復活せし怪物
感想、一人でもいいから下さーーい!!
「何でしょうか。アレは」
「わからんが、お前達は此処にいろ」
マリアが十字架に磔にされた男を見るが、ボルマスに視線を遮られる。ボルマスはマリア達を置いて磔にされた男に近付く。
男は左右の手を徹杭で固定され、足も左右どちらも足首らへんに徹杭を打ち付けられ、目と口も鉄で出来た目隠しと猿轡を付けられ、腰にはボロ布が巻かれている。
ボルマスは男にまで近づき、その体を隈なく見る。全て見終わると最後にその体に触れた。
すると突然、磔にされていた男が暴れだした。ボルマスは直ぐに側を離れる。拘束していた左右の手を強引に徹杭から外し、その手は穴が開き、足も同様に外したため同じく穴が開いていた。だがそれも数秒だけで、すぐに再生し元通りになる。更に猿轡を嚙砕き、目隠しも破壊する。
「これは結構やばいな。俺の事見てるし」
品定めをする様に奴はボルマスを見る。凶悪な笑みを浮かべると、ボルマスに一気に近付き、ボルマスを殴り飛ばした。
(速すぎる!)
ボルマスは迷宮を破壊しながら突き進み、遂に迷宮の外へ出てしまう。男は空いた穴からボルマスを追いかけ追撃する。
「ぐっ!」
男は空中にいるボルマスを踵落としで地に落とす。すぐさま立ち上がり、追撃に備える。
男は一瞬で消え、真正面に姿を現し左ストレートを繰り出す。ボルマスはそれを右手で止め引き寄せて、左でボディーブローを繰り出す。更に顔にストレート、頭突きをする。最後に男の両腕を持ち、ドロップキックをかます。
男は森の中を木々を薙ぎ倒しながら突き進む。五〇メートルほどで停止し、男はゆっくりと立ち上がり、右手を上げる。掌らに濃密な魔力が集まる。掌から放たれた魔力は光球となってボルマスに向かってゆく。
ボルマスはそれを避け、男に向かって走る。光球は地面に着弾し大爆発を起こす。ボルマスは零距離にまで近づくと、腹に右手を当て。
「消し飛べ」
<紫雷圧死電撃砲>を放つ。男は極光に飲まれ、見えなくなったがボルマスは確信している。あの男はこの程度でやられる様な奴ではないと。
土煙が視界を遮る中、土煙の中に揺れる影があった。土煙から手が伸びてきて、ボルマスの目を狙っている。だがそれが分かっていたのかボルマスはその手を避け、掴み、地面に叩き付け、蹴り飛ばす。
それでも奴は立ち上がり宙に浮かぶ。更に魔法陣を大量に作り、放つ。
ボルマスは何十、何百の魔法陣を同じ様に作り、放つ。濃密な魔力がぶつかり合い、空中に何度も爆発と爆炎が起きる。爆炎の中をボルマスは突っ込む。
「<極堅拘束鎖陣>!」
男を魔法で拘束し、男を中心に十字に魔法陣を発生させる。その魔法は、この世界で最上級属性攻撃魔法を凌駕する魔法、戦核魔法。その中でも対人に特化したもの、ボルマスから絶大な魔力が注がれてゆく。
「身体ごと消えて無くなれ。<霊殺熱十字破>」
紫の十字の極光に奴は飲まれる。悪魔将すら塵一つ残さず消し殺す一撃を受けたならば只では済まない。だがそれでも奴は倒せない。
「これだけやってもまだ倒せないか」
奴は身体中が爛れているがそれも再生していく。恐るべき再生能力だ。
「戦核魔法でようやくあれだけのダメージ。やはり最上級属性攻撃魔法程度じゃ、ダメージないみたいだ、な!」
奴が再生しきる前に拳を叩き付ける。今度はただの打撃じゃない。ボルマスの根源、つまりあらゆる物を滅却させる、破滅の力から出来たユニークスキル【紫滅雷】を纏った一撃を放つ。
「ガッ、オェッ!
吐血し、奴はまた地に落とされる。
「ほらほら!まだまだ行くぞ!」
弱った所を一気に畳み掛ける。腹、顔、背中、足、身体中にダメージを負い、動きが鈍くなった所を顔にストレートパンチを喰らわそうとしたが、その拳は止められ、逆にボルマスが奴からのボディーブローを食らってしまう。
「ゴハッ!」
数歩後退り、ボルマスは身体の空気を出した。
「どうやら戦闘の感が戻って来たようだな。戻る前に倒し切りたかったのだがな」
奴は低下していた再生速度が元に戻り瞬時に元の姿に戻る。今度はお返しとばかりに顔にストレートを当てる。吹っ飛んだボルマスに更に顔に蹴りを入れ、更に吹っ飛ぶ。
「ハァ、ハァ、ハァ。ならこれでどうだ!」
ボルマスは地面に地面を泥濘化させる。奴はそこに足を突っ込むがそれを物ともせずに抜け出し、ボルマスに蹴りを入れようとする。
(あの程度の小細工じゃ、足止めにもならないか。だがな!)
ボルマスは立ち上がり、その蹴りを身体を低くすることで避け、足裏を魔力で爆発させ、奴の顔に頭突きを食らわす。
「俺が絶対に勝つ!
戦いはまだ続く。
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