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荒くれ騎士の嘆き歌  作者: OWL
第六章 死灰復燃~前編~(1431年)
303/372

第28話 コンスタンツィア邸における戦闘報告書

 新帝国暦1431年6月18日


13:24 大隊長ゼラシュはアルワリフ少将から予備兵力3個大隊を与えられ、アージェンタ市在住議員を議会まで連行するよう命じられた。※手すきだった砲兵隊も歩兵として参加


13:32 ゼラシュは分隊毎に1名ずつ議員をヴェーナ市にある議会まで護送するよう命令


14:45 ゼラシュの元に19名の議員が連行を拒否している報告が寄せられ、大隊本部待機の残り1000名を投入。


15:12 増員の結果、14名の議員は同行に納得した。残り5名の議員邸で小競合いが発生。


15:15 小競合いが発生した地点の近くにいたラキシタ家の騎士が協力を申し出、現場判断で受け入れる。分隊長達からは勝手に押しかけられたとの報告あり。


15:18 騎士ヘラートが問題の屋敷へ突入、巨像(後に魔導装甲歩兵と判明)に撃退されて死亡者17名を出し撤退。


16:04 砲兵隊が砲撃を開始。隣家に命中。苦情あり。


16:38 砲兵隊が砲撃を続行するも、魔導装甲歩兵にほぼ効果なし


17:14 応援にかけつけたラキシタ兵の被害拡大。


18:05 メンデス将軍が現場に到着、他4名の議員については連行完了。


18:32 ゼラシュ大隊長が現場に到着、将軍と指揮権について口論。


18:45 突如、魔導装甲歩兵が敷地外まで突進。ゼラシュ及び、メンデス将軍が巻き込まれ重傷。ゼラシュは意識不明で後方へ搬送。将軍は意識があった為、突入を指示。


19:00 四方を囲んだ各部隊長は残り一体の魔導装甲歩兵を避けて一斉に突入開始。

全滅。死亡者212名。


19:14 メンデス将軍指揮下の魔術師による解析結果。外周沿いと敷地の林にも魔術の罠があり、死亡者の大半は地下から突き出した石槍によるものと判明。この時点でメンデス将軍も気絶、指揮を引き継いだ参謀が生存者の救出を指示、噴水側で倒れていた魔導装甲歩兵が再起動し救出部隊を攻撃。死亡者217名。


19:25 救出作業を中断。


19:32 魔導騎士が救出作業の援護を行い、作業再開。


19:35 救出部隊が敷地内に倒れる友軍と接触、友軍から攻撃を受ける。


19:52 魔術師が友軍が亡者化してしまっていると報告

(後にパニックによる誤報と結論)

現時点までに帝国兵、及びラキシタ兵、傭兵の被害が死者、重傷者合わせて一千四百名を超過。ゼラシュ大隊長が覚醒し報告を受領。アルワリフ少将への報告を指示した後、再び気絶。病院へ搬送中に行方不明。


20:21 突然亡者?が動きを止めた為、再突入を開始。

館内にも無数の罠があり、犠牲者多数。


20:41 館内にバルアレス王国エドヴァルド王子の存在を確認。非常に激怒しており一切の話を聞かず突入兵らは撃退される。以降、ラキシタ家の増援が到着する度に猛攻が行われるも撃退された。


21:25 北方戦士団五百名が市内を移動中に急行中の第七軍団と接触。


23:21 第六波攻撃も失敗。犠牲者多数。魔導装甲歩兵二体は完全に破壊完了するも、包囲が突破され方伯家に援軍の北方戦士団が到着。ラキシタ家に雇われた傭兵が弾避けに使われた事に怒り、進軍命令を拒否。ダルムント方伯家の屋敷だと知らされずに投入された一部兵士も命令に反抗、混乱が広がる。


 新帝国暦1431年6月19日


0:17 アルワリフ少将が現場到着。ラキシタ家の将軍達は少将の命令を無視して攻撃続行。亡者?が再起動して反攻開始。周辺地域の民衆が包囲兵を妨害し投石による抗議で死者発生。

この時点でほぼ館内での戦闘は無く、周辺地域で同士討ちが多発。


2:43 フランデアンのフィリップ王子、ファスティオンが現場到着、各勢力を仲裁し引かせる


4:41 シクタレスに死傷者多数の第一報


4:43 第二報、シクタレスに発生地点がダルムント方伯邸である事を追加報告


5:00 アル・パブリカ、アル・ディアーラ、オットマー、ビタヤバ、ヴィーヴィーなど各紙が早朝に号外を配布。


6:30 新聞各紙、詳報を掲載。改めて社説でラキシタ家を一斉に非難


7:15 ガルストン議長、議会前に集まった民衆の前でトゥレラ家、ラキシタ家を非難。審議中の議案については凍結を宣言。宮廷魔術師長及び、帝国魔術評議会副評議長が共同声明、方伯邸で動き出した『死体』は死霊魔術によるものではなく、石人形の操作魔術と同系統の土魔術である事を明言。亡者発生の噂を否定。

深夜であること、パニックによる同士討ちも拍車をかけたとのこと。


7:30 聖堂騎士団総長も記者会見に応じ亡者発生を否定。

現地に聖騎士を派遣し確認済みとのこと。


 ◇◆◇


「報告が遅かったのではないか?シクタレス殿」


アンドラーシュが報告を受け取った時には既に世間は動いていた。

聖堂騎士団総長、聖堂参事会、ナトリ宗教連盟、コーマガイエン慈善事業団、アージェンタ市長、マグナウラ院学長、アル・アシオン辺境伯公使、方伯邸の防衛に参加した各国王子達の出身王国大使など各方面から代表者が抗議が大宮殿にやってきている。


「か弱い女性が立て籠もる屋敷に大軍を差し向け砲撃までするとは何を考えている?しかも選帝侯のご息女に・・・」


これで帝国議会においても皇室会議でも自分が新皇帝と認められる事は無い、とアンドラーシュはシクタレスに失望していた。


「砲撃をしたのは帝国正規軍側で我々の預かり知らぬ事。争いを止めたのは我が子ファスティオンですし、これから新聞各紙を抑えて論調を変えさせます」

「しかし、卿の部下が被害を拡大させたようだが?」

「我が子ボロスが死亡した戦いに彼女が参加しており、自ら我が片腕であったヴィジャイと戦っていた事は確認されております」

「正当な復讐だとでも?彼女が五法宮を訪問したのはボロスを処刑する為ではない。むしろ待遇を改善する為に議長らと視察に行って戦いに巻き込まれただけだ。どうもラキシタ家の将兵は思い込みで行動しているようだな」

「その点についてはこれから検証致します。前司法長官らの言い分を我々は信用しておりません」


ボロスが逮捕された原因、その後の扱い、死に様については政府側の言い分を認めるとラキシタ家が挙兵する大義名分が無くなるので認める訳にはいかなかった。


「で、これからどうする。正規軍の失態だとしても総司令官はそなただ。非難は避けられん」

「罪は砲兵隊に砲撃を許した隊長にあります」

「負傷して後送されたゼラシュとやらか。今は何処にいる」

「それが・・・責任を感じて逃げたのか行方不明らしく。捜索させております」


シクタレスは責任を押し付ける為、ゼラシュを捜索させたがとうとう発見出来ず、アルワリフが任命責任を負う事になった。

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2022/2/1
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