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隠されし大迷宮

感想、ドンとこいやー!!



 洞窟を探索して一時間ほどが経った。魔物は幾度となく出てきてはボルマスたちに倒されていく。その数なんと、四十五匹。殆んどがD~C級で一体だけBBB級が出たが瞬殺されてしまう。そこから更に三十分後。


「おっとここで終わりか」


 遂に洞窟の終点に着く。


「やっと終わったか。案外、呆気ないものだな」

「そうか、俺は結構楽しかったぞ」

「それはボルマス様とお前だけだ」


 これで終わりかと全員が思っていると。


「何をしているのですか、ボルマス様」


 後ろでボルマスが(おもむろ)に奥の壁を調べ始め、それをガリアノーズが何をしているのか尋ねる。


「何って、隠し扉みたいな物がないか探しているんだよ」

「――隠し扉ですか」

「そうそう。隠し扉」

「何故、隠し扉を探しておられるのですか?」

「そんなの、決まってるだろ。ゲームのダンジョンだとこういう所に隠されていることが多いからな!」

「そうですか」



 ガリアノーズはまさかのゲーム基準で調べていることに少し呆れるが、ボルマスを止めることもせずに自由にやらせていた。ボルマスは壁を叩いたり、耳をつけたり、壁を押したり、開けゴマと言ってみたり、探知魔法を使ってみたりしたが、何も見つからなかった。❝止めましょう❞なんて言わず。ただ皆、ボルマスのやることをじっと見ている。

 それから五分後。ボルマスは最後の試しに、<紫雷圧死電撃砲(ラヴィス・ガルガンテ)>を放とうとしていた。


「いくぜー!!」


 <紫雷圧死電撃砲(ラヴィス・ガルガンテ)>を放つ。超高電圧の破壊の紫雷が壁にぶつかる。途轍もない轟音が辺りに響き、地面や天井、壁を破壊し尽くし土煙が立ち込めていく。数秒して魔法を放ち終わり、土煙が晴れていく。


「どうだ!」


 土煙が完全に晴れるとそこには不自然に残った壁があった。しかもその壁は傷一つもない状態で。周りはボルマスの魔法で破壊し尽されているにも関わらずである。そこは先ほどまでボルマスが隠し扉がないかを探していた場所であり、魔法が直撃していた所であった。


「――どうやら当たりのようだな。お前らここを破壊するのを手伝ってくれ!」

「「「「はっ!」」」」


 全員ボルマスの下に集まり、自身の持ち得る技で高火力の技を繰り出す。


「もう一発、<紫雷圧死電撃砲(ラヴィス・ガルガンテ)>!」

「一閃竜刃斬」

絶死一心殺槍投(フルドボルグ)!」

「双撃微塵飛斬!」

「死鎌絶狩」

絶対なる、王の聖剣(エクスカリバー)!」

世界照す、太陽の聖剣(ガラティーン)!」

聖断する、湖の聖剣(アロンダイト)!」


 八人の大技が一直線に無傷の壁に向かう。大技は壁にぶつかるとミシミシと音を鳴らし、更にビキビキと音を変化させていき、遂に。


「オォォォラァァァァ!!」


 ボルマスの雄叫びと共に壁が破壊された。


「――よし、破壊できたぞ!」


 ボルマスが壁が壊れたことに喜ぶが、壊れた壁から今いる洞窟よりも濃い魔力が流れてくる。


「――なんだこれは。ここより濃い魔力が奥から流れて来ている。――よし、行くか!」

「お待ちください」

「――なんだ?」

「本当にこのまま進んでも良いのでしょうか?ここは一度戻り、アクローム様とゼノバルト様にここのことを報告するのが最善ではないでしょうか?」

 

 ガリアノーズがボルマスにアクロームとゼノバルトにここのことを報告しようと進言するが、ボルマスは――。


「確かにガリアの言う通りだ。だが、今の俺たちの役目はここを探索し調べること。だろ」

「――確かにそうです。ですが今までは雑魚の魔物しか現れてはいませんでしたが、その先は違います。こことは魔力の濃度が全然違います。どんな強力な魔物が現れるかわかっていません」

「――そんなことは織り込み済みだ。それにお前だって知っているだろう。❝俺たち❞がそう簡単に滅びないことくらい。それにアクロとゼノと同じ滅びの力を持っているんだ。何かあったらこの力で全てを滅ぼすだけだ」


 二ィとボルマスが笑う。はぁ、と溜息を吐きながら先に折れたのはガリアノーズの方だ。


「――わかりました。奥へ進みましょう」

「それじゃ――」

「ですが、何か起きたらちゃんと責任を取ってくださいね、ボルマス様」

「わかっているさ!行くぞ!」


 白旗を上げたガリアノーズが、ボルマスの後に続く。


「俺たち、空気だったんですけど」

「シッ!黙って!」


 スライフとアウラが喋るが二人には聞こえていなかったようで、ボルマスが壁の奥に進む。



〇△□×



 奥に進んでから一分、奥に光が見える。遂にボルマスたちが光の先の光景を目にする。


「――何だここは!さっきいた洞窟よりも魔力濃度と広さが段違いに違うじゃねぇか!」

 

 ボルマスは先ほどいた所よりも何十倍も大きい空間と今いる場所の魔力密度が高いことに驚いている。先ほどいた所がコップの水に塩を小さじ一杯くらい入れたものだとしたらここは、塩水選するほどの量の塩を入れているくらいの差がある。まさに未知の場所と言える。

 だがボルマスはこの世界に来てから一番ワクワクしている。何故ならば――。


「――やはりここは違うな。強者がいる場所だ」


 戦闘狂だからである。



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