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街がおかしい

どうもー!ボール遊びが大好キンTVのボール遊びが大好キンです!小学校4年生で、10歳です。車道に面した庭でのボール遊びが禁止になりました。自転車でコンビニに行くのが禁止になりました。理由は危ないからです。怖いお兄ちゃんが運転をしているのと、怖い人がコンビニのお菓子に毒を混ぜるたりする時に、僕が人質にされるかもしれないので、お母さんは僕の自由を制限しました。コンビニに有名配信者のコラボ商品を買いに行きたかったのに、お母さんの都合が合う日を待っていたら売り切れてしまいました。


あの有名のアニメのウエハースも欲しかったけど、なんでも買ったらお小遣いが足りなくなってしまうので、僕はやっぱり有名配信者のコラボ商品かな。


今までは隣から騒音苦情が来てもお母さんが隣の人に話をつけてくれて、今まで僕は存分にボール遊びをすることができました。バスケチームとサッカーチーム、どっちに入ろうか選べと言われてバスケを選びました。自転車の前カゴにバスケボールを入れて友達の家に行ったりもしてます。自転車の前カゴに大きなものを入れるとけっこうバランスが取りにくいんだよね。でも僕は自転車得意だからどこまでも行けちゃう。どこまでも行けちゃうのに、行っちゃいけないんだって。友達を後ろの荷台に乗せて走ることもできるよ。でもそれは、やっちゃいけないらしいからやらないけどね。僕はとにかく自転車とボール遊びが得意なんだ。


この間、僕が夜トイレに行く時に、お母さんとお父さんが、食卓のテーブルに座って話し合いをしているのを見ました。


「最近この街変よね。」

「おかしな連中が増えたよなあ。」

「あなた、通勤ついでにあの子を自動車で送って行ってよ。」

「いいけど、あの毒物騒動があったコンビニの駐車場で、あの煽り運転の加害者の車を見たってだけだろ?」

「あそこのコンビニで働いてた女子大生がわいせつ動画配信で逮捕されたんじゃなかった?」

「エッッッッ?マジで?すごいね!わいせつ?」お父さんはすこし興奮気味でした。

「あなたはわいせつなんて言葉知らなくていいから、トイレ終わったらはやく寝なさい。」お母さんが僕に言いました。

「わいせつは困ったな・・・。」お父さんが言いました。ちなみにこの「わいせつ」というのは僕の自転車とボール遊びが禁止になったことと直接の関係はないみたいです。でも、コンビニ禁止と、あと、僕が中学校に入る前にスマホを買ってくれるという約束と関係してくるみたいです。


「投げ銭に応じて服を脱ぎながら歌を歌ってお金を得てたらしいよ。1000万円くらい稼いだとか。もう私この街の人のことよくわからないわ。」

「へ〜、俺会ったことあるかな〜。どんな顔だったっけな〜。」

僕はドアの後ろからお父さんとお母さんの話を聞いていました。

「スマホ社会がいけないんだろうな、スマホ社会が。だれでもすぐ録画したり、リアルタイムでも配信できるからね。」そう言いながらお父さんはノートパソコンを食卓において、何かを調べ始めました。ノートパソコンの僕の見ているアニメの主題歌の歌が流れてきました。あ、僕は10歳といってもゴールデンタイムのアニメばかり見ているわけではありませんよ?よる遅く、とはいっても20時とか21時にに放映されている、中学校、高校のお兄さん向けのアニメも見たりしています。6年生で、図書委員をやっていて物知りの近所のお兄さんに言わせると、深夜アニメが地域によって深夜アニメじゃない場合もあるんだって。まあ僕はスポーツのことに夢中だから、アニメのことはそいつに、まかせた。


お父さんが見ている動画はだれか女の人がギターを持って歌っている動画みたい。僕の知っているのは、テレビで流れている90秒のものだったので、僕ははじめてその曲をフルバージョンで聴きました。でも僕の知ってるアニメの主題歌はギターの伴奏ではありませんでした。


「あ〜、この子見たかも・・・。ああ、もう顔以外真剣に見なくていいでしょ!」お母さんが言います。

「スタイルが特別良いっていうわけでもないのに、よく脱ぐよなあ。」お父さんが言います。コンビニのお姉さんなら僕も知っています。名前は知らないけど、いつもレジにいるお姉さんです。


とにかく、明日は車で学校まで送ってもらえるみたいなので、すこし寝坊ができそうです。


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