スキゾなのはあなたたち、でしょ
「私」は騒音に悩んでいた「私」でしょうか?
でも騒音に悩んでいた「私」に深いシンパシーを感じる「私」です。
「そんな長いの着たら汚れる」って、「そんな短い服では虫に刺される」って、「もう子供じゃないからやめろ」って、これ、統語失調症の幻聴ではなく抑圧した田舎の老人のため息みたいな小言です。それが田舎の平凡な、健全な雰囲気につながるらしいです。
自分を削り取ってTシャツとジーンズを着てたらなんだか電気自動車やアメリカの会社のパソコンが欲しくなってきましたがそれすら幻聴のように薄っぺらい事しか言わない老人は気に食わないようです。なにかを手に入れるにはここから出ないといけないのですが、つまらない人間に声をかけられると、欲みたいなものそのもんが削られてしまうのです。
田舎の幻聴老人は同じ自治体にいる金持ちが妬ましいそうですが、私はあのようなやつらに嫌味を毎日言われるなら別に羨ましくないです。社会的な立場としてインフルエンサーのようなふざけた職業に就いて、就労しているふりをして、テレビの裏側に関して考えないようなバカな老人から市民権を得てるような老人から何も言われてないやつが妬ましいです。
もはや憧れではなく、殺意の対象なのです。
自分が田舎の除雪で痛んだアスファルトを蹴って飛び立つイメージを「つまりこれは、ステージでしか着れない衣装でしょ」ってステージしかやっていない、ステージから逃げ出す努力をしてないあの娘がSNSで微笑んでいました。どうやってその社会的役割を手に入れたかは存じませんが、死んでくださいと思いました。
老人と芸能人がいうには奇抜は自由にあらず。
じゃあなぜ、あなたたちはこうも平凡以下なんでしょうか。私にはわかりません。
とにかく、あのグラビア声優は殺害することにしました。
私はオーバーサイズのパーカーを着て、東京からはかなり距離のある「のぼり」列車に乗り込みました。
夜遅く雨の中駅に歩いて行く私をあなたたちは噂の対象にしたでしょう。
でもどうでもいいんです。私は幻聴を振り切って飛ぶんです。
飛ぶんです。