ドワーフの国
続き投稿できたー!!
ガイアドラグーンに向かい既に二週間が経ち、夜もノンストップでエンジンを吹かし続け、途中で給油する。そしてここまで走ってきた距離はなんと、約三〇〇〇キロメートルにもなる。これはアメリカ本土の最北端から最南端程の距離になる。
「まさかドワーフの国に行くのにこんなに時間がかかるとは思わなかった」
アクロームがそう言ってしまうのも仕方がない。何しろアクロームが経験してきた異世界はどの世界でも歩きか余程の僻地以外では、もう何処かしらの国に着いているだろう時間を運転席で運転していたのだから。時々ディアンにこの世界について更に詳しく聞いたり、自分たちの世界の事を話したりしながら。ガイアドラグーンに向かっていた。
そしてついにヘルグラン大森林を抜け一面大草原の道を走る。
「大森林を抜けました!後、数時間ほどで着きます!」
〇△□×
更に五時間ほど、車を走らせアクロームは車を停車させて中にある荷物を<魔法収納>にしまった。
「検問所までは徒歩で移動をする。俺達の身分はディアンが保障してくれるし、安心してガイアドラグーンに行こうじゃないか」
アクローム一行はガイアドラグーンに向けて歩き出した。するとアクロームの横を歩いているゼノバルトが話しかけてきた。
「ドワーフの国、ディアンから聞いているが巨大な山脈を都市にしているという話だがどれくらい大きいのだろうな」
「それはわからない。が、豊富な鉱物資源と抜きんでた鍛造技術でドワーフ製は高品質という話だ。まぁ、俺達の世界にいたドワーフと同じで険しい山もしくは地下に住んで酒がとても好きらしい。さらに今代のドワーフ王はディアン曰くとても優秀らしい」
「――一応聞いておくが、ガイアドラグーンと国交を結ぶつもりなら何を貿易の品として売り出すんだ」
ゼノバルトの問いに対してアクロームは即答する。
「まずは、酒と回復薬。貿易が進んだらうちで鍛造した上質な武器を輸出する。という感じだ」
「なるほど。俺と同じ考えだ」
「そうか。ならしばらくはこののどかな旅を満喫しようぜ」
「そうだな。ここで政の話など。少し無粋だったな」
〇△□×
一時間ほど歩いた後、ついにガイアドラグーンの検問所まで着いた。検問所は多くの人や馬車の行列が出来ていた。検問所の後ろには途轍もなく大きい山脈がある。その一部を切り崩して街を形成しているようで、山脈の隙間から白い煙が出ている。
アクロームたちはそれを眺め、驚く。唯一ここから来たディアンはアクローム達の反応を見て少し誇らしげになる。
「どうですか!私達ドワーフの国、ガイアドラグーンの首都、大山脈都市ドライフォールは!!」
「あぁ、まさかここまで大きいとは思わなかった。これは色々と期待できそうだ」
「さぁ!皆さん私に付いてきてください!これから首都に入りますよ」
ディアンはそのまま検問所に進み、行列ができている隣の誰も通っていない方へ向かう。すると検問所を守っているであろう衛兵の二人がディアンが近づいてくるなり姿勢を正した。
「「お帰りなさいませ!ディアン商会長殿!」」
「あぁ、お疲れ様。さっさどうぞ皆さんこちらに」
アクローム達はディアンと共に検問所の中に入っていく。中には入国審査官とその護衛兼捕縛用の衛兵がいた。
「やあ」
「おぉ。これはこれは、ディアン様ではありませんか。長旅はどうでしたか?」
「だから様付けはよしてくれって言っているだろう。友達だろイガリ」
どうやら入国審査官はイガリというらしい。しかもディアンの友人らしい。長旅で起きた出来事をディアンはイガリに話していく。数分した後、話し合いが終わったのかアクローム達に視線を向けてくる。
「貴方達の話を聞かせてもらいました。ディアンを助けていただいてありがとうございました」
「別にいいさ。此処までの道案内と道中で聞いた情報でお相子さ」
「何言ってるんですか!貴方達は私の命の恩人!この程度で返しきれたとは思いませんよ!」
ディアンはアクロームの言ったことに対してまだまだ返しきれていないと叫ぶ。イガリはヒートアップしていくディアンを窘める。
「ディアン、そのくらいにしてやんな。これから手続きとかあるんだから」
「す、すまない」
ディアンは身分証をイガリに渡し、イガリは審査室で素早く入国の手続きを済ませる。
「ほれ、手続きは完了だ。それとあんた達も、ほれ」
イガリが審査室からディアンの身分証を出し。それに付随して、アクロームたちに四枚の入国証明書を差し出す。
「ふむ。いいのかこんな事して」
「あぁ。別に構わんよ。これはディアンを助けてくれた礼だ。それにディアンが連れてきたってことは、あんた達これから世界が引っ繰り返る様なことをするんだろ。俺は、そういうのが見たいのさ。誰にも成し遂げられないような事を成し遂げる。それが見たいだけだ」
「分かった。ならばありがたく頂戴しよう」
「あぁ、もらっとけもらっとけ」
こうしてアクロームたちは入国手続きを済ませ、ついにドワーフの国、ガイアドラグーンの首都に入ってゆく。
「ディアン。一体俺たちの事をどう話したんだ」
「まぁ。それは・・・色々と」
イガリの言う通りこれから世界は変わっていく。アクローム達の手によって。
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