったことに由来する。子供がなかなか生まれにくい魔族や妖精にとって、それは単なるまじないの一つであったが、彼女の魂は異界から召喚されたがゆえに、その記憶を魂に残したまま成長することとなった。魔族の世界では戦闘能力が高いことを尊いとする傾向があるため、彼女が好戦的な性格でなければ、貴族の位は取り上げられてしまっていたかもしれない。貴族らしくない性格だからこそ貴族でいられるのが、彼女という存在である。
彼女が害獣殺しに励んでいたのは、政略結婚を避けるためである。魔族としても妖精としても純血ではない彼女であったが、その立場上、彼女の婚姻は価値あるものとして扱われる。しかしながら、前世で男性であった記憶の強い彼女は男性を愛せる自信がなかった。結婚を嫌がる彼女に魔王が提示した条件は害獣を百体殺すことであり、彼女はそれを成し遂げる過程で、恐ろしい「そよ風」となった。そして、百体目の害獣を殺したその日、運命と出会う。
魔術品制作に凝っている彼女であるが、実は魔術師として大成したければ、遠きヒノモトの沈黙魔王のように自らの肉体強化に専念したほうが早い。しかしながら彼女自身はモノ作りに凝っており、望むだけの成果は出ているので、今のところはその道から逸れる予定はない。
・スキル
大気操作:D
彼女が最初に蔑称として「そよ風」と呼ばれるようになった所以。バルテルミー家の魔術は風を操ることだが、彼女の場合、せいぜい部屋の換気が限度であった。
剣術:B
魔族の貴族とは即ち戦う力を持つ者のこと。貴族を名乗るからには最低限身に着けるべき教養の一つ。
魔術品制作:A
自らの劣る魔術を補うために、彼女は道具を作る道を選ぶ。これによって彼女はバイクを魔改造したり、剣に風の属性を与えて切れ味を良くしたり、使い魔に近い操り人形としてのゴーレムを制作したりと、不足する部分を補って余りある武器を作り出す。
治癒:E
彼女に混ざる妖精の血は、人を癒す力を持つ。しかしながら魔族との混血であるがために、その効力は弱い。舐めときゃ治る程度の傷なら、まあ治る。