華奢なお嬢様4
「お嬢様どうなさいました?」
庭師のユマが泣き声に気づいてやってきた。
「ごめなちゃ、、おぁな、、おっちゃっちゃ、きぇいだったのに。え~ん」
「お嬢様。大丈夫ですよ。お嬢様のお顔についた花びらをこうして髪にさしていくと、バレッタみたいで綺麗ですよ。」
「まぁ、よく似合うわ」
「えぇ、奥様。」
「お嬢様、花は見ても楽しいものですが、髪を飾るのも楽しいものですよ。」
「だーじにそだちぇちぇくりぇたおぁなごめなちゃ、、ありぁと!」
にこにこっ
くぅっっ可愛すぎる。うちのお嬢様なんて素直でかわいいんだ!!これからお嬢様の為にとびきり素敵な花壇を作ってみせるぞ!ユマは決意した!!
執事のルイは二階の廊下からその一幕をみて
はぁまたお嬢様のファンが増えた。とひとりごちた。
うちのお嬢様はとてもお可愛らしい。にこにこして、使用人にもありがとうと言う。とても変わったお嬢様だ。見目も奥様とレオン様と同じ緑の瞳でぱっちりした目元にスッと通った鼻、小さなお口、サラサラの金髪でとても華奢でいらっしゃる。これは大きくなられたら大変な美女になられること間違いないだろう。まだ1歳でこの人たらしぶりである。これから集るハエをどう潰していこうかニヤリと考えるルイであった。
お花を髪にさしてもらいお母様やアン、ユマから似合うと言ってもらい喜んではしゃぎすぎてしまい疲れて寝てしまったリリー。
起きたらベッドの上だった。手を上げて見てみると白く細い腕。ガリガリでわたしちっともかわいくないわ。。皆に気を使わせてしまって申し訳ない。今世でも前世の影響なのかあまりたくさん食べることができない。勿論お料理はとてもおいしいのだがお腹がすぐにいっぱいになってしまう。フルーツが大好きなのも変わらないし、せめてもう少し太れないものかしら、、
リリーは自分はひどく痩せていて不器量で家族や使用人にかわいいと言わせていると盛大に勘違いしていた。