華奢なお嬢様3
お兄様に抱っこしてもらってダイニングに行くとお父様とお母様が座って待っていた。
「おはようございます。父様。母様。」
「お~ぉ。とーしゃ。かーしゃ。」
ガタッ
「おはよう。レオン。リリー。かわいいリリー、お父様が食べさせてあげるょ。おいで!」
がしっ、ぎゅ~わたしはお兄様にしがみつく
「に~ぃがいー」
お兄様がにっっこりとし、ぎゅっと抱きしめてくれます。
ガックリしたお父様。ルイが
「旦那様、本日も残念でございましたね。さぁ登城の時間が迫っておりますのでお早くお願い致します。」
「リリーはレオンが本当に大好きね。」
お母様がにこにこしている。
お兄様は得意満面でわたしをお膝にのせるとメイドさんが2人分の朝食を運んでくれます。
「リリーあ~ん」
ぱくりっにこっ
「おぃちーに~ぃ」
くっっお嬢様が、可愛すぎる。。食事室メイド一同うつむいて鼻血がでそうなのを我慢している。毎朝の試練である。
ぼくのリリーは食が細い。したがって体も華奢だ。あまり食べれないのに父様はもっと食べてくれと言うからリリーが嫌がるのだ。フルーツはリリーの好物なのでたくさん食べるが他のものは二口づつぐらいがちょうどいいらしい。今日もリリーを愛でながら朝食を食べ終わった。
「僕は先生とお勉強してくるからね。またあとでね。リリー。」
「に~ぃ、ふぇぇぇ、、ん ぃてらっちゃ。」
「あぁ、リリーを置いていけないょ。僕と一緒にお勉強しよう。」
わたしは邪魔してはいけないとわかっているけど、離れるのが悲しくて涙がポロポロでてきてしまう。すると後ろからお父様が抱っこしてくれた。
「リリー、レオンはこれから大事な勉強だ。送り出せてえらいな。
お父様もこれからお仕事なのだ。う~んかわいいなぁ。離れがたいな。連れて行こうかな。。そうだ!きっと仕事がはかどるぞ!!」
お母様がススーっと近づいてきてわたしを抱っこします。
「あなた、レオンわかっておりますわよね。早くお行きなさいな。」
「「はい、、、いってまいります。」」
とぼとぼお父様とお兄様が出ていきます。お母様の笑顔が最強です。
「さぁやっとリリーと遊べるわ!さっお庭に行きましょう。今日はいい天気よアン。」
「ええ、奥様、今日はお嬢様とお花をみましょう。アンが抱っこ致します。お嬢様ゆっくり歩いて行きますからね。」
お庭に着き花壇に植えられた花がチューリップににていてとても綺麗です。にこにこ
「おぁな、きぇいね!きい、ぴくん、むりゃしゃき」
「ええ、本当に、色々な色のお花が咲いているわね。リリーはお花が好きねぇ!」
お花も土も草にも触れる。いいにおぃだ。クンクン、グラッ
「ぶぶっ」
前のめりで倒れる。一歳って頭が大きいからすぐに転んでしまう。あぁごめんなさい。
「あらら、リリーったら顔にいっぱいついてしまったわ。」
「ごめなちゃ、、うっうっっえ~ん」