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荒くれ騎士の嘆き歌  作者: OWL
第七章 終章 星火燎原
369/372

■年表(森の娘と最後の騎士まで)

【1435年 『オスニングの森撤退戦』】

エドヴァルドは帝国騎士として叙任されて以降、問題行動が多く軍からは煙たがられていた。北方圏ゴーラ地方で起きた戦いでは各軍団が蛮族に敗退し撤収していく中、彼はスィー・ルーイン峠で殿として残っていた。

この峠道はゴーラ地方とネヴァ地方を結ぶ唯一の峠道であり、ここを突破されるとネヴァ地方が蹂躙される。

この戦いでエドヴァルドは蛮族の大族長を何人も打ち倒した。

その中にはガルシアを殺した人狼ル・ネルガル、ティラーノやシャールミンと戦った牛人族のブリトゥもいた。


イーヴァルが引き連れて来た戦士団やサーム族が応援に駆け付けるまで保持に成功したもののパルナヴァーズ、リド、ダーナらが戦死した。

激戦の末、蛮族は撤退したがイーヴァルも戦死し、ペレスヴェータは拉致された。


戦いから逃げた帝国軍は自らの罪を隠す為、重傷のエドヴァルドを英雄として祭り上げ勲章を授けるよう皇帝に推薦した。皇帝はフランデアン王以来、約二十年振りに最高位の勲章であるエランド・ノリッティン勲章と天馬を正式に授けた。


その後もエドヴァルドは武勲を重ねたが、無謀な戦いを続けて多くの同僚を戦死させた。

パラムン、ディアマンティス、クレメッティらが故郷から駆け付けて従士として加わったが、軍では誰もエドヴァルドと行動を共にしたいと思う者はいなくなった。


【1437年 アルヴェラグスとの出会い】

軍で排斥されたエドヴァルドは皇帝の命で世界一周の旅に出る事になった。


この旅は白の街道に不備がないか、各国で反帝国の機運が盛り上がっていないかを監視する帝国騎士の業務の一環でもあるが、学者達の警護も請け負っていた。

魔術師、そして学院時代の上級生だった地震学者のネーナ・アウストリアや火山学者、イルハンの友人だった植物学者ヨアヒム・ロッジーズなども連れていた。マナ濃度や、魔獣化した害獣の調査、近年多発する地震の原因などを彼らは調査して回っていた。


西方圏についた時、禁制武器の密輸業者を逮捕する為エドヴァルドは単独で動き、そこでフォーンコルヌ家の長子アルヴェラグスと出会い、旅の仲間に加える。

アルヴェラグスは自分の出身を隠しており、パラムンと共にエドヴァルドの従騎士となった。アルヴェラグスはアンブラという天馬を所有しており、エドヴァルドと共に天馬の騎士として少しずつ世に知られていった。


【1438年 ムシニス打倒】

調査団は一度本国に戻った後、次に南方圏に移動し、人間の到達した地域としては最南端のオット・パンゴ火山の調査を開始した。この火山は一千年前も大噴火で気候変動を引き起こし南方圏を貧困化させたとされる。エドヴァルドはカーシャ王アスラアンダーハや地元住民の依頼によりこの火山に巣くう火鼠ムシニスを打倒する事になった。


溶岩が流れる火山洞内にまで追跡し、その中に燃え盛る溶岩に生える樹を発見した。

学者はあり得ないと言ったがエドヴァルドは自分の目で確認したと報告した。

エドヴァルドはムシニスを倒す為再度、洞窟に入り、ムシニスごとその樹を破壊して持ち帰った。


ネーナや学者達は現物を確認し、次に自分の目でみてくると行って念写機を持って洞窟に入ったが溶岩に飲まれて死亡した。


【1438年 双子との再会】

エドヴァルドは南方圏から東方圏に移動した。

植物学者ヨアヒム・ロッジーズは洞窟探索に加わらず多様な植物の宝庫である東方圏の調査を切望していた。エドヴァルドの出身、バルアレス王国は東方圏最南端にあり、南方圏から移動してきた以上ここを通過せざるを得ず、とうとうコンスタンツィアの忘れ形見と向き合う事になった。


双子は大きく成長していて、これまで放置していた事を後ろめたく感じた。

しかし、双子は武勲を重ねて来た父を尊敬して暖かく迎えた。

イザスネストアスはスーリヤの治療が滞っている事を深く詫びたが、エドヴァルドはこれまでの助力に感謝した。双子はイザスネストアスとイーデンディオスからよく教育を施され、ラリサの民もエドヴァルドの帰還を祝った。

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2022/2/1
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