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支配された世界

「ヴァギャ、ヴァギャギャギャ……」


 いつもの事だと思ってはいたけれど、念のためにカーテンを顔の半分程開けて外を見回した。


「はぁ~、やっぱりまだ彷徨いてるよ」


 外からは人間とも動物とも言えない呻き声が聞こえる、僕は軽く溜め息をつき、窓の鍵を念入りに確認してからカーテンを閉めた。


「……此方は……テレビ局です!只今入りました情報によりますと………」


 途切れ途切れのテレビの音声が耳に入る。


 ランダムにチャンネルを変えてみたが、どのテレビ局も録音してある映像を垂れ流しているだけだった。


「腹減ったなぁ、まだカップラーメン残ってたかな」


 耳に入ってくる音声に意識を傾けつつも、お腹の胃袋に早く何かを詰めたくなって、ゴミ溜めの様な部屋の中から食料を探し回った。 


「んー、ないなぁ」


 机の下などを覗いてみる。


「くそっ、何もないじゃないか」


 僕はヤケになって、側に置かれていた洋服の束を蹴飛ばした。


「あ、あった!」 


 僅かばかりのカップラーメンが、洋服達に囲まれて隠れていたのだ。


「良かった、これで僕はまだ引きこもっていられる」


 今の僕にとって、どんな宝物よりも価値のある物だ。


 素早く水を沸騰させ、湯をカップに注ぐ、麺が解れるまでの三分という時間をやり過ごす為に、僕はこれまでの出来事を冷静に頭の中で振り返ってみる事にした。


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