2・召喚!(^・ω・^)/゜・*.。゜*
眩い光に包まれた俺は一瞬浮遊感を感じたと思うと椅子がなくなったので尻もちをついてしまった。
「痛っ」
打ち付けた尻を擦りながら立ち上がり俺は周囲を見渡す。
部屋は密室で入口が見当たらない広さはだいたい教室を四つ正方形に並べたぐらいの広さで周りには壁のくぼみに等間隔に置いてある光る石があるだけの何も無い部屋だ。
「おぉ!おおぉ!!」
部屋を観察していると聞きなれない声で驚きの声が上がる。
誰だ?と思いその声がした方へ視線をやるとそこには先程まではいなかったローブを目深に被った老人が1人立っていた。
「まずは突然のお呼び出しをお許しください。
詳しいお話は王宮の方でさせて貰いますので近くによってくだされ。」
そう言われた俺たちは何の疑いもなく老人に近づいていく。
「それではゆきます。」
そう言った老人は懐から水晶を取り出し勢いよく地面に投げつけた。
投げつけられた水晶は地面に当たると粉々に砕け散り眩い光を放った。
2度目の眩い光に包まれた俺たちは一瞬の浮遊感を感じると地面に足が着いた。
今度は一番奥にある豪華な椅子にザ・王様な見た目をしたイケメンなおっさんが座っている。その横にはもう1つ玉座があるのだがそこは空席だった。おっさんのもう片方の隣には天咲さんと同等かそれ以上の容姿を持った俺達と同年代程度に見える少女がおっさんの少し後ろに立っていた。
想像して欲しいのはロマノフ王朝の謁見の間だ。
あれの上段にステンドグラスを貼り付けたような見た目だと思って貰えるといい。
「よくぞ来てくれた。勇者達よ。召喚に応じてくれたことに感謝と其方等の平穏を壊してしまい申し訳ない。私はこの国ビギン王国の国王ナーズ・ド・マルク・ビギンである。
まずはこちらの事情を聞いて欲しい。この世界は今滅亡の危機に瀕しておるのだ。魔王が出現しこの世界の生物を魔物を使い滅ぼそうとしているのだ。今までの魔王は我々で対応することができたが今回の魔王は我々では敵わない。だから創造神様が其方等をつかわしたのだ。もちろん戦いたくないというものはこちらで手厚く保護しよう。どうだろうこの世界の為に戦ってはくれないだろうか?」
この言葉を聞いていた俺達は帰れなくなったのにも関わらず皆落ち着くか興奮をしていた。
そして、しばらくの沈黙のあと神崎が国王の前に進み出た。
「もちろんこの世界の為に戦わせて貰います!困っている人たちを放っては置けない!そうだろう?みんな!」
そして神崎のこの言葉を最初にしてポツポツと賛同し始める。
「へへっしょうがねぇなお前がやるってんならやってやるよ」
「あ、あぁそうだな。どっちみち魔王を倒さなきゃ帰れないんだからな!」
そしてこの言葉が最後の後押しになったのか一斉に賛同し始める。
「やってやるわ」
「デュフフ。魔王なんて我が一撃で屠ってくれますぞ。デュクシ」
「お前そんな口調だったか?!まぁいいぜやってやるよ!」
「異世界、フォー!」
「おっしゃァ!!みんなで力を合わせて魔王討伐してやろうぜ!」
「「「「おおぉぉぉ!!!」」」」
こうしてクラス全員での魔王討伐が決まった。
「感謝するぞ。勇者達よ。さて見知らぬ世界に来た為疲れているだろう。
1人一部屋と使用人を1人を付けよう。今から部屋に案内させる。」
そう国王に言われて国王が手を叩くとメイドと執事が並んで入ってくる。
そして使用人達は近くにいる物にそれぞれ歩み寄り挨拶を始めた
「よろしくお願いいたしますね。勇者様。
私はこの城にいる間の勇者様の身の回りの世話をさせて頂きます。ヒウメヤと申します。宜しければ勇者様のお名前を伺ってもよろしいでしょうか?」
俺の前に歩み寄って来たヒウメヤと名乗るメイドはそう言って微笑んだ。
「私の名前は迎 羽汰です。上の方が苗字で下が名前なんです。好きなように呼んでください。」
「畏まりました。それでは迎様と」
「様付けはむず痒いなぁ。何とかなりませんか?」
「それはいけません。この世界を救う為に戦って下さる。勇者様を他の敬称で呼ぶ事などできるはずがありません。むしろ迎様こそ私めなどにそのような言葉遣いはいらないのですよ。」
「はぁ……ならしょうがないのかなぁ。
あ、すいません。これは癖なので勘弁してください。」
「では私も癖なので無理でございます。
それでは迎様。お部屋へご案内します。」
「はぁ、お願いします。」
こうして俺達は部屋に案内されて一日が終わった。
テーレテーレテッテテー(某、龍☆探索の宿屋で休む音)
召喚直後の????では。
「はぁぁ〜やっと終わりました。なんか予定より2人位人数多かったですけど誤差の範疇ですよね。」
「ちょっと!あんたね!なんてことしてくれんのよ!!」
「うひぃ?!何かしましたか!?私!」
「どうしたも何もちゃんと見ないでやるから魔法の効果が切れるわ。
召喚された中に魔王になる可能性がある奴が混じってるわ。
しかも召喚された魔王と勇者の組み合わせが最悪だわ。
さらに本来召喚されるはずじゃ無いものが大量にいて本命が1人しかいないのよ!」
「うぇ?!まじですか!通りでな〜んか人数多いなと思ったんですよ。」
「あ〜ん〜た〜ね〜!良くそんな呑気でいられるわね!この世界が壊れてもいいの!?」
「いや!それは困りますよ!私達の命の危機じゃないですか!」
「はぁ、だったら、何とかなさい。」
「じゃぁ勇者にギフト付ければ何とかなりますかね?」
「できると思うわよ。」
「わっかりましたぁ。じゃぁ早速ギフトの選別してきます!
あれ?でも道を通ってる時に魔王の可能性を排除できなかったんですか?」
「無理よ。いざ向こうについて誰か1人足らない!ってなって私たちに不信感持たれてあっちに付かれたらそれこそ最悪の状況よ。」
めちゃくちゃ詰め込まれましたね。いや、詰め込めたのか?
どちらかと言うと省いた、と言った表現が正しいのかもしれませんが。
とんでもなく短くなりましたね!
もう少し詳しく書けば長くなるんでしょうけど。無理です。
ていうか言葉使いが色々変わってすんません。期間が空いてしまってよく分からなくなりました。内心の言葉が確定するまでこんな感じだと思いますので何卒御容赦ください。
ちなみに登場人物の容姿の方はちょっと作者にセンスがないのでご想像にお任せします。装備や服飾も同じような感じだと思いますのでよろすくお願いします。
さてさて、ここで次回予告です!
次回!ステータス確認!