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無一郎

無職の無一郎。まっとうな職について、恋や恋愛できるのか!?

作者: 無一郎

「起きなさい!無一郎、起きなさいよ!」

この声、もしかしてハルヒか?

そう思って起きた。目覚めればいつもの自分の部屋。横を見ると飾ってあるハルヒのフィギュアがあった。

はぁ夢か。まあそうだよな、ハルヒが俺の部屋にいるわけがない。

七年間。アニメ見てゲームして好きな配信者を見る。そんな生活を続けてきた。

最初は天国だと思った。働かなくていいんだ。好きな事ができる。しかし、この生活にも飽きてきた。

そうだ自分も配信してみるか。そんな気持ちで配信をはじめた。最初は静止画で配信をはじめた。

たまにコメントしてくれる人もいたが、いつく人はいなかった。それでもたまにもらえるコメントが嬉しくて一週間ほど続けてみた。

いつく人が現れた。そいつは一言で言うとイヤなやつ。

「アニメ? ゲーム? ラノベ? そんなの見てるの気持ち悪い」「30歳で7年間無職? ダサいなお前」

こんな事をコメントで書かれた。

ちくちく言葉ばかり書かれた。でも配信やめたらこいつの言葉に負けた気がして続けた。

こいつに言われたからか好きなものがキライになってきた。アニメやゲームを見てもそいつに言われた事を思い出して集中できなかった。純粋に楽しめなくなった。

アニメやゲームを見ない日々が続きふっと昔みた映画を思い出した。だから映画を見てみた。ショーン・オブ・ザ・デッド、スクールオブロック、プラダを着た悪魔、ホームアローンなどなど。面白かった。楽しめた。

映画を最近見ておもしろかった事を配信で喋った

「僕も映画は好きだ」

そんなコメントをもらって喜んだのもつかの間。

「そんな事より働け」

「いつまで親に寄生してるつもりだ?」

「親の資産を食い潰すな」

散々言われた。俺が障害、病気をもってる事なんてお構いなしに言われた。ひどく傷ついた。誰がお前の言う事を聞いて働いてやるかと強く思った。でもこいつの言う事が正論であると思う自分もいた。

何日か経って。

俺はハロワに行く事を決めた。

こいつに言われたからじゃない。そろそろ動かなきゃとは思っていた。そう自分に言い聞かせて。

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