テルエの世界観
・生星テルエの世界
重力や大気などは地球とほぼ同じであり、太陽があり、昼と夜がある。一年はきっかり三百六十日であり、一日は二十五時間。
星の内部は魔力炉という炉心になっており、この星の生命はその炉心から生まれた魔力が作りだした。また、この世界では魔力は観測されている事象であり、それによって引き起こされる現象を魔法と呼んでいる。
国や地域によってさまざまな言語や文化が存在するが、使われている文字は地球のものとやはり似ている。
・生星テルエの魔法
魔法
魔力によって起きる現象の総称。魔の法則。人為的に引き起こされることも、自然現象も魔力が関わっていることは全て魔法と呼ぶ。
魔力
あらゆるものの構成要素であり、魔法現象の要因となるもの。基本的には魔力を多く内包するものほど壊れにくいが、魔力のバランスが崩れると組織に変化を起こしたり、症状が酷いと存在の崩壊に繋がったりする。
人工物には魔力を生み出す炉がないため、放っておくといずれ朽ちていく。
魔力炉
魔力を生成する器官。あらゆる自然物に存在するという。大抵の哺乳類の場合、心臓の傍に備わっていることが多い。心臓と同じく、生命を動かすための重要な器官である。
魔術
魔族が魔力を現象として変化させる技術。人為的な魔法。
・生星テルエの種族
人間
テルエで最も多い人種。可もなく不可もなく。寿命は長くても百年程度だが、数が多く、さまざまな環境に適応してコミュニティを作り生活する。中には高い技術力を有する者も存在する。
魔族
魔術を使える人種。全世界の人口の二割ほど。体が丈夫で、基本的に耳が尖っている。
人間より魔力炉が強くできているが、その分魔力バランスを崩しやすく、あえて魔力バランスを保つために何らかの形で肉体を変化させる場合がある。自らの意思に関わらず、成長の過程で変質する場合もある。
魔力量によって寿命の長さに違いが出るが、通常健康体であれば人間の倍以上生き、長寿な者は人間の十倍近く長く生きる。繁殖力は低く、子供は生まれにくい。
地域ごとに魔王と呼ばれる魔族の代表を立て、その魔王を中心としてコミュニティを形成することが多い。
魔族の生活圏は特に魔界と呼ばれる場合が多い。
妖精
稀少な人種。全世界の人口の数パーセント。魔族同様耳が尖っていて長寿。また美貌の者が多いともいわれる。
魔術は使えないが、魔力炉の特質上、体の外に魔力を放出することが難しいからである。しかしながら、体内に魔力を留める彼らの肉体は非常に高い治癒効果を持った回復薬となる。
高度な魔法医療技術を持ち、彼らの血や涙等が高値で取引されている。
魔物
高い魔力を持った動物。知性のないものから、ヒト同様の高い知性を持つものまで種類は豊富。
中には魔族同様に魔術を扱うことができるものもいる。
妖怪
魔物の一種。ヒノモト帝国特有の呼称。多くは高い知性を持ち、人と共存する。
害獣
魔力炉に異変があり、怪物化した何か。正常な魔力炉を持たないため寿命は短い。凶暴性が高く、強い筋力を持ち、外見も怪物的。自らの魔力の不安定さを解決するため、本能的に他の自然物を襲って自らを補おうとする。