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【1】1.記憶喪失

これは、昔々、星座と呼ばれる神たちが邪悪な月を封印し、民を守っていた時代の話である────




ここはどこだろう?空の上?飛ばされている...あ、奥の方に人が........



「ジェミニ、ジェミニ!おーい!目を覚ませ〜」



誰かが呼んでいる。うっすら目を開けると、まばゆい光が差し込み、思わず顔を顰める。



「ジェミニ!起きた?あぁ、良かった...。死んだかと思ったわ。」



「ここは...?」



「宿よ。私の”座”じゃあないけど。」



「”座”?」



「何、吹っ飛ばされて忘れちゃった?()()()さん?」



「...。」



「え、冗談でしょう?」



「その...座とか、双子座ってなんなのでしょうか...?」




「…………え?」



「ほんとに覚えてなくて……」



「え……待って………記憶喪失………?」


────────────────────



「色々教えていただきありがとうございました。」



どうやら私は星座と呼ばれる神の12人の一人、双子座らしい。私達の役目は(ルナ)を封印し、それを保つこと。月は世界征服を何故か企んでいる、邪悪な存在だという。月を封印しているのと同時に星座は”座”と呼ばれるそれぞれの地区を統治している神のような存在でもある。



「あ、(あたし)の名前も忘れてるのか。(あたし)はスコルピウス。(さそり)座よ。スコルでいいわ。よろしくね。」



「よろしくお願いします。あっ……」



「どうしたの?」



「少し気になることがあって…さっき吹っ飛ばされたって言ってましたよね。どうして神様と呼ばれる人がこんなところに……?」



「ああ、それはね………」



星座たちはやっとの思いで月を封印し、見守っていた。しかし、月は石像化した体の中で僅かながらに力を溜め、何年も、何百年も待ち続け、先日、とうとう封印を解き放った。



「封印を維持しようと12人で頑張ったのだが、結局はこの有様。力を復活させた(ルナ)(あたし)たちをばらばらにして。今は誰がどこにいるかもわからない。」



そして悲しそうにスコルは俯いた。そして



「さあ問題っ!」



急に顔をぱっと輝かせ、キラキラした目でこちらを見つめる。



「私達はどうしたらいいでしょうかっ?」



いや、知らないって……



「全員探し出して12人集めて、また月を封印する……?」 



急にスコルが真顔になり、違うのか……?と思ったあと、にやりと笑って、



「大正解」



と言った。

───厄介な旅が始まりそうな予感だ。




キャラクター紹介

ジェミニ・・・双子座

     ボブのクリーム色の髪

     耳の上あたりに花の飾り

     好奇心強め

スコルピウス(スコル)・・・蠍座

           三つ編みの赤褐色

           毛先が蠍のはさみ

           ツリ目

           洞察力があり勘が鋭い

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