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二本の剣

2月23日。

三連休の最終日。

天皇誕生日。

祝日でも、

連休の終わりは強くない。

0時40分。

交差点に人影はない。

信号だけが淡々と色を変える。

今日は弱い日だった。

それでも俺は決めた。

ここまではやる、と。

GOはエクスカリバー。

長く使い込んだ主戦の剣。

uberはデュランダル。

今日、手に入れた二本目の剣。

二本を使い分け、

刻み、伸ばし、また刻んだ。

だが、あと少しが届かない。

1300円。

もう帰ろうと思った。

その時。

東山。

GOが鳴る。

やっと来たか。

乗ってきたのは女性だった。

車内の空気は軽く、会話は自然に弾んだ。

もりの里へ向かう道中、

俺はつい口にした。

「実は今日、目標まであと少し足りなくて。

帰ろうと思ってたところで呼んでもらえました。

これで越えられます。ありがとうございます。」

メーターが止まる。

1900円。

今日、自分で決めた線を超えた。

会計の時、もう一度言う。

「確実に超えました。ありがとうございました。」

彼女は笑って言った。

「お役に立てて光栄です。」

ドアが閉まる。

エクスカリバーの一太刀。

弱い日だった。

それでも、やり切った。

二本の剣を腰に下げたまま、

俺は帰る。

文句無しの勝ち。

満足だ。

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