ドワーフの商人後編
ヤ・バ・イ、また説明が長くて多い!
十分後。
「それでは、再開しましょう」
「そうだな」
「次は、このアルブロジア法王国です。ここはあなた達がここを発展させていく上で、最も障害となりえる国でしょう」
アクロームは、法王国と聞いたとき顔を手で覆って、眉を顰め溜息を吐く。
「・・・この国は名前からして宗教国家でしかも魔物、もしくはそれに準ずる者達を排斥しているんだな」
「その通りでございます。この国は魔物、魔族、魔人を人類共通の敵と宣言しています。ので、もしここをより発展されるならご注意ください」
「――やっぱりあるよな宗教国家は」
そしてアクロームは心の中で愚痴を吐く。
(何処にでも、どの世界でも俺達の前に立ち塞がる❝神の信者❞共が。)
心の中で宗教に対する盛大な愚痴を吐きつつも話は進んでいく。冒険者組合本部がある大国、ウインライト王国。エルフの国、サンチュリオン森林国、とその他小国がいくつかあるようだ。そして話は終盤に差し掛かる。
「最後にこれだけは覚えてほしい話があります」
「なんだ?」
ディアンがこれまでと違い、より真剣な顔になった。ディアンの顔つきを見てこれからとても重要な話をすると瞬時に悟り、心の中でこれまでの異世界の宗教によるアクローム達への嫌がらせへの愚痴をやめた。
「まだ、ご紹介していない国があと四つあります」
「そうだな。まだ残った国について聞いてないな」
「その・・・残った国はですね。――魔王が支配している国なのです」
――❝魔王❞と聞いた瞬間、アクロームは少し目を見開き、法王国の時の眉間の皺が取れ
「世界最古て。もしかして世界が創造されたあたりからいるってことか?」
「一般的にはそう言われていますが本当かどうかはわかりませんよ。本人達に聞かない限り」
ディアンは何故アクロームが魔王に拘るのか質問してみた。
「何故そこまで魔王に拘るのですか?」
「――何故、か。それは俺達の前いた世界、つまり異世界で俺は魔王と名乗り、周りにもそう呼ばれていたからだ」
「え、えぇぇぇぇ!!ま、魔王!!だったんですか!?しかも、❝俺達❞てことは、ここに後もう一人、二人いるってことですよね!?」
ディアンは、自分が話している相手が魔王だったことに驚き、大きな声を上げる。
「あぁそうだ。あそこにいる、二人だ」
アクロームは自慢するようにゼノバルトとボルマスに指をさした。
「あの二人も魔王。てことはここには魔王が三人もいるってことですか!いやーすごいですね、しかも異世界の魔王とこうして話せる機会なんて人生を何度繰り返してもできないことですからね」
「そうか。それより大分話が逸れてしまったが、その魔王の国について聞きたいのだが」
そう言うとは落ち着きを取り戻して話の続きを話した。
「そうでしたな。コホン」
ディアンは一度咳払いをして話を続ける。
「この世界には魔王の支配する国が四つあります」
北に魔王の中で最強と呼ばれている存在が支配している。氷の大地、ヴァリアント。南東に竜の魔王が支配している、ドラゴナバルサ竜王国。南西に精霊の魔王が支配している、デルデスマ霊園国。西に吸血鬼の魔王が支配している、灼熱大砂漠カルロットシル公国。
の四つがある。この四つの国には、魔王同盟というのに加盟しており。これに加盟できるのは、魔王同盟に加盟している魔王に魔王と認められた者か、魔王と認められた者が率いる国だけ。
そしてこの同盟は、同盟国、または同盟者が攻撃を受けた時、必ず軍を派遣するという条約があるので誰も魔王の領地、もしくは魔王に攻められない。更にこの同盟が出来てから、一度も加盟出来た魔王、国は一度もない。
「つまり、裏を返せばこれに加盟出来れば、法王国や周辺国から攻められなくなるということでもある。そうだろ」
「はい、加盟さえできれば途轍もない大きな後ろ盾ができますから、法王国も周辺国も手出し出来なくなるでしょう」
「そうか分かった。ありがとなここまで話に付き合ってくれて」
「いえいえ、私も有意義な話ができてうれしいですよ」
アクロームが立ち上がり手を出すと、ディアンも立ち上がり握手をした。
「何かまだ必要なことはありますか?」
「そうだな、俺はこれから仲間を連れてドワーフの国に行こうと思っている」
「ドワーフの国、ですか?」
「あぁそうだ」
「何故ドワーフの国に?」
「まぁ色々目的があるが。一番はドワーフの技術力だな」
「技術力ですか」
「あぁそうだ。お前が武具の品質がいいと言っただろ。俺は武具蒐集家だからなこの世界の武具が欲しくなった。それにこの世界の建築技術や魔法技術、科学技術、魔導技術なども見てみたいからな。だが、俺たちはドワーフの国に行った事がないからな」
アクロームは不敵に笑い。
「ディアン頼めるか?」
「お任せください。この私、ディアン・ロックランがドワーフの国までの道案内をしましょう!」
アクロームはドワーフの国までの案内人を手に入れたのであった。
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