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荒くれ騎士の嘆き歌  作者: OWL
第五章 蛍火乱飛~後編~(1430年)
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第50話 1430年度マグナウラ院修了記念パーティ

 新帝国暦1430年12月末。

政情不安の為延期されていた学生による年末パーティがようやく開催された。

既に帰国してしまった留学生も多いので、今年は帝国式の舞踏会がメインになっている。例年より参加者は少ないが卒業生や新入生にとっては大事な日だった。


 本年は帝国随一の資産家であるアルビッツィ家とガドエレ家の御曹司がいる為、会場も大きい。つい先日まで終古万年祭が開催されていたリーク・ウートゥ大競技場を借りる事が出来た。最大十万人規模の観客が入る競技場で観客席の天井は半ドームになっている。暖房用の魔術装具も大量に持ち込まれて一部区域は夏のように暑かった。生徒達の使用人は主人のコートを預かってクロークに運び、それから使用人用のパーティ会場でそれぞれ歓談する。


舞踏会が始まるまでは余興として馬上槍試合やら、大道芸、楽団の演奏が行われた。彼らは盛り上がらなかった万年祭で稼ぎ損ねていたのでガドエレ家からの誘いに喜んで参加した。


そういった出し物を好まない生徒達は夜の舞踏会にだけやってくる。

余興には使用人、職員、その他関係者も参加可能で、市民も招かれて数万人規模になるが、舞踏会は生徒だけのものである。


夕方になり一度芸人達が退出した後、赤い絨毯が敷かれて地表部分を覆い、着飾った女生徒達が二階席の入り口に設置された特設の階段から会場へと入場が始まる。

もともとパーティに参加していた者達もお色直しをしたい場合、競技場内部の楽屋で着替えて改めて入場した。帝都の社交界デビュー前の学生にとっては大人の仲間入りする準備、登竜門のような貴重な機会だった。


 ◇◆◇


「最初に御入来致しますは我が帝国最古の家柄にして名誉ある選帝侯ダルムント方伯家が御長女コンスタンツィア様、そして逆族ラキシタ家の暴徒から姫君を守り抜いた勇士、バルアレス王国第四王子エドヴァルド様!」


口上係の紹介に場内が色めき立つ。

コンスタンツィアは祖母が用意してくれた魔術装具付きの深紅のドレス。

毎年同じ衣装に髪型や装身具だけ少し変えているだけでそれほど驚きはないが、連れているエドヴァルドの衣装はコンスタンツィアに負けず劣らず凝った物だった。


背中には雷神トルヴァシュトラの聖印があり、縫い取りは金糸銀糸で夜の競技場の明りに照らされて煌びやかに光っていた。表地は緋色、裏地は紫で貴重な染料が使われている。それにパラムンの地元名産の調香された香水、春山夜月で上品に整えていた。まだコンスタンツィアには及ばないが背は一段と伸び、細身だが服の上からでもわかるしっかりした筋肉のおかげで見栄えは劣っていない。


 コンスタンツィアは入学以来初めてエスコート役として男性を選んだ。

これまでヴァネッサと共に夜会に出かける事が多かったので、いつか男性を連れてくる時はそれが婚約者だろうと言われていた。その為、会場の人々は「まさか」と驚いた。以前新聞部が広めた遭難時の経緯を知る者は、世話になった縁で贔屓にしているだけだと訳知り顔に囁いてやったが、それでも羨む者は多かった。

男性は勿論、女性達も。


「く、くやしー。あのお役目は私のものだったのに!」

「まーまー、我慢しなさいって」


帝国人の場合、召使でも無い同性がエスコート役だと同性愛者だと疑いをかけられる事もある。コンスタンツィアほど地位のある女性に陰口を叩く者は少ないが、段々そういった声も増えてきたので、いろんな意味でちょうどいいとエドヴァルドが選ばれた。


「そうよー。それに全校生徒に彼の評価を改めさせる必要があるんだから」


エドヴァルドとフィリップの決闘で一部の評価は上がったが、全校生徒には行渡っていない。ソフィーは五法宮の戦いでエドヴァルドがコンスタンツィアを守り抜いた事を他の学生達に流布してやっていたが、今回の大規模なパーティでコンスタンツィアをエスコートして登場すればさらに噂になるだろうと唆した。


さらに舞踏会で恥をかかないよう事前に徹底的に仕込んである。

ソフィーはコンスタンツィアと共に降りてくるエドヴァルドの男振りに満足していた。大人向けの礼服に使う染料は貴重で何年も予約待ちであり、既製品で誤魔化すしかないかとソフィーとコンスタンツィアは考えていたので彼の母からの贈り物は渡りに船だった。


「ソフィーさん、体は大丈夫ですか?寒くありませんか」

「ありがと、ノエム。大丈夫よ」


ソフィーはとうとう妊娠してしまったので、今年はノエムに付き添って貰って遠くから眺めているだけだった。


「来年は休学するんですか?」

「そうねぇ、子育てが楽しかったらそのまま退学しちゃうかもねえ。ヴィターシャには反対されてるんだけど」

「え、ヴィターシャさんと会ってるんですか?」


ヴィターシャは婚約者から逃げて家を勘当され学院も退学し、行方不明になっていた。


「ヴィターシャは出産して子育てしながらでも、学業を全うして仕事も続けられるって一緒に証明しましょうっていってるの」

「え、もしかしてヴィターシャさんも妊娠中?大丈夫なんですか?」


愛人に囲われて過ごしていると聞いたが、子供の世話までしてくれるかヴァネッサやノエムは心配した。裕福な者の場合は将来何かの役に立つかもと思って最低限の生活費は出すが、愛人に子供が出来ても認知せず妻子ともに捨てるクズ男も多い。


「大丈夫みたい。一緒に喜んでくれて一生大事にするって約束してくれて仕事も応援してくれてるかっこよくてやさしくて甲斐性のある王子様みたいな人なんだって」

「なんだ。よかった」


ヴァネッサも心配していたので胸を撫でおろす。


「で、ソフィーさんの旦那さんは何方なんです?」

「さあ。ゲオルギウスか、ジアネモスかツヴィークかなあ」


ノエムとヴァネッサはぶーっと口に含んだ酒を吹き出した。


「ドゥーカス家の御兄弟の両方とヤッちゃったんですか?」

「知らなかったのよー。だから別れて面倒がない若い子を選んだんだけど・・・」

「ちょうどその時期に当たっちゃったっぽいと」

「そう」


ノエムとヴァネッサは呆れているがいつかはそうなると思っていた。

適齢期なので非難されるような事ではなく、むしろ推奨されているが次々三人乗り換えるのはあまり普通ではない。


「でもみーんな逃げ腰なの。じゃあ別にいいやって」

「困った事があったら言って下さいね」

「ええ、同志ですもんね」


上流階級の貴族はあまり自分で子育てしないものだが、彼女達は妊娠、出産の際に助け合う地母神の結社に属しており、これまでにも多くの信徒達を助けてきたので問題なく自力で育てられる。ソフィーの場合は父母にも理解があるのでなおさらだった。


 ◇◆◇


 さて、本会場のパーティだが、数千人の生徒が集まるので入場も酷く長い。

全員が着飾って改めてお披露目するわけではないとはいえ、まだまだ数百人待機している。口上係も分厚いメモを頼りに紹介していた。


「続きまして、帝国の親愛なる同盟者、豊穣の女神と慈愛の女神の祝福を受けし地より参られた可憐な姫君、イーネフィール大公女セイラ様」


小柄な侍女と共にやってきた学院人気ナンバー2の登場に会場は沸いた。


「あら、エスコート役は今年はフィリップ様じゃないのね」

「ドレスも今年は控え目だし、何かあったのかしら」


派手好きの帝国人からすると地味な黒一色のドレスに手袋までしているので肌の露出はほとんどない。ダイエットブーム中の帝国人からするとほっそりとしながらも出る所は出て入るメリハリある体型を羨ましがられるセイラだったが、今日のドレスはひらひらしたレースの飾りが邪魔して体型が分かりにくい。


「ほら、エド。一曲誘ってらっしゃい」


舞踏会場では既に男女がペアになって踊り始めており、コンスタンツィアはエドヴァルドにセイラを誘うように言った。


「いいんですか?」

「セイラさんと仲直りした事をみせてつけてらっしゃい。その後でわたくしの相手も務めてね」

「わかりました」


人気者のセイラの所には大勢の男子生徒がパートナーとして踊ってくれるよう申し込んでいたが、エスコート役の男子代わりの侍女がそれを全て断っていた。


エドヴァルドはそのセイラの前で片膝をついて同じように申し込んだ。


「どうか姫。よろしければ貴女とご一緒する名誉と至上の喜びを私に与えて下さい」

「おい、貴様。割り込むな」


帝国貴族達はエドヴァルドを押しのけようとしたが、エドヴァルドはどんなに押されても微動だにしなかった。


「セイラ様、どうなさいますか」


侍女の問いにセイラは差し出された多くの手から一つを選んだ。

相手はエドヴァルド。

セイラとエドヴァルドが仲直りした事を知らなかった者達は驚きの声を上げ、新聞部の女性が訳知り顔にそれらの者達に囁いた。


これで一安心とコンスタンツィアは胸を撫で下ろした。


 ◇◆◇


「今日はどうかしら・・・」


セイラは伏し目がちにエドヴァルドに自分の衣装の感想を聞いた。

帝国式のドレスは豊穣の女神を信仰している為、基本的に豊かな胸を強調するデザインだ。エドヴァルドが嫌うのはそれが娼婦の服装に似た部分があるからで、さすがにもう慣れたが出来るだけ視界に入らないようにしている。


その辺りの事情を知ったセイラは胸元も完全に隠した控えめなドレスを選んできていた。背中は少し空いているが、帝国貴族ほどではない。


「とても素敵です。翻る裾が星々の煌めきのようです」


エドヴァルドがリードしてセイラをくるくると回す度に、スカートが優雅に翻り、飾りの宝石が会場の明かりを反射して星々のように輝いている。


「模造品の宝石ですけれどね。貴方も今日はおめかししてるのね」

「・・・母がこういった行事の為に作ってくれていたものです。田舎者なのでこれが精一杯ですが」

「大丈夫、会場の誰にも劣っていないから。それに意外とダンスもお上手なのね」

「これも母の教えの賜物です。それに帝国式の宮廷舞踊もコンスタンツィアさんに習いました」

「お母様は舞姫として高名だったのですってね」


エドヴァルドの体幹、リズム感の良さは舞姫だった母親譲り、コンスタンツィアもエドヴァルドに帝国式の宮廷舞踊を仕込むのは苦労でなかった。セイラに合わせてやる余裕すらあった。


「随分紳士的ね。今日は」

「今日も罵った方が良かったですか?」


エドヴァルドはセイラの耳元に口を近づけて小さく囁いた。


「いいえ、今日はこのままで。今日の貴方はとても優しくていい雰囲気だから壊したくない」


セイラも体をそっとエドヴァルドに預けた。

帝国人は食べ物の影響か少々体臭がきつく、香水も爽やかさを強調し過ぎてやや尖がった物が多いので普段はあまり近づかない。セイラがエドヴァルドの襟に鼻を近づかせてくんくんと嗅いでみると男性にしては珍しく優しく甘い香りがした。


「冬なのに春の陽気にあてられたみたいな柔らかさを感じる。私、これ好きかも」

「従弟が送ってくれたものです。今後帝都で売り出すそうなのですが、よければひとつ贈りましょう」

「有難う。私も何かお返しが出来ればいいのですけれど」

「なら宣伝して貰えませんか。貴女の好みだと知ればきっと高値がつくと思いますので」

「なるほど。・・・でも私がこの香水をつけた他の男性と踊ってもいいの?」

「え・・・と、何か問題が?」

「いじわる」


セイラはむくれつつも体をエドヴァルドに預けてもう一曲ねだり、順番を待っている男女を大いに妬かせた。


 ◇◆◇


「お楽しみだったようね、エド」


セイラと三曲そつなくこなしたエドヴァルドはコンスタンツィアに褒めて貰えると思ったが、どうも様子がおかしい。


「あのう・・・どこか問題があったでしょうか」

「いいえ、別に?出来過ぎるくらいよく出来ていたわ、二曲目に入ったのにも気付かないくらい熱中してたみたいだし。それより彼女に何を囁いていたのかしら」


セイラには自分の罪を再認識させる為、定期的に二人だけで会ってあの時のように罵る様言われているエドヴァルドは今度はいつ会うか話していたのだが、それをコンスタンツィアに伝えるのは非常に不味い気がする。

毎度毎度怒鳴りつけては涙目にさせて、慰めて、しばらく御機嫌を取っているのだが、本当にあれでいいのか、とエドヴァルド自身も疑問だ。


「どうしたの?言えないの?」

「こ、個人的な話なので」

「・・・そう。そうよね。個人的な事情を根掘り葉掘り聞くわけにはいかないものね。じゃ、次はわたくしの相手を務めなさい。いいわね」

「はいっ」


子供に秘密を持たれた母親のような心境でコンスタンツィアはその後休憩を入れながら四曲ほどエドヴァルドを振り回し、順番待ちをしていた者達は結局この二人を誘う事は出来なかった。


 ◇◆◇


「二百五十」

「一千」

「二人ともはずれ、七百五十」


会場の一角で次々と現れる生徒達の値段を付けている男達がいた。

ガドエレ家のロックウッド、ツヴィーク、そして南方の王子ヤシ・アダと取り巻きの貴族達。外れの差が一番大きい者が給仕から酒を受け取って一気飲みで煽っている。


「ほんとですか若?ほんとにそんなにするんですか?」

「我が家が抱えている業者から聞いたから間違いない」

「一度着たら捨てる服にそんな大金払うなんて馬鹿馬鹿しい、名馬を買った方がマシじゃないですか」


裕福な貴族の夜会服は基本的に一度着たら捨てる。

鮮やかさの代償として染料が落ちるし、繊維が耐えられないので洗濯はしない。

コンスタンツィアが愛用しているもののように魔術がかかった物は別だが、市場には出回らず値段が付けられない。


彼らの近くを通りかかったレクサンデリはロックウッドから声をかけられた。


「どうだ、お前も参加しないか?」

「やめておくよ。女性陣に値段をつけているようで気分が悪い」


隣のジュリアも少し不機嫌そうに頷いた。


「ふむ、ジュリア殿。勘違いしないで貰いたいが我々は商人だからな。目利きを鍛える為にやっている遊びだ。気を悪くしないでくれ」

「左様ですか。皆さん、予算の許す限り精一杯の工夫を凝らしているんです。出来れば値段だけで判断しないで貰いたいですね」


大半の生徒は使い捨ての夜会服など調達出来ず、毎年手直しして再利用している。

ジュリアもそうだった。


「出来映えや容姿の採点をしているわけじゃない。勘弁して貰いたいな」

「はい。ご無礼致しました」

「うむ。ところでレクサンデリ。俺は来年は休学して領地に帰る。来年はお前ひとりで主催してくれ」

「ラキシタ家が怖いか」

「ああ、怖いね。父は前回の選挙でシクタレスと随分敵対していたからな。そちらは同盟を組んでいたようだが」

「我々は金融業者だ。返済のアテがあるなら誰にでも貸す。それだけだ」


別に同盟を組んでいた訳ではないとレクサンデリは否定した。


「敵に回りそうな相手でも貸すのか?踏み倒される事を恐れないのか?」

「我々は極西から極東にまで支店を出している。踏み倒そうものなら今後彼らの臣下、臣民の全てが我々から何も引き出せなくなるだけだ。君らもまさか軍需物資を現金で大口顧客に売ってるわけじゃあるまい」

「まあな」

「ところで金融業からも撤退するとか?」

「ああ、誰かさんが議員を買収してくれたおかげでな。参入が厳しくなった」


また新たな入場者に対し品定めをしている仲間達に価格を教えてやりながらロックウッドは面白くなさそうにあてつけじみた台詞を言った。


「勘違いしないで貰いたいが、南海事件の影響と昨今の不動産市場の暴落で悪徳業者を締め出す為に規制が厳しくなっただけだ。我々は常に健全な競争相手を欲しているよ。妬まれるのはもう十分だ」

「それならいいがね。落ちついたらまた会おう」

「ああ。良き好敵手として」


ロックウッドはレクサンデリと握手をして別れ、一年目でマグナウラ院を去った。


 ◇◆◇


「遅かったなセイラ」

「お兄様・・・」


パーティの後、会場を後にしたセイラは馬車に乗り込もうとしたが、そこにフィリップと兄フランツが待っていた。新入生相手に決闘をしたあげく負けた事を父から厳しく叱責されて謹慎中だったが、迎えに行く事だけは許されてやってきた。


「お前は私の婚約者になったんだ。来年からはこういった場所への出席は慎め」

「え?」


フィリップの命令にセイラは疑問と反発を覚えた。

母からは学生時代は好きに過ごしていいと許可を貰っているのに。

妹が珍しくフィリップに不快そうにしているのをみて、フランツは口出しをした。


「セイラ、母上も学生時代に公の場で南方の宝石王に見初められて求婚され、危うくそのまま嫁がされる所だったんだ。一人で出歩くのは注意した方がいい。あぁ、そうそう、陛下がお前と殿下の婚約を母上に取りつけてくれるってさ。良かったな」

「あ、そういう事でしたか」

「どうした?嬉しくないのか?ようやくお前の念願が叶うのに」


セイラの表情は吃驚しているだけで喜びが見えないのをフランツは訝しんだ。


「ああ、お遊びはここまでだ。会場で遊んでいる連中にも間もなく伝わるだろう」

「婚約の事ですか?」


まだ父母からは正式に話を貰っていないのに、もう発表するのだろうかとセイラは疑問に思った。しかし、フィリップの話は別件だった。


「いいや、ラキシタ家が軍勢を率いて帝都の目前まで迫ってきた事だ」

「目前?挙兵は来春では?」

「フン、帝国政府は騙されたな。既に連中の軍勢は帝都の南、ビコール河まで到達した。橋を渡ればラグボーン市に入る」


修了記念パーティの後、しばらくして新帝国暦1431年1月、ラキシタ家は一族を上げて兵力を結集し帝都目前まで到達した。


ボロスの復讐の為に、ラキシタ家は当主シクタレス、次男サビアレス他将軍達が兵を挙げた。ボロスを食い止めたのはフィリップだが、討ち取ったのは五法宮の兵士達だ。

彼らがフィリップも復讐の対象に含めるかどうか、みものだった。

フランデアン王はフィリップに帰国を促したが、フィリップは来年が最終学年でもあるし、それに帝都在住のフランデアン人を守る為、帝都にあるフランデアンの権益を守る為あえて残る事にした。

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2022/2/1
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