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マイペースさ

作者: 竹仲法順

     *

 常に意識している。他人の思惑に流されないということだ。マイペースな生き方は健康的。まあ、悪い意味では協調性に欠けるということなのだが……。

 昔からずっとそうだった。いろいろと事情があって、他人と打ち解けないことが続いていたのである。だから、ずっと独りで頑張ってきた。今はちゃんと話を聞いてくれる人がいるから、まるっきり孤独というわけじゃないのだが、抱え込むこともいくらかはある。

     *

 だけど、他人との協調など、逆に言えばどうだっていい。大事なのは自分の意見をしっかりと持つこと。人生を充足させるための手段は、結局己の信念や芯の強さといったもの。それがない人間はずっと空回りだ。単に時間を浪費し続けるだけ。

 いつも思う。赤の他人を見ていても、そんな格式ばった生き方したら疲れるだろうに、と。自分を縛り付ける必要はない。確かに会社などに勤務すれば、仕事上、自分の意見を曲げることもあるだろう。だが、それがその人を途方もなく疲労させる。雁字搦めで窒息するだろう。そんな自分から本当の自分を解放してやることが必要。もちろん、全部上手く行くわけじゃないのだが……。

     *

 でも、他人との協調って、本当のところ何なのかな?これが理解できない。果たして曲げた自分で納得できているのか?個々人の考え方なのかもしれないが、己を押し殺すのは苦痛となるだろう。途方もなく、である。いいことがあるとは、到底思えない。

 結論を言えば、そういった人たちのそういった生き方も仕方ないのかもしれない。折り合っていくしかないのだろうな。まあ、正直なところ、よく分からないけどね。本音を打ち明けずに隠す――、集団内で生きるには必要な手かもしれないが……。隠し通した事実と向き合うのを避けるのは容易じゃないと思う。

     *

 話を戻すと、ボクにとってマイペースさは大事だ。譲れない分はある。それで回っていく。窮屈なことから逃れたい。それが本音。まあ、生き方は人それぞれあり、百人百様なのだけれど……。

 個々の感情の問題など、抽象的なことはこういった紙幅でも一番論じにくい。それはそうだろう。肉体じゃなく、精神の問題なのだから……。だが言えるのは、自分らしさを失うと、それはそれできついよということ。もちろん、個人の自由。自分らしく生きようが、他人に追従しようが、だ。

 ひとまず一筆書かせていただきました。

 ではまた。

                             (了)


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