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クラス分けは決まって会いたくない人が居るようです

新しいクラスには期待もあれば不安もあります。

でも大抵の場合は満足とはいかないものです。

あれさえ無ければなぁ的な事とか(笑)

バス停から中学校の校舎へ向けて歩いていく。

周りではあちこちから朝の挨拶を交わす声が響いていた。

軽く傾斜した坂道を登りつつ、自然と目線は道の横に植えられた桜を眺めていた。


勿論、俺に声を掛けてくる人は居ない。


来年の今頃は声を掛けてくる友達でも出来ているだろうか?

今はそれよりも大事な事がある。

俺は今、その重要な情報を得るべく大きな掲示板を目指して進んでいった。


新学期1番のイベント「クラス分け」だ。


クラス数は6クラス、各25人程らしい。

少子化の現代では多いのか少ないのか?

それはおいといて、俺の名前を一覧から探し出す事にした。


創真文人(そうまあやと)、俺の名前は1年3組にあった。

別にクラスが何組かは気にしていなかったし、そこは問題じゃない。

問題は、このクラスに俺が会いたくない名前が記されているのかどうかだ。


「小学校の時の連中は他のクラスか、まぁ案ずるよりは何とかって事だな。あはは。」


かなり気が楽になった。この1年のスタートラインは俺が望んでいた理想の一歩目だ。

願わくば、このまま平和的に3年間が過ごせます様に・・・。


3組の教室では、既に何人かの生徒が席に座っていた。

この席順は確定なのか?それともまだ仮の場所取り状態なのかな?

室内を見渡してみると理想的な場所「窓際の最後尾」が空いていた。

よしよし、仮でも理想的な場所に陣取れるのは幸先が良さそうだ。

ここは遠慮なく速やかに座ろう。


今日は天気がとても良い。

窓から射してくる日差しが眠りを誘いそうだ。

外を直接眺めれるのも良い。長い授業の息抜きには助かりそうだ。


占拠した座席の位置についての有効性を、あれこれ想像していると1人の女子がチラチラとこちらを見てる気がした。

うーん、この席を先に取られた事についての避難の眼差しというやつだろうか?

進学初日から問題児になるのは避けたいんだけどなぁ。


あ、目線が合ってしまった!

やばい、ついにこちらへ向かって歩き出したぞ。

ツカツカと彼女は俺の席までやってくると、何か一瞬悩んだ風な表情から意を決して口を開いた。


「お、おはよう。ひ、久しぶりだね。」


言葉の最初の部分はあいさつだな、でもその後の「久しぶりだね」とは何だろ?

うーん、この子と何処かで会ったっけ?


「お、おはよう。えーと、君と何処かで会ったっけ?」


とても硬い笑顔から一変して、彼女の顔は不機嫌の塊へと変貌した。

それはそれは、とても信じられないと言わんばかりに。


「そ、そう。そういう態度で来るわけね。解りました、では私もあなたには出来るだけ関わらないようにするわ。邪魔したわね。」


言うだけ言うと、彼女は俺の席と真反対の壁際の席へと移動していった。

教室中の生徒たちはポカーンとしていたが、彼女が席に座るとガヤガヤと早速今の出来事についての会議を開きだした。

俺も参加したい、そして今どの地雷を踏んだのかを伺いたい。


そんな時、漸くこのクラスの担任らしい人が入ってきた事で個別会議は強制終了した。

その後のホームルームを経て各自の自己紹介が始まった。

俺の名前を聞いてもクラスの人間は特に反応しなかったが、後の方で例の彼女の番になると約一名、飛び上がらん程の動揺をしてしまった。


白井光(しろいひかる)その昔、俺を自宅へご招待してくれた例の子だった。


あぁ、早く来年にならない物だろうか。

俺は何かに祈りたい気分になった。

次回の話の作成って、こうするのかぁな作業でした。

名前は名称って決めるのが大変ですし難しい。

まぁ誰も読んでいないし、追々修正していこうかな。

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