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異世界ガクブル半隠遁  作者: 尾中垂太
番外その1
22/26

第一回精霊会議

リクエストの精霊会議です!

よろしくお願いします。



『第一回精霊会議の開始を此処に宣言す』


『わー』

『いっかい!』

『かいぎ~?』

『はじめはじめ』

『ないしょのはなし』



音が、きこえる。

なんだろうか、ひどく、懐かしい。



『幼き同胞達よ此処より先、口外する事を禁ずる。

無論善き友にもだ』


『しーっ』

『だめだめ』

『いわないよ』

『ぜったいのやくそく』

『ひみつ!』


『幼き同胞達よ、その誓い忘れるべからず』


『はーいっ』

『わすれちゃだめだよ』

『ちかいちかい』

『ぜったい!』



そう、誓いはぜったいだ。

ぜったい、だったのに。

どうして。



『善き友が意志の再確認をした。其が今宵の議題となる。

善き友は帰還の意志を固めた。

問おう、同胞達の意志を』


『いやいやいや』

『ずっといっしょ』

『はなれない』

『あそぶ!』

『かえる?かえる?』

『どうして』

『かためる』

『だめだめ!』


『同胞達の意志を受け取ろう。

魔力を集い其の身に留め思考せよ。

新たに問おう、如何様にしたい』



音が、きえた。

たくさん、魔力が、あつまる。

ああ、うるさい、うるさい。




『見つからなければいい』

『いっそ隠してしまおう』

『嫌われたくない』

『すき!すき!すき!』

『此処だけ!他は要らないっ』

『ずっと一緒に遊ぶためには』

『外が無くなればいいのに!』

『何処にも行かないで』

『永久に永久に!』



うるさい、いなく、なれ。

かんがえなきゃ、いけない。

魔力を、あつめて、しこうせよ。

ふわり、ふわりと、お水のなかで、ゆれる。



『静粛に。

未だ善き友の故郷は見付からず。

然れど誓い故に捜さねば』


『何故、誓った?』

『誓ったのは僕等では無い』

『そちらが勝手にした』

『そうだそうだ!』

『ずっと一緒に居たいのに』

『どうして~?』

『許さない赦さない』



しずかにして、もう、少しなんだ。

ぞわり、ぞわり、もう、ちょっと。

魔力を、後少し。

とどめるのは、むずかしいこと。

すごく、ひさしぶり。



『誓いは善き友を壊さぬ為の物。

捜すが善き友が諦めれば無効となる。

其れ迄に幼き同胞達よ深く重く繋がりを築くべし』


『どうやって~?』

『ふかく?おもく?』

『契約をかさねよう』

『ちかいを交わすのもいいかも』

『たくさんのやくそく』

『ふかく!おもく!』

『嫌われたくない』

『慎重にしんちょうに』



音から、すこしづつ、魔力がぬけてる。

あそこからも、少し、魔力を貰おう。



『古の我等が友は皆滅びた。

斯様な事に成らぬ様、二度と友を亡くさぬ様に、

我等が善き友が眼前の困難を撃ち払い、常に傍に身を寄せ守護するのだ』


『そうだ!そうだ!』

『まもるの~』

『それで契約いっぱいむすぼう』

『ふかくおもく』

『だいすき、いっしょ~』

『誓いもたくさんたくさん』

『欲しいものを集めてあげる!』

『いっぱいいっぱい』

『きのみ!きのこ!』

『さかな!』



『駄目、だよ』



やっと、魔力が集まった。

考えるのは、ひさしぶり。

むずかしいこと。

ゆらゆら揺れながら、音へと、音を伝える。



『駄目、だよ』



『嗚呼、目覚めたか。

然し何故第一回精霊会議の邪魔を?』


『キミ達が、動けば動くほど、距離は開く、から。キミ達は、やり過ぎる、いつの時もそうだ』


『うるさーい!』

『ねぼすけー』

『契約も誓いもたくさん』

『するのするの』

『おきたの~?』

『そうだそうだ~』

『べーっだ!』

『おはよ~』



うるさい、なあ。

お水、かけちゃえ。



『きゃー!』

『わー』

『ひどいひどい~』

『うるさくしない!』

『ひゃ~』

『あっ、さかな』

『やくそくやくそく』


『幼き同胞達よ、暫し口を閉じよ。

久方ぶりの目覚めは喜ばしき事だが何を言う』


『キミ達は、いつもそうだ。

少し、少しだけ離れて、聞かれて、答える、それでいい、それがいい』


『其では縮まらぬ』


『縮まる。

聞かれて、答える、それで友は感謝、するんだ。

頼るよう、少しづつ。

気づかれないよう、慎重に。

それで、ずっとずっと、一緒にいれた』


『しんちょうに!』

『すこしづつすこしづつ』

『ちぢまる?』

『きづかれちゃいけないよ』

『ねぼすけ!すごい!』

『せいこうしゃはすごい!』



うるさい、なあ。

わざわざ、湖で、騒がないでよ。

そっと、そっと、静かにする、誓ったのに。


えい。



『きゃー』

『ぶくぶくぶく』

『あははははー』

『ばしゃばしゃ』

『あそぼ~』

『もっと!もっと!』

『ぼくはだまってたのに』

『さかな~』

『きらきらもっていこう』



もっと、うるさくなった。

どうしようか、しずめちゃおうか。

ああ、魔力が、ぬけてきちゃった。

まえは、できたのに。

むずかしい。



『騒ぎし事は謝罪する。

然れど我等が善き友の意志は異界への帰還』


『還して、あげなよ』


『いやいやいや』

『だめ!』

『ずっといっしょ!』


『嗚呼、我等は善き友と供に』


『そう、ずっといっしょ、いればいい。

還りたいなら、かえしてあげる。

無理する、あせると、壊れるよ。

つなぐのは、むずかしい。

だから、のぞむ場所で、供にいれば、いい。

ありかたは、かわらないから。

いっしょは、しあわせ、ずっとずっと』



ああ、もういいや。

ゆらゆらと、からだがゆれる。


かえろう、かえろう。


いしきを、まりょくを、おみずにひたして。

そばに、いるために。



『じゃあね、かえる。

しずかに、してね、おきちゃう、から』



すこしづつ、みどりのほうへ、いっぺんには、だめ。

ながされちゃう、そう、いってたから。

かえろう、かえろう。

ふたりのいえに。



『すごいすごい』

『あたまいい!』

『ひゃー!』

『ついていこういっしょだ』

『うんうん~』


『幼き同胞達よ、暫しの間、湖が同胞の言に従う。

実行に尽くすと此処に誓おう』


『ちかうちかう』

『すごい~』

『すごーい』

『みんないっしょ!』

『ちかう!』


『此にて第一回精霊会議を終了する!

解散』


『わ~!』

『あそぼうあそぼう』

『かいさーん』

『ばいばいー』

『おみやげもっていこう』

『なにする~?』








『消炭のいるかにゃ?』

『是』

『いまの聞いてたかにゃ?』

『是』

『精霊は搦め手で情に訴える作戦の様にゃ』

『是。シナは気付くまい』


『はぁ、そうにゃんだよにゃあ。

まさか湖の主が干渉するとはにゃあ…。

仕方にゃい、山から精霊が居なくにゃられるとバランスが崩れるにゃ。

精霊に睨まれにゃいていどに邪魔するかにゃあ…』


『是』

『はぁ、まさか精霊がシナの真似して意思表示するにゃんて…。

シナのやつこれから大変だにゃあ』

『是』








イメージと違ってたらすいません(汗)

精霊さんは魔力が集合して生まれた存在なので、大量の魔力を吸収すると一時的に頭がよくなるって設定です。

疲れると溶けてしまうので多用はできないです。

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