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神話の英雄譚/運命の逆賊  作者: わらびもち
第四章 イスダン迷宮
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第63話 完成した能力(2)

(セリア、左腕借りるぞ……)


(いいけど……私が直接出ちゃダメなの?)


(オレとアイツの実力はそこまで離れているわけじゃない。セリアが出たら相当の制限を喰らうハズだ。まともに戦えやしないよ)


(……なら私の剣まで持っていきな。今の君ならそれくらいはできるよ)


(ありがとう)


 セリアに話を通し、オレは天現融合を発動した。左腕にセリアの魔力を融合させ、加えて名剣“オーディラン”も八雲に融合させた。


 守護者の所有物は幽体化させられるため、天現融合も可能だ。


 魔力を流すと風を巻き起こす剣の特性と相まって、オレの左半身は山火事のように燃え盛った。


「ほう……! 中途半端な天現融合じゃないか!!だがその力は恐るべきものだな……流石は神話の英雄の力か……!」


「おいおい、お前に刃を向けてんのはオレだぞ……?」


「ッ……!!」


 オレは刀を握ってNo.6に突進した。ヤツはその刃を受けることなく、瞬時に後退して距離を取った。


 左腕に魔力が流れてくるが、それが全身に流れることで力が溢れ出していた。自信の魔力を遥かに超える量を制御しないといけないため身体にかかる負荷は相当のものだが、それを我慢すれば問題ない。


 ただ当然、少しずつ動きは鈍くなるだろうからこうなったら早いとこ決着ケリをつけておきたい。


「速いな……。いや、悪かった! 確かに私の相手は貴様だ。敬意を込めて、今から貴様を破壊してやろう!」


 瞬間移動して攻撃してくるNo.6を、オレは手や脚を使って受け止めながら斬りかかった。炎の熱で消耗させることはできているが、未だに優勢にはなれない。


 が、一見無敵のようにも思える瞬間移動という力にも対抗することはできそうだ。まず特徴が三つ。


 一つ、ほんの少しの時間も経たずに移動することができる力ではあるが、発動する直前、ヤツの瞳は紫色に光る。恐らくは視力を介して超常の力を発揮する“魔眼”というものだろう。


 二つ、発動は視界に依存するため、オレの背後に移動することは不可能。


 三つ、距離が遠ければ遠いほど予備動作、つまり魔眼を発現させる時間が長くなる。慣れていけばおおよその移動地点を予測することも難しくはない。


「魔眼……実際に見るのは初めてだな。」


「もはや最も警戒すべきはその観察眼だな! しかし貴様、魔眼の何たるかを知っているのか?」


「初めましてだっつってんだろ」


「ハッ! そう言うな! そうだなぁ……魔眼ってのは王の力なのさ。王ってのは肩書きや素質のようなものだがな、さして偉大なものではないが支配力においては極めて大きなものだ!!」


「??」


 No.6は魔力を解放したかと思えば、魔法陣を描いて何かを呼び出した。空間を繋ぐ召喚魔法と瞬間移動は相性がいいのだろうか。


 召喚した魔物は人型でさほど大きなものでもなかったが、その魔力量は混沌竜カオスドラゴンに匹敵するものだった。


 アレは骸骨騎士スケルトンナイト魔装騎士デスナイトの上位種である彼岸騎士リナイトという魔物だろうか。


「まさかとは思うが……主か?」


「そうさ! 最下層に赴いていて良かった。正直私の力だけでは貴様の炎を越えて殺すことは叶わなかったかもしれない」


「なるほどね……こりゃ驚いた」


「私達は天転召喚などしていないからな。天現融合などはできないが、魔物を取り込み力を増すことはできる。名付けるなら魔幻従顕もうげんじゅうけん……!」


 No.6は彼岸騎士リナイトを分解、吸収した。見た目こそさほど変わっていないものの、発している威圧感や魔力量は別物のように変わっていた。


 特に魔力量に関しては八星級に匹敵するものになっていた。出力もそれ相応のものだろう。

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