表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
荒くれ騎士の嘆き歌  作者: OWL
第七章 終章 星火燎原
370/372

■年表『森の娘と最後の騎士』(要約版)

#以降は特に要注意部分です

※『森の娘と最後の騎士』のネタバレになりますのでご注意下さい。

※未読の方は本編後に御覧になるか、本編を読んであわないと感じたもののエドヴァルドと作品の結末が気になるかただけどうぞ。

※地獄編は次のエピソードです


【1439年 森の娘との出会い】

エドヴァルドはこれまでの調査旅行の最中に多くの魔獣を倒していた。

この旅を終わらせて子供達のもとに帰る為、東方圏を巡る旅を急いでいた。

極東のディシア王国に達した時、奇妙な娘に出会う。

その娘は富豪の娘、平民でありながらエドヴァルドが発した古代神聖語での嫌味を理解していた。(1章・第29話)


娘は理解するどころか、エドヴァルドよりも流暢に神聖語を操り不審に思ったエドヴァルドは使い魔でイザスネストアスに報告し、彼がこの娘を調査する事になった。


【1440年 アラネーア討伐戦】

神代から生きるとされる世界最悪の魔獣アラネーア。

この魔獣は世界最大のクンデルネビュア山脈に巣くい、東方圏の物流を疎外している。時折フランデアンの妖精の森に現れ守護神獣クーシャントと激しい戦いを繰り広げていた。


妖精宮を守る為、そして諸国の求めによりフランデアン王はこの魔獣討伐を企図して騎士達を招集。帝国軍もエドヴァルドに参戦を命じた。


この戦ではフランデアン王だけでなくフィリップも参戦しており遺恨はあったが、協力しアラネーアが率いる亡者達を倒し追い詰めた。

アラネーアとの戦いで瀕死になった時、七年振りにコンスタンツィアの息吹を身近に感じエドヴァルドは息を吹き返して討伐に成功する。


フィリップには偉大な東方候の後継者として名声が必要であり、帝国騎士になったエドヴァルドがこの魔獣を討伐したというのは都合が悪い。

東方騎士が多く集まっていた為、周囲からもそのように求められた。

既に数々の魔獣を倒し、名声に興味も無く、早く子供達の所に帰りたいエドヴァルドは、圧力に抵抗する気も無く、手柄をフィリップに譲った。


【1441年 森の娘を養女とする】

傷を癒したエドヴァルドはイザスネストアスの頼みで昨年来からディシア王国の魔獣を討伐していたが、急な連絡があった。

あの娘が領主に拉致されたという。

領主の家臣の中には魔導騎士が何人もいたが武勲を重ねて来たエドヴァルドの敵では無かった。イザスネストアスが驚くほどの圧倒的な力で騎士達を薙ぎ払い、娘を助けた。


だが、帝国騎士がディシア王国の騎士を殺害した事は問題となった。

イザスネストアスは東方候を呼び、この裁判に介入し、娘を引き取ってエドヴァルドの養女にさせた。


エドヴァルドは帝国騎士になってまだ十年経過しておらず、契約は終っていなかったがこれまでの数々の武勲、アラネーアとの戦いで傷ついた事、ディシア王国の騎士を殺害した事などを背景に帝国軍から長期休暇を許されて故郷に凱旋した。


【1441年 息子の嫉妬】

バルアレス王国の姫とする為、森の娘は改名し『イルンスール』と名乗った。

彼女は富豪の娘ではあったが自身でさまざまな特許を保有していた為、エドヴァルドの予想を遥かに越えた資産家だった。ディシア王国の貴族はこの娘の持つ資産を狙っていたのだ。

この娘は富豪の娘ではなくディシア王国に漂着した脱走奴隷であり、その財産は特許を含めて自分の物だと主張していた。


イザスネストアスはこの娘に研究室を与えて好きにさせ、特許が本当にこの娘のものなのか観察した。


故郷に帰る前、エドヴァルドは富豪から父親の心得を聞いていた。

長年放置していた子供達に対して罪悪感を持っていたエドヴァルドは富豪の教えに感謝して、子供達を平等に大事に育てようとした。しかし息子アルベルドは父親がよその娘を連れ帰って来た事に嫉妬して、初対面でいきなり階段から突き落とし大怪我を負わせてしまった。


イルンスールにはディシア王国でエドヴァルドに倒された騎士アルミニウスが守護騎士としてついて来ていた。アルミニウスは剣を抜いてアルベルドに迫り、一触即発の事態となった為、アルベルドの代わりとして教育役であるメッセールがアルミニウスと決闘する事になった。


決闘はアルミニウスが勝利し、アルベルドはイルンスールに謝罪した。

以降エドヴァルドは二人の娘と一人の息子を抱えて穏やかに暮らした。

義理だがイルンスールが子供達の中で最年長であり、姉という事になった。


【1442年 聖なる泉】

息子の嫉妬は収まらず、イルンスールの悪口を言い続けた。姉として敬わねばならないことも不満だった。イルンスールも我儘であてがった侍女を次々と首にしていた。

侍女達はエッセネ地方の貴族の娘達でエドヴァルドの後添えの地位を狙ってラリサに来ていた。エドヴァルドはイルンスールがディシア王国から連れて来た侍女ハンネから話は聞いたが、しばらくは距離を取って様子見していた。

ハンネの話では他の侍女達はイルンスールを虐めて追い出そうとしていた。

平民の娘が自分達が狙っているエドヴァルドの養女となった事が許せず嫉妬していると。


父親として未熟な彼はまだまだ息子達にどう接していいのかわからない。

エッセネ地方の有力貴族達とも敵対は出来ず、簡単には侍女らに介入出来なかった。


孤独なイルンスールはいつの間にか地元住民が神聖視しているエイペーナの森にまで入り込んでいた。この森には神獣が巣くっている為、地元民でも近づく事は出来ない。

かつてコンスタンツィアが迷い込んでしまった森の泉にイルンスールもやってきた。

小柄で10歳以下の娘のようだったイルンスールはこの泉に入り浸るようになった途端、大きく成長する。虐めの原因でもあった顔の傷は消えて美しくなり、ますます嫉妬されるようになった。


ある日エドヴァルドはイルンスールを探して泉まで来てしまい、水浴びをしていた彼女に出会う。唯一従っていた地元貴族の侍女グリセルダが立ち塞がりエドヴァルドの視線を妨害した。


【1442年 神力顕現】

どうやら侍女ともうまくやっているようだとエドヴァルドは安心して城に戻った。

富豪からイルンスールの扱いに関する注意についての手紙が来てそれを読んでいるとアルヴェラグスがやって来て、共に城内の見回りをしないかという。

落雷が多発していて城内が騒然としていると。

ラリサではよくある事なのだが、他所から来たアルヴェラグス不安なようだ。

エドヴァルドは同行したが、この落雷の原因は自然現象では無かった。


イルンスールはラリサの塔の屋上で雷と共に踊っていた。

そしてエドヴァルドが姿を現すと怒りを口にした。

いったいいつ約束を果たしてくれるのか、と。


イルンスールを引き取った時、養父母に代わって彼女を守ると誓ったが他に何のことをいっているのかわからない。

コンスタンツィアにも約束を忘れないで、と言われたが何のことだか今でも分かっていなかった。イザスネストアスの方はディシア王国に漂着したこの娘の故郷を探すと約束していた。エドヴァルドはその件はちゃんとやっていると話してイルンスールを宥めた。

その後、イルンスールは読み聞かせをして欲しいとおねだりしてきたが、この子は自分がもう大分大きく成長した事を理解していないようだった。


美しく成長した娘は、城下で愛人にする為に一度養女にしたのだと噂されるようになった。それから時々、エドヴァルドに対して「あのことをばらす」と脅すようになった。

慌てて口を塞いだ時、双子の片割れ、エーヴェリーンに見られて軽蔑の眼差しを向けられた。息子に対しては厳しく接するエドヴァルドも娘にはまだ弱い。


その後、イルンスールはさらにわがままになった。


【1442年 農奴解放】

ラリサでは疫病が蔓延しイルンスールも感染した。

彼女はオルプタ達と共に感染源を特定し、治療法さえ見つけた。

聖なる泉でコンスタンツィアが固執していた本の中にはこの地方の様々な知識が眠っていたのだ。


既にエッセネ地方全体に蔓延していた為、太守として小領主達をラリサに招集した。

治療には多額の資金と材料が必要でありエドヴァルドは疫病発生の原因を説明した。

イルンスール達は医師団を連れて治療旅行に出た。

そこでこの辺境地方の実態を見てしまった。

南方の戦乱と貧困から逃げ出して来た難民達が奴隷化されており、小さな子供も家畜以下の扱いを受けて次々と死んでいた。

イルンスールは勝手に子供を数人連れて帰ってしまった事で領主の怒りを買った。


エドヴァルドは領主達を再び集めて、違法行為を止めるよう命じた。

森林伐採についてはいくつか規制があったのだが、それは無視されており、疫病蔓延の原因のひとつがそれだった。もう一つの招集理由は奴隷の扱いである。

領主達は奴隷ではないと反発し、イルンスールに『契約労働者』を返せと要求した。


エドヴァルドは拒否して奴隷を買い上げた。

そうするとエールエイデ伯がだったら全ての奴隷を買い上げたらどうだと挑発してきた。エドヴァルドは挑発に乗ったのだが、想像を遥かに越える違法奴隷がエッセネ地方に連れ込まれていた。


ラリサの財政では到底支払える金額では無かったが、イルンスールは個人資産で全て払った。エールエイデ伯は、ラリサの代官だったアルカラ子爵と通じており、エドヴァルドに払える筈が無い事を知っていた。それで彼の権威を損ねる為に挑発したのだがイルンスールの介入によってアテが外れた。


伯は多くの労働力を失う事になり、契約を反故にして反乱の準備を行った。


【1443年 エッセネ地方統一】

イルンスールはこれまで多くの奇跡を成し遂げてきた。

ディシア王国ではエドヴァルドが殺傷した騎士達を回復させ、最近では農奴の子供の怪我を癒しの奇跡で治療した。慈愛の女神の信徒でも既に不可能とされている神術であり、イザスネストアスはそれを隠すようエドヴァルドに命じていた。


ラリサの魔術師達は長年エドヴァルドの母スーリヤの病魔の研究をしていたが、進行を止められても根本的な解決は出来なかった。魔術師達はスーリヤをイルンスールに診せる事を進言し、ずっと母から目を背けていたエドヴァルドも受け入れた。


イルンスールはスーリヤにかけられた呪いを看破して少しずつ解呪を始めた。

一方、領主達の反乱の気運は盛り上がっていた。

しかし、それをエールエイデ伯の娘が実家から逃げ出して密告しそのまま姿を消した為に伯は疑心暗鬼になりとうとう反乱勢力は挙兵した。


エドヴァルドは己の力に自信があり、反乱も予期していた為、鎮圧は容易だと考えていたが想像以上に手こずってしまう。


エドヴァルドが出撃している間、裏切者の手引きによりラリサが攻撃され近隣の森が消失した。相変わらずアルベルドはイルンスールを虐めており、耐えきれなくなった彼女はラリサから失踪してしまった。


アルヴェラグスをラリサに戻し、状況を確認したがエドヴァルドは前線から動けなかった。包囲されて危機的状況に陥った時、大軍がエッセネ地方を通過するとの報に接して敵軍は慌てて散ってしまう。


何が何やらわからないエドヴァルドだったが、この大軍はイルンスールが雇った傭兵団だった。彼女は個人的な事業でトゥラーンを援助しており、アルミニウスに命じて傭兵を向かわせる途中だった。


傭兵団は別にエドヴァルドの救援に来た訳でも無く、通過して去ったが敵が逃げ散ったこの機会を利用してエドヴァルドはエッセネ地方を完全に掌握した。


【1443年 家族の対話】

ラリサに戻った後、ついに母スーリヤと再会した。

実に15年振りの事だった。


そして、エドヴァルドはようやく子供達と向き合った。

エーヴェリーンはイルンスールに感化されて、女性ながらエドヴァルドの後継ぎを目指していた。アルベルドはそんな妹とイルンスールを憎み始めていた。


エドヴァルドはコンスタンツィアの『死』について細かい事を話すのは避けたが、自分の人生について子供達に語った。

母から逃げるように帝国へ行き、彼女と出会い、貧しい生活を続けていた事。

彼女を失ってさらに自棄になり、無謀な戦い方を続けていた事。

だが、イルンスールが長年の後悔の原因だった母を癒してくれた事。

そしてようやく生ける屍だった自分が人生の本道に立ち戻れた事。


その矢先に恩人を失った事についてアルベルドを叱りつけた。

息子はずっと彼女を平民の娘だと侮辱していたが、数々の奇跡を成し遂げて来た事、古代神聖語を操れる事から、かなり古い貴族の名家出身だと察せられた。

それがなくとも一家の恩人である。

エドヴァルドの嫡子としてラリサで大切に育てられてきたアルベルドは高慢に育ち、エドヴァルド以外誰も説教出来る人間が居なかった。

こんな環境で十年過ごさざるを得なかった子供達に罪悪感はあったが、息子への説教は彼がやらねばならない事だった。


エドヴァルドは失踪したイルンスールを捜索する旅に出たかったが、兄ギュスターヴから救援を求められた。バルアレス王国の純血派貴族がギュスターヴを排斥する動きを見せていた。彼らはギュスターヴを飛ばしてその息子、純血派貴族から嫁がせた娘が産んだ子を次の王にしようとしていた。


【1444~1445年 蛮族戦線】

身動きが取れないエドヴァルドの代わりにアルヴェラグスがイルンスールを探しに旅立った。彼から定期的に手紙を貰い、彼女が北方圏にいる友人を頼って移動中蛮族に攫われた事を知る。

反省したアルベルドもイルンスールを探す為に勝手に家出してしまったが、エドヴァルドは男の子はかくあるべきと息子の行動を許した。


アルヴェラグスは東ナルガ河で竜に囚われたイルンスールを発見し戦うも臆病な天馬は竜との対決を避けた。


 東ナルガ河流域奪還を目指す帝国軍とアルヴェラグスの要請に応えたフランデアン王らの思惑が一致し大規模な遠征軍が編成された。

スーリヤとシセルギーテも恩人であるイルンスール救出に向かった。

だが、アルベルドは蛮族に捕まってイルンスールと共に捕虜となってしまう。

イルンスールは実際の所、竜に囚われていた訳では無く古代神聖語で竜と対話していた為、蛮族達からは竜神の巫女として尊重されていた。

アルベルドは巫女への捧げものとして与えられたおかげで殺されずに済んだ。


イルンスールはこの時、蛮族の勢力圏で自治領を与えられていた人間に接触する。

蛮族に顎で使われている人間の医者が蛮族にもてなされているイルンスールを妬み地下室に連れ込み、殺害を試みるがアルベルドが助けようやくこれまでの虐待の数々を許されて二人は仲直りした。


遠征軍は蛮族を追い込み、フランデアン王は大精霊ドルガスと戦い退けるも多くの騎士を失う。帝国軍も決戦で大軍を失い敗北を喫した。

大精霊ヘルミアは突如戦場に現れてドルガスを撤退させ、イルンスールを解放した。


イルンスールは蛮族に囚われている間に蛮族によって孕まされてないか疑われ帝国司法長官に帝都へと召喚された。


【1444年~ 純血派貴族打倒】

ギュスターヴはアルシア王国と交渉し、実母カトリーナを引き渡す算段をつけていた。レヴァン、ヴァフタン兄弟、そしてクスタンス暗殺の容疑者として。

カトリーナは自分は犯人ではないが、実家のアイラクリオ公がそれらをやったと白状した。そしてスーリヤに呪詛の籠った毒を盛った事も告白した。


腹違いの兄弟は父ベルンハルトを隠居させ、純血派貴族との闘争を開始した。

エドヴァルドのもとにはアルベルドからイルンスール解放に成功した事の報告、そしてムシニスの毛皮が欲しいという手紙がやってきた。


【1446年 眠れる森の茨姫】

フォーンコルヌ家の法務大臣やシャルカ家の司法長官にイルンスールは呼び出されたものの、これは選帝選挙の一環でもあった。

オレムイスト家ら軍の活躍に水を差す為に、囚われの姫君を救助したという手柄を立てさせたく無かったのだ。アルヴェラグスはついに自分がフォーンコルヌ家の長子であると公表し、その妨害を試みた。

最終的にフランデアン王が自分の保護下に置き、屈辱的な妊娠検査は中止させた。

アルヴェラグスはイルンスールをこれ以上、不幸な目に合わせまいと求婚を申し出た。

アルベルドも対抗するようにイルンスールに求婚した。

イルンスールは求婚者にいくつか秘宝を集めてくるよう求めたが、それはかなり無理難題というべきものだった。


帝国側もイルンスールを呼び出しておいて何もしないという訳にはいかず、フランデアン王とは妥協案を結んだ。エイレーネが体に異常はないか確認し問題ないと報告し、アルベルドが思想調査を受けて司法長官も納得した。

イルンスールはその後イザスネストアスが保護して、ツェレス候家に籍が与えられた。


アルベルドはイルンスール救出のお礼として彼女からマグナウラ院への留学費用を出して貰った。エーヴェリーンも対抗して学院に留学した。

イルンスール、アルベルド、エーヴェリーン、スーリヤ、シセルギーテらが帝都に居住するにあたり、イザスネストアスの館に住む事になったのだが、そこはかつてエドヴァルドが破壊してしまった家だった。


修復までの間、北方圏の友人の所に退避してそこである聖石を発見しスヴェン族の試練にも合格したイルンスールは北方候とも親しくなる。

帝都に戻った後、イルンスールは自身の体を癒す為、シセルギーテのようにしばらく魔術の眠りについた。


【1446年~ 純血派貴族打倒②】

純血派貴族はギュスターヴの三男、国内貴族の妻から生まれたネクタリオスを帝都の学院に送り込んでいた。ギュスターヴにしてもネクタリオスが国内にいると争いの種となる為、好きにさせた。

そのネクタリオスは自身の立場を弁えず、次期国王ギュスターヴの王子として振舞い、従妹のエーヴェリーンに求婚した。


そしてアルシア王国はクスタンスを殺害された恨みを晴らす為、白の街道を越えてバルアレス王国に攻め込んでしまう。

エドヴァルドとギュスターヴにとっては敵の敵で味方となりうるが、外国軍を国内に入れる事には反対だった。一方、帝国軍は帝国の領土である白の街道を占拠され、退去に応じなかった為、アルシア王国に攻め込み蹂躙を始めた。


【1447年 銃撃事件】

イルンスールは夏になってようやく目覚めたが、一年半眠っていた為、目覚めた時アルベルドが大きく成長していた事に戸惑う。

故郷の情報を求めて学院の図書館に行くようになりフリギア家の姫ターラやマヤと出会う。学院ではフォーンコルヌ家のアルキビアデスに絡まれ怪我を負ったりとトラブルが続く。

さらに彼女が持っている特許の件で恨まれて銃撃事件も起きたが辛くも生存する。


【1448年 双子とコンスタンツィアの墓参り】

イルンスールとの結婚の条件である秘宝集めはアルヴェラグスがリードしていた。資産家のイルンスールは学院の理事に収まり、多くの求婚者が現れ、ますます劣等感は激しくなりアルベルドはグレ始めてしまった。

ここでアルベルドとネクタリオスが結びついてしまったが、二人がいるバルアレス公館へイルンスールが乗り込んでアルベルドにお仕置きして改心させた。


この年、双子は初めて実の母コンスタンツィアの墓参りに向かった。

以前は平民として亡くなったコンスタンツィアは平民用の墓地にあったが、いつの間にか方伯家の関係者の墓に移動させられていた。とはいえ一族用の墓では無く、使用人達の墓と並んでいた。

そこで方伯家の男がバルアレス王国に一族の女が取られたのだからそちらも寄越せとイルンスールの身柄を要求した。

アルベルドは馬鹿馬鹿しいと怒り、要求するならエーヴェリーンは自分が筋だろうと言ったが、相手にされなかった。アルヴェラグスが方伯家からイルンスールを守って追い払ったが、双子が方伯家に対して好意を持つわけがなくその後も疎遠となった。


【1448年 純血派貴族打倒③】

帝国軍がアルシア王国を制圧し、バルアレス王国ではギュスターヴが王位についた。アルシア王国からは人質としてエドヴァルドの姉メーナセーラの子トゥータが留学させられる事になった。


ネクタリオスはバルアレス王国から年金は与えられるものの国外追放処分となり、このまま帝都に残る事になった。


エドヴァルドは久しぶりに帝都に行き、ネクタリオスにそれを告げた。

ネクタリオスは受け入れたが、代わりに娘を要求した。

エーヴェリーンの事だと思ったエドヴァルドは拒否したが、ネクタリオスが要求したのは今後も帝都に残るイルンスールだった。エーヴェリーンはこの侮辱に怒り、アルベルドも自分の求婚中の相手を要求された事に怒り、双子は同時にネクタリオスを殴りつけた。


エドヴァルドはエッセネ公家から家出していたイルンスールと五年振りに再開した。

養父として彼女を守れなかった事を詫び、二人は和解した。

この時、従士として連れていたナイアス家のユリウスがイルンスールの騎士となりたいと申し出たが、ナイアス家はもともとラリサの代官を任されていた家柄で王家とも遠縁であることから拒否して双子の騎士になるよう求めた。

ユリウスは双子にはまだ早いとして騎士となる事を拒否し、引き続きエドヴァルドに仕えた。


【1448年 エーヴェリーン】

エーヴェリーンは評判の悪かったアルベルドを追い落とし、エッセネ公家を継ごうとしていたのだが、アルベルドが蛮族戦線からイルンスールを連れ帰ってきた事でその望みが無くなった。普段の素行が悪いとはいえアルベルドの英雄的行為は新聞にも取り上げられてそれなりに世間の評判が高い。一時期グレてはいたが、お仕置きされて以降は真面目にイルンスールに求婚するようになって二人の仲も親密さを増している。


双子とはいえ、男を優先して家の後継ぎにするのは慣習上当然の時代だった。

諦めたエーヴェリーンは帝国で女性外交官として働いたり、他に独立する道を探した。

帝国のアルシア王国討伐中止を要請したり、イルンスールから資金を借りて投資事業も始めた。自分より年上だが初めて帝都に来たトゥータからも頼りにされ、投資の過程でフリギア家、ガドエレ家とも親しくなった。


【1448年 万霊祭】

この年の夏、帝都に、そしてナツィオ湖の森に大量の亡者が発生した。

これはイルンスールと北方圏から彼女に付き従って来た神獣スィールにより祓われたが、何故突然亡者が出現し、消えたのか、不思議に思い調査を開始する人々が出て来た。


一方、イルンスールは自然を生かした自慢の庭園が亡者に踏み荒らされて意気消沈していた。さらに大量の亡者を己に受け入れてから天へと導いた事で消耗している。


帝国政府も亡者について調査を開始し、死者をきちんと弔うように法改正し、罪人の処刑方法についても改める事とした。


【1448年 終古万年祭】

この年の万年祭でイルンスールは舞姫として参加する事になった。

奴隷時代に虐待を受けた後遺症、銃撃事件での傷などもあったが魔術、神術を駆使する彼女は肉体に依存せず、負担をかけずに舞う術を身につけていた。

独学だったイルンスールは舞姫スーリヤの指導を得てさらに美しく舞うようになった。


この披露の舞台で大地震が発生し、静寂の後に『神喰らいの獣』が現れた。

狐か狼をベースにしたような巨大な魔獣であり、万年祭闘技大会で使われる魔獣を倒して取り込み、さらに強大化し殺害した観客を亡者化させてしまう。

現場には観戦に来ていた王侯貴族、エドヴァルドもいた為、迎え撃ったが人間達の攻撃、魔剣、神剣、銃、魔導銃はほとんど通用しなかった。エドヴァルドがトルヴァシュトラの槍を放ち、怯ませることは出来ても倒す事は出来なかった。


エイレーネは古代から人々に伝え残されてきた秘術を使い、『神喰らいの獣』を封じる事にした。しかし術の補助を行うターラ達、舞姫は獣の咆哮により次々と気絶してしまう。

最後に残ったイルンスールは秘術を完成させて獣を封印する事に成功した。


【1448年 神々の議事堂】

封印発動時に現場で意識のあった人々は不思議な場所に転移したが、イルンスールはいなかった。そこでは時の神ウィッデンプーセが人々を睥睨していた。

皇帝や西方候は知識の神ともいわれるこの神にそれぞれ質問した。

エドヴァルドも質問を行った。イルンスールを故郷に戻す為の転移術について。


現象界に戻った時、イルンスールは舞台から忽然と消えてしまっていたままだった。


【1448年 エーヴェリーン】

万年祭では多くの犠牲者が出た。

舞台となった競技場は慰霊の場、神殿としてイルンスールに送られた。

神代の終わりに同様に『神喰らいの獣』を封じた森の女神達のようにイルンスールを讃えて、断絶したエイラシルヴァ天爵の称号を追贈された。

彼女は既に亡くなっていると思われたのだ。


女生徒達の中には彼女の業績を讃えるものいれば、天爵の称号に嫉妬し嘲る者もいた。

実は数匹蛮族の子を産んでいるんじゃないかとか心無い会話をしていた。

エーヴェリーンはそれは否定したものの、よく比較されていたイルンスールが消えた事に安堵してしまっていた。


【1448年 アルベルドとアルヴェラグス】

二人ともイルンスールはいつか戻ってくると信じて秘宝集めに没頭していた。

彼女が求める秘宝の中に竜の宝珠があり、アルヴェラグスは蛮族戦線で遭遇した竜を倒す為に帝都を去った。

アルベルドは学生生活を続けながらイザスネストアスと相談して蛮族と講和の道を探った。

アルベルドが見たところ帝国は長年の戦と辺境伯領奪回失敗で大いに疲弊しており、さらに選帝選挙の勢力争いも重なっていて講和の機会だと考えていた。

親蛮族の態度を露わにすると人類の敵と断罪されてしまう為、アルベルドは慎重に行動した。


【1450年 イルンスールの帰還】

イルンスールは突然現象界に戻ってきた。

この世界から消えた場所の舞台はマズバーン大神殿へと改築されており、このまま彼女に与えられた。改築の際、汚職があり従事した皇家が選挙から離脱した。

イルンスールに与えられた『エイラシルヴァ天爵』という称号は権力は無いものの皇帝に継ぐ第二位の宮廷序列であった。

それでなくとも不可思議な力を持ち、民衆に絶大な人気がある彼女を皇家は取り込もうとした。フランデアン王は帝国人から彼女を引き離す為、自国に連れて行きそこでたまたま彼女が奴隷時代に遭遇した子供に再会する。


その頃エドヴァルドは帝国兵が東方人とトラブルを起こし、問題が多発している件について旧知のフランデアン王に相談しにやってきた。


エドヴァルドは久しぶりにイルンスールの護衛を務めて故郷へと旅する事になった。

国を空ける事になったエドヴァルドの代わりにアルベルドは学院を辞め、帝都を去る事にした。帝国の選帝選挙のキナ臭さを感じていたので丁度いい口実だった。


この年、イルンスールの関係者の多くが帝都から去った。

帝都での友人フリギア家のターラはガドエレ家と親しいエーヴェリーンとの接触を禁じられた。


【1451年 イルンスールの正体】

故郷に帰ったイルンスールは男子禁制の山の神殿のふもとの村が全滅していることを哀しむ。彼女は昔、神殿の決まりを破り村の人間と接触し、村の人間によって彼女は奴隷に売られた。


しかし、そこには友人もいた。

山頂の神殿もやはり全滅していた。


彼女はずっと神殿の奥宮に幽閉されている女性達に育てられ不思議な言葉や技を教えられたと思っていたのだが、その神殿から転移した先にいる女性達に育てられていたのだった。


イルンスールはその人々と姉妹の契りを交わしていたが、ある日喧嘩してしまいずっと帰るのを恐れていた。フランデアン王とエドヴァルドに勇気づけられて、彼女は帰宅する決意をした瞬間に転移した。


転移先では姉たちはずっとイルンスールの無事を心配しており再会を喜んだ。

その姉たちとは神代の終末戦争で多くの神々を喰らった獣を封印した『森の女神』だった。

イルンスールは自分が幼神となっていた自覚がなかった。

人間として、エドヴァルドの養女として生きてきて、今後もそうであることを望んでいた。

姉神達はいまだ獣の浄化が完了していなかった為、エドヴァルドに妹を託して現象界に返した。


この際、姉神のひとりエーゲリーエは『人間』とは神々にとって『猿人族』すなわち人間がいう『蛮族』と同じであること。蛮族の一種族、獣人に過ぎないと教えた。


【1451年 破局】

帰還したイルンスールはしばらくフランデアンの妖精宮で過ごしていた。

ここ妖精宮は森の女神達の聖域だった。

妖精宮はもともとは世界樹であり、人の時代に移って以降は化石化している。

フランデアン王はずっとここに引き留めて起きたかったが北方候が亡くなり、帝国政府からエイラシルヴァ天に弔辞が依頼された。

世話になった北方候の為、イルンスールは最後にもう一度だけ帝都へ赴いた。


そこで国葬が終った後、妖精宮に戻る前にエーヴェリーンから助けを求める連絡が来た。可愛がっていた妹の為にすぐに向かったがそれはエーヴェリーンの罠だった。


エーヴェリーンはネクタリオスか誰だか分からない子を妊娠していた。

彼女はトゥータに騙され、投資に失敗し、多額の借金を背負い、ガドエレ家に裕福な客への接待を強制されていた。ネクタリオスがエーヴェリーンの最初の相手を務めたが、エーヴェリーンは嫌がって無反応だった。ネクタリオスはつまらなく思い、投資家に彼女を売り払った。

平民の相手を嫌がった彼女は抵抗した為、セディニサ会というガドエレ家のクラブに売られた。セディニサ会は薬物にはまった王侯貴族や富裕層による退廃的な秘密クラブだった。

意思の強かったエーヴェリーンもそこで亡者達の相手をさせられ見世物にされてとうとう精神が崩壊した。トゥータがエーヴェリーンを騙してここに引き込んだのは親戚で戦争の原因を作ったバルアレス王国への復讐と、祖国を蹂躙した帝国を崩壊させる為だった。


誘き寄せられたイルンスールはフォーンコルヌ家のアルキビアデスに手籠めにされそうになったが、犯される前に自殺した。彼女の護衛騎士シセルギーテはイルンスールの死体を奪還してナツィオ湖の森に立て籠もった。


【1451年 エドヴァルドの怒り】

帝都からアルベルドの所へ急報がもたらされた。

帝国政府の公式発表では過去の遺恨で天爵がアルキビアデス殺害を試みて失敗し、自殺したとのことだったが、新聞各社はこれに異論を唱えた。


辺境伯領にいたエドヴァルドにも同じ情報が届いた。

イルンスールが半神半人であることを知る彼はこれでこの世は終わったと嘆いた。

森の女神達はまもなく現世に降臨する。

その時妹神が人間に殺された事を知れば女神の呪いが人間に降りかかる。


新聞記者達は決死の取材で政府の欺瞞を暴露した。

フォーンコルヌ家が天爵を手中に収めようとして失敗した為に起きた事件だと。

経緯を報道する為にエーヴェリーンの売春行為についても触れない訳にはいかなかった。エーヴェリーンの顧客の中にはフランデアン王子フィリップの名もあった。


エドヴァルドは娘二人の恨みを晴らすために帝国騎士としての招集命令を拒絶し帝国打倒を決意した。フランデアン王も東方大陸諸国会議を開き、東方の娘達の為に帝国との戦争、独立を訴えた。会議の投票では圧倒的多数が戦争に賛成とはいかなかった。バルアレス王国とアルシア王国の骨肉の争いが原因の一つだったせいだ。


それでもフランデアン王は帝国との戦争を決断した。

東方人には帰国するよう呼びかけ宣戦布告を行った。


【1452年 帝国の混乱】

帝国では長年不満を抱えていた親衛隊長サビエヌスが皇帝を殺害した。

エイレーネも今回の事件を糾弾したが、司法を支配するフォーンコルヌ家とシャルカ家がそれを許さず処刑した。イルンスールの館を守ろうとしたダルムント方伯も敵とみなされ処刑された。


アルヴェラグスは帝都に戻った時に帝位簒奪者に仕立て上げられていたが拷問され死亡した。帝国軍を率いていたオレムイスト家はフランデアンが主導する東方諸国連合軍と対決していた。


フリギア家は西方候と共にフォーンコルヌ家の暴挙を暴き、帝都制圧に乗り出した。

帝都で激しい攻防戦が繰り広げられたが、その混乱をみたオレムイスト家は軍を返し帝都に進軍させた。


【1453年 蛮族の勝利】

一時期フリギア家が帝都を制圧したが、西方候はフリギア家を裏切りオレムイスト家が乗り込んできた事で奪還された。西方候の計画はこれで完成された。

有力な皇家もダルムント方伯家も全て力を失った。


最後に残ったのはオレムイスト家と帝国軍だが、オレムイスト家が帝都を制圧し自家の為に蛮族戦線の為の正規軍を使った事で辺境伯はついに本国を見放した。


アルベルドは長年蛮族との講和の道を探っており、ヘルミアもこの時の為にイルンスールとアルベルドを人間側に戻していた。

アルベルドの手引きにより東方軍と蛮族軍は共同歩調を取った。

辺境伯は自分の民を守るために、蛮族に道を開けた。


この頃、イルンスールはマヤによって蘇生されていたが、ターラにより旧都に退避させられていた。フリギア家に協力した近衛騎士長シクストゥス、聖堂騎士団総長らは旧都でアイラカーラ復活の儀式を執り行っており、エイラシルヴァ天爵の神術を使ってそれを加速させようとしていた。


東方諸国軍はストラマーナ、エイラマンサ、イルエーナ大公軍と合流してサウカンペリオンを制圧。降臨していた女神達は妹を優先し蛮族には帝都に向かわせ、自分達は旧都へ向かった。

フランデアン王やエドヴァルドにとっては苦渋の選択だが、女神達の意思に従わざるを得なかった。女神達は五千年間帰還を待っていた神獣クーシャント、アトラナータ、アトラナートを従えていた。


蛮族に民間人には手を出さないよう求めたが、統制が取れないだろうことは承知の上だった。エドヴァルドは古い友人も居住する帝都を見捨てた。


帝都においては蛮族軍を率いたドルガスが宮殿に立て籠もるヴォイチェフと激戦を繰り広げた。


旧都ではシセルギーテがシクストゥスと対決し、エドヴァルドはヴァッシュヴェインや聖堂騎士団総長と対決した。

敵に囲まれた終末教徒達は己の命をアイラカーラに捧げ、地獄の女神アイラカーラは復活したがイルンスールによって浄化され本来の姿、大地母神ノリッティンジェンシェーレへと変貌した。


戦いが終わり、東方人達は東方圏へ帰還し帝国領は蛮族が占拠した。


イルンスールが妖精宮でいまだ現象界に戻って来ていない長姉エイメナースを待つ間、エドヴァルドはフィリップと因縁の決闘を行った。フィリップは己の妻がエドヴァルドに懸想している事に怒り、少年時代の遺恨からエーヴェリーンを辱めており、エドヴァルドはとうとうフィリップを殺害する。


【女神の帰還】

イルンスールは姉神達と妖精宮で幸せに暮らしていたが、とうとう長姉エイメナースが迎えに来た。天上界に連れていかれる事を嫌がるイルンスールを守ろうと亡霊騎士となっていたアルヴェラグスがエイメナースの前に立ちふさがる。


エイメナースはアルヴェラグスを神兵として連れていく事を許した為、イルンスールもとうとう地上から去る事に同意した。


だが、彼女に求婚しているアルベルドはしつこく食い下がった。

イルンスールは求婚の条件として故郷に帰る時邪魔しないと誓わせていた為、アルベルドに諦めるよう言い渡した。

それでも諦めないアルベルドに対し、イルンスールは追いかけてくる事を許した。

人々の信仰を集めて神の座に昇りつめれば追って来ることは出来るよ、と


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブックマーク、ご感想頂けると幸いです

2022/2/1
小説家になろうに「いいね」機能が実装されました。
感想書いたりするのはちょっと億劫だな~という方もなんらかのリアクション取っていただけると作者の励みになりますのでよろしくお願いします。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ