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雪の朝(前半戦) ――静かな流れ――

6時を少し回った頃。

雪の朝だった。

最初の一本は、大学までの短い距離。

街はまだ静かで、

今日は穏やかに始まる――

そう思った。

だが、降ろした直後、

ほとんど間を置かずにGOが鳴る。

白山方面。

外国人の客だった。

車を走らせながら、

メーターの上がり方を横目で見る。

――今日は、そういう流れか。

雪の平日。

動く人は少ない。

だが、動く理由を持った人は、迷わない。

だから呼ばれる。

中心へ戻る途中、また声がかかる。

病院。

駅。

待機場のど真ん中じゃない。

一段、外れた場所ばかりだ。

張っていないのに、

探してもいないのに、

ちょうどそこにいる。

駅に入ると、列は短かった。

少し待つだけで順番が回り、

また街へ戻る。

橋を渡り、

古い町を抜け、

官庁街をかすめる。

一本一本は軽い。

だが、流れは切れない。

「今日は、まだ始まっていないな」

そんな感覚のまま、

気づけば時計は15時を指そうとしていた。

街は本調子じゃない。

それでも、

必要な分だけ、確実に呼ばれている。

――これは、前半戦だ。

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