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大戦闘

唐揚げ、食べたい



奴は氷の檻を破壊し、破片が周囲に飛び散る。奴は辺りを見渡し、さっき戦っていた場所と違い困惑している。

ボルマス達は奴の頭上から魔法で攻撃する。此処なら大規模な魔法を使っても問題ないため、高火力の魔法を放ちまくる。


「やるぞ!原始人野郎!!」

「原始人ではないと思いますよ」



ガリアノーズがツッコむがボルマスには聞こえていない。

魔法の攻撃で一瞬にして交差点が破壊された衝撃で建物のガラスが割れる。

最初に降り立ったのはボルマスとガリアノーズ。


ガリアノーズがアロンダイトを奴に向ける。一瞬で近付き、斬り下ろす。後ろの建物が切断され倒壊する。初撃は避けられるが斬り返し、右薙ぎと攻撃を繋げてゆくが、奴が回避から蹴り攻撃に転じる。だが、奴の攻撃は剣で受け流され、反撃を食らう。ガリアノーズが押しているが奴は大きく飛び退くが背後にボルマスが魔法を放つ。奴はそれをギリギリのところで避け反転しボルマスに回し蹴りを食らわす。ボルマスは左腕を上げて防ぐが奴はその一瞬の隙を見逃さず。更に接近し、左膝蹴りをかます。


ボルマスはビルを五個も突き抜けてようやく止まる。だが直ぐにボルマスは宙に逃げる。ボルマスがいた所は、奴の放った魔法で完全に破壊された。間一髪のところで助かったボルマスだが奴は止まらない。

宙にいるボルマス目掛けて飛ぶがガリアノーズが間に入り、アロンダイトに魔力が集中する。


「聖断する、湖の聖剣(アロンダイト)!」


アロンダイトが奴の身体に当たる。大結界次元領域によりアロンダイトの真の力が発揮される。

奴はアロンダイトにより身体を縦に斬られ、右半身と左半身に別れる。アロンダイトの一撃。


(外では被害が大きくなり過ぎるため力をセーブしていたが、ここでなら大丈夫ですね。それにアロンダイトの一撃を食らったのです。流石にもう死んでいるでしょう)


半分に別れた奴は瓦礫の山に落ちた。だがガリアノーズは一瞬だが奴から魔力の気配がしたが半分の身体で出来る訳がないと思ったが、もしかして生きているかもしれないと思い、奴に近付く。ボルマスは何かあった時のために宙に待機している。

ガリアノーズが半分になった奴の身体にアロンダイトを少し当てる。すると奴の身体が動き出し、右半身と左半身で魔法による十字砲火をしてくる。

ガリアノーズは避けるのは不可能と判断して強力な魔法障壁を張る。

ピシピシと魔法障壁に亀裂が入るが何とか耐えきった。


(なんという事だ!これは、魔王様方に匹敵する生命力ではないか!!だがしかし!)


ガリアノーズはその場から離れ、奴の身体は紫の巨雷に飲み込まれずに後ろに飛ぶ。既に奴の身体はくっついており、また最初からとなる。


「どうしますか、ボルマス様」

「どうするも何も、アクロームとゼノバルトが来るまで耐えるしかないだろう」

「やはりそうですか」


アクロームとゼノバルトが到着するまで後どれくらいで到着するかわからない為、此処で時間稼ぎをするしかない。その結論にガリアノーズは少し憂鬱な気分になる。


「何より此処にいるのは俺達だけじゃないしな。お前達やれ!!」


ボルマスの号令に周りに潜んでいた者達が一斉に奴に襲い掛かる。


「その首、置いて逝ってね!!」


そう言い飛び掛かってきたのは、一九二センチの頭には兎の耳がある。白髪に赤い瞳を持った青年。脚は丸太の様に太く筋肉質。二本のククリナイフで襲い掛かる。

奴はその攻撃を避け続けるが、突如、腹にダメージ入る。腹を見ると地面が槍状に変形し突き刺さっている。

これは目の前にいる青年、シャルバスの魔法で大地を変形して奴を動けなくしたのだ。更に魔法を使い、両足を地面に埋めて更に動けなくする。

この機を逃さずにシャルバスは一気に首を刎ねようとするが、両腕で防がれ、奴は口から火炎を放射する。シャルバスは奴を飛び越え後ろから首を刎ねようとするが首が一八〇度、火を噴きながら回転しシャルバスの攻撃を阻止する。


「へ~ぇ。御主人様みたいに首が回るんだね!えへへへ!えへへへ!」


奇妙な笑い方をするシャルバス。奴はコンクリの槍を壊し、足も強引に抜け出す。それだけやってもまだ攻撃の対象はボルマスに固定されたままだ。


「よそ見しないでくれるかしら!ボロ布原始人さん」


すると目の前から子供の怒りの声がする。赤い髪をツーサイドアップに両腕を前に組み、仁王立ちした小学生のように見える少女が奴に罵声を浴びせる。


「よくも、よくもよくもよくも!やってくれたわね!この公然猥褻男!ここはおにぃちゃんから“ヘスミリア。此処は任せたぞ”て、頼まれたのに!貴方のせいで全部滅茶苦茶よ!だからその根源ごと消えて無くなっちゃえ!」


ヘスミリアは魔法陣を展開し、放つ。


「<竜熱砲核撃覇(ドラグ・ガンバスト)>!」


ヘスミリアの魔法が周りを熔かし尽す。都市一つ破壊する威力がある戦核魔法が奴に向かってくるが、奴は転移魔法を使いヘスミリアの後ろへ転移しようとする。だが転移魔法が発動しない。


「残念。転移魔法は<次元封鎖領域(エストール)>で使えなくして差し上げましたわ。存分に味わってくださいませ。ク・ズ・ゴ・ミさん」


ヘスミリアの方が一枚上手だったようだ。奴はヘスミリアの戦核魔法を耐え抜きボルマスに向かおうとするが、転移で遠くへ飛ばされる。ヘスミリアの仕業だ。


「ボルマスさんの所へ行きたいのでしょうが、そうはいかないわよ。私の怒りはこんなものじゃないんだから!皆さんやっちゃって!」


ボルマスから遠くにある、八王子、了法寺に転移させられた。


「「わかってますよ。お嬢様」」


そこにはレオノートとウルギラがいた。




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