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アメリカの原始人はサングラスかけてる

作者: ってばーちゃんが
掲載日:2026/11/06

「バギューン!」


海辺の方からウホウホしくもどこか拳銃的な、非常にアメリカンな声が聞こえたのでチラ見してみると、サングラスをかけた原始人が海(うみ)マンモスにカンチョーをしていた。


「精が出ますな」


声をかけると、アメリカン原始人はこちらを振り返り、口を開いた。


「ユーイズグッドノーズ」


この時代はareじゃなくてisなんだな。


へへっ、鼻褒められちった。へへへ⋯⋯


いやグッドノーズってなんだよ。別に鼻なんて普通だろ。ボヤッキーとか天狗ならまだしも。あとピノキオとか。あとワリオとか。あと車切餅らみうとか。あと名探偵ちんちんとか。あとウソップとか。あとカクとか。


ね。


あとカツオの友達の橋本くんとかね。


あの子の鼻、すげーよね。設定は人間で合ってる?


とか考えてたら、原始人が海マンモスに食われてた。アメリカンカンチョーは効かなかったか。


仕方ねぇ。あいつの仇討ちってわけじゃねぇが、ジャパニーズカンチョーをお見舞いしてやろうじゃねぇか。


でもやっぱやめよ。


いや怖気付いたとかさ、そういうのじゃねぇんだわ。


海マンモスって裸じゃん。


カンチョーって布の上からやるから出来るわけで、生尻にはちょっとねぇ。


うんこ、つくじゃんね⋯⋯


「ぱおーん!」


そうも言っていられないようだ。海マンモスは臨戦態勢らしく、目が赤く光っている。


「はぁあああああああ!」


某(それがし)も目を赤く光らせ、カンチョーの構えをとった。元祖ジャパンのカンチョー、とくと味わうがよい!


「デュクシ!」


「いでゃああああああああああああ!」


海マンモスは尻を押さえてその場に倒れ、目は白ワイン色に戻った。


「デュクシ!」


「ぎゃあああああああああああああ!」


2発目に悶える海マンモス。かわいそう。


「すかさずデュクシ!」


「もうやめてぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」


3発目に涙目になる海マンモス。とてもかわいそう。目は赤ワイン色になっている。


「サングラスのヤツは返すから許ちて〜!」


4発目を構えたところで海マンモスが取引を持ちかけてきたが、某(それがし)にはなんのメリットもないので断ろうと思ったが、子分としてこれから一生こき使ってやろうと思って返してもらおうと思ったが、ゲボとして出てくるかウンコとして出てくるかの2択っぽいので臭い子分は要らない某は両腕でバッテンを作って海マンモスに見せた。


「えっ」


「えってなに?」


「僕は机ですか?」


海マンモスはそう言って太陽に向かって飛び立った。


今日の太陽黄色っ。


しっこみたい。


「精が出ますな」


なんか来た。緑の帽子に白い服、そして赤いズボン⋯⋯イタリアか?


「イタリアか?」


「は? 私はイタリアか?」


「イタリアか? って聞いてるんですが?」


「私はイタリアの原始人です」


イタリアの原始人は普通に服着てるんだな。


「イタリア人はチーズが好きと聞いたのですがそれは本当ですか?」


「日本人は寿司が好きと聞いたのですがそれは本当ですか? ね?」


「ね? とは?」


「腹立つでしょ? 括られて」


「いや別に。寿司好きだし」


「じゃあ私もいいです。チーズ好きです。はい。で?」


「なにお前。クラスで1番嫌な奴じゃん」


「ノーノー、私はイタリアで1番嫌な原始人デース」


「イタリアもノーって言うんだ」


「ノーパン」


「言うんだ」


「ノープロぶろれm⋯⋯あ、雨!」


空を見ると、雨がゆっくり落ちてきていた。


「こんなこともあろうかと思って持ってきてたのだよ」


リュックの中をゴソゴソするイタリア。


「あったあった」


そう言って取り出したのは、ゴキブリを瞬間冷凍するスプレーだった。


「死ねぇ!」


イタリアはそう言って周りにスプレーを噴射し始めた。寒たっ(寒っと冷たっが混ざった)。ちんちん凍っちゃう。


ゆっくり落ちてきていた雨が、全て氷に変わった。


キモっ。


「ぱおーん!」


今度は山マンモスの声だ。

山マンモスはその名の通り緑色で、背中にカエルとかが住んでる。


「ゲコっ」


ほら。


「チューチュー」


あらあら、マウシーな声も聞こえてきまちゅね。


「ぱおーん!」


もうひとつ山マンが啼くと、どこからかUFOが飛んできた。


「うぴぴぴぴ、なにやら地蔵みたいな声が聞こえると思ったらあなたたちでしゅか」


宇宙人は出てくるなりそう言ってパンツを脱いだ。中から出てきたのは立派なリモコン。ボタンが6個ついている。電源ボタン、電源切るボタン、1256だ。


1256て(笑)


パチンコのセグかよ。


ってアイツが言ってました。


(ちなみに、6を押したら「6!」って言った)


〜豆板醬〜


「ここが令和か⋯⋯」


サングラスをかけたニワトリが落ち着いた様子で呟いた。


「令和ってなんか、冷たそう」


サングラスをかけたニワトリが、また呟いた。


「冷蔵庫みたい」


サングラスのニワトリが、ずっとなんか言ってる。


「マジで。」


マジらしい。


「この時間(23:56)から抹茶ラテ飲むのってアリ? ナシ? ゴリラ?」


サングラスのニワトリが誰かと電話している。ダメに決まってるけど相手はなんて言うのかな。


「え? ダメなの? でも無糖だよ」


なら最初からそう言えよって思うし、絶対電話の向こうの人も思ってると思うし、ニワトリと電話してるヤツが人なわけないか。


「アジシオはかける」


キモっ。


って電話の向こうの人も思ってると思うし、ニワトリと電話してるヤツが人間なわけないってさっきは思ったけど、人間の作ったものをニワトリも使ってるってだけだから普通にニンゲンと通話してる可能性もある。ただケンタッキーとか売ってる世界だから意味分からんくて怖くてなんかドラゴン。


「スヌーピーを僕にください」


誰かがなんか言ってる。


「君にお父さんと呼ばれる筋合いは無い!」


誰かが怒ってる。


「お父さんなんて言ってない!」


確かに言ってない。


立ち聞きって楽しいなぁ。


なんか、ビタミンとか入ってそう。そんぐらい楽しい。ブッブッブッ(三連の屁)


ブ(余韻)


からのボルケーノドォーン!!!!!!


海マンモス。山マンモス。川マンモス。

全てのマンモスが火山から飛んできたやつに当たって、尻を押さえて倒れた。


ばあちゃんの遺書はここで途切れている。

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― 新着の感想 ―
情報漏洩とかで疲れてた心にめっちゃ効きました。 へへへっ面白かったです! あれっす、最近、Queenの公式が公式和訳をYouTubeにあげてるんですけど⋯⋯それを観たときと同じような感動がありまし…
作者が楽しく書いているなと思った。 こっちも楽しくなってくる。 「令和ってなんか、冷たそう」 やっぱりそう思うかな。
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