1・プロローグ
※これは作者が好き勝手に書く物語です。
一応辻褄が会うようにはしますので。
末永くよろしくお願いします。
……どれほどの時を歩き続けただろう……
……俺達はどこまでも終わること無く続く……
……この通路を歩き続ける……
……ずっとずっと終わることなく歩き続けている……
***
後いったいどれだけ歩き続ければいいのだろう
周りに居るクラスメイトも、最初は楽しげに話していたが、今はもう話してはいない。
俺達は、終わることの無い通路をただ歩くことしか出来ない。
そんなことを、考えながら歩いていたからか、俺は、足元の注意が疎かになっていた。また、これまで、何も無かったのも原因だったのだろう。
俺は何も無い場所に足を差し出していた。
だが気づいた時にはもう遅い。
次の1歩を踏み出した後だったのだから。
俺は今居た床よりもさらに下へと重力によって吸い込まれていく。
俺が咄嗟に上を見るとそこには今まで生気のなかったクラスメイトが皆一様に喜色満面の笑みを浮かべ穴を覗き込んでいた。
そこで俺の視界は黒く塗りつぶされる。
何故なら俺は穴の底に落ちて死んだのだから。
***
「っ!!」
俺こと迎 羽汰は声にならぬ悲鳴をあげて朝を迎えた
「またあの夢かよ……」
未だに早鐘を打つ心臓を落ち着かせながらそうごちる
そして俺は時計を見て固まった動いてなかったのだ。
何がって?そりゃあ秒針がである。俺の目覚まし時計はアナログで電池式なので真っ先に疑うべきは電池切れを疑うべきであるがそれは有り得無い何故なら電池を変えたのは先週だからだ。
なので必然的に1つのことで確定する。そう親父の仕業だ。
そう理解した瞬間本能的に叫んでいた。
「あっんの糞親父ィイ!!」
こうして俺の何時もと同じ(とは言えないが……)平凡な日常は幕を開ける。
「ちっ!」
俺は親父と朝飯を食いながら舌打ちをする
「そう、怒ることじゃないだろ?お前が悪夢にうなされてたから少しでもその悪夢を少しでも長く見れるように目覚まし時計を止めたんじゃないか。」
「もっと悪いわ!つうか、そこは息子が悪夢にうなされてるってわかってたんなら起こすだろ普通!なんで真逆の行動なんだよ!あんた、息子に恨みでもあんのか!?」
「いやだな、誰が好き好んで野郎が野郎を起こさなきゃいけないんだよ。娘とかならともかく。因みに恨みはないぞ。」
「そこだけには同意をしてやるがな!その理由なら目覚まし時計の設定いじればいいだけで電池抜く必要ねえじゃねえか!」
「ま、それもそうなんだけどな。それよりいいのか?」
「あ?何がだよ」
「時間だよ時間。そろそろお前いつも家を出る時間だろ?」
そう言われて俺はリビングにある時計を見ると時刻は7時30分
学校のホームルームは8時30分からで家から学校まで約30分弱まだ時間には余裕がある。そう思いまた親父を怒鳴ろうとすると。
「あ、その時計。昨日俺が20分ずらしといたから。」
そう言われて鼻で笑おうとするが今日起きてからろくに時刻を確認していないことに気付き慌ててスマホで時刻を確認すると
時刻は7時50分
親父の言葉が正しいことを示していた。
「こっの糞親父ィイ!こんな手の込んだ嫌がらせしてんじゃねぇ!」
「嫌だなぁ、嫌がらせだなんてただの親子のスキンシップじゃないか。」
「こんな親子のスキンシップがあってたまるか!覚えてろよ!」
そう三下のごとくいい放ち俺は家を飛び出した。
…………
さて、この暇な移動時間を利用して自己紹介でもしますかね。
俺はごくごく普通のちょっと物覚えがいい、ただの高校生迎 羽汰だ
容姿は上の中、位だと思いたいな。まぁこの今の世界に容姿が中の上なんて人はもう居ないけどな。
昔は沢山居たらしいが年々その数が減少していき今じゃイケメンとか美人ばっかになったこの世界だ。だからゲーム会社なんて実際にいる人物に設定乗っけて乙女ゲームを作ってるところもあったりする。
おっと、話が脱線しちまったな。成績は平均よりも少し上位のところで趣味は読書だな。
俺は電車に乗って少し行ったところの高校に通っている。高校1年生なんだが俺はそんなにこの学校が好きではない。っと、こんな考え事をしているうちに学校に着いたな。
「はぁ」
俺は校門を潜り下駄箱で上履きを出しながら教室で起こることを考えて思いため息を吐く。
「ちっ」
教室へ入ると今まで楽しげに話していた男子たちによる舌打ちが俺を歓迎してくれる。
こんなのは可愛い方だ昔は連れションとか校舎裏に呼び出されてボコボコにされるなんてのがたまにあった。そいつらは全員何故か次の日に退学してしまったがな。
だからまぁ何時もの事なので気にせずに教室を歩き席に着く。
すると席に舌打ちの原因である。1人の女子が周りの視線を集めながら歩いてくる。
「おはよう、迎君」
「おはよう、天咲さん」
この人は天咲 花この学校1番の美少女だ。
成績優秀、スポーツは得意ではなく、性格も誰にでも優しいと言う美少女だ。しかもたまにドジをするという完璧な美少女だ。この学校にいる殆どの男子から天使などと言われている。
名は体を表すと言うがよく言ったものだ。
天咲さんは何故かいつも、俺の所に来て挨拶をしに来たり色々と世話をしてこようとするので、男子達が嫉妬するのである。最初は俺に気があるのではと思いもしたが、そんなものはすぐに幻想だと分かりすぐに諦めた。
すると挨拶をしてすぐにもう1人が話しかけてくる。
「おはよう、迎、花。
花、やっぱりここにきたか。」
「おはよう、神崎」
彼は神崎 龍煌この学校1のイケメンだ。
成績優秀、スポーツ万能、おまけに、大企業の御曹司という、完璧超人だ。
彼ら2人は周りの高校からもお似合いのカップルだと言われているがこの話があってなお2人には告白が月に1、2度はあるのだそうだ。
そして俺が嫉妬される原因はここにある。
お似合いだからと諦めていた奴らがあのお世話されているやつは何なんだと、俺もお世話してほしいぃと嫉妬しているのである。
「え?だってここは私のクラスだし当然でしょ?」
「当然と言えば当然なんだが俺が探していると何故か見つからないからな。ここで張っていたんだ。この前、生徒会で資料の作成頼まれてただろ?まだ、生徒会長にまだ提出されていないと泣きつかれたぞ。ちゃんとやってあるんだろうな?」
「あっ!忘れてた」
「はぁ、やっぱりか……」
すると神崎がカバンから1つの冊子を取り出し天咲に渡す。
「ほら、生徒会長から何の資料か聞いて作っておいたから後で渡しにいけよ」
「ありがとう!神崎くん!」
「おっおう、これからは気をつけろよ」
冊子を受け取り嬉しそうにお礼を言う天咲と笑顔を見て照れる神崎に周りはいつもの事かと思いニヤニヤしていると丁度時間になりホームルームを知らせるチャイムがなった。
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
チャイムがなり終わると同時にうちのクラスの担任が教室へ入ってくる。
「席についてくださーい。ホームルームを初めますよー」
先生の名前は、佐藤 九品と言って、生徒思いのいい先生だ。
「やばい、クラスに戻らなきゃ、じゃあな」
神崎がクラスに戻ろうと体を反転させている時中途半端な体勢で固まった。
何だ?と疑問に思い、声を掛けようとした。その瞬間、クラスが騒がしくなった。
「お、おい!なんだよこれ!」
「か、体がうごか…………!!」
何だ?騒いでた奴らがいきなり静かになり口をパクパクしている。
それも俺たち全員に突然光が降り掛かるとそれも直ぐに収まる。
まるで、この状況が当然だと言うように、皆、落ち着き始める。
すると放送が流れ始めた。
「おはようございます。皆さん。さて、まずは私の自己紹介でも致しましょうか。私は貴方達で言う所で神と言われている者です。」
スピーカーからは女声とも男声ともとれる声が流れてくる。
「突然ですが皆さんには異世界に行き魔王を倒してもらいます。
あ、騒ごうとは思わずにと言っても、騒げませんか。騒がれると面倒なので。私が体の動きと喋ることを封じていますので。あと、この状況に驚かれて話しを聞いてないとか本っ当に面倒なので、精神安定の魔法を使わせて貰いました。
それでは、今から、10分後に召喚される皆さんには今から、簡単に召喚される世界のことを紹介しますね。貴方達が行く異世界の名前はレリーウ。レリーウは剣と魔法の世界で魔物や魔王などがいます、また、進化やLvと言ったステータスがある特殊な世界です。あなた達には、この世界に勇者として召喚され魔王を倒して貰います、魔王を倒したら、異世界からこの世界に任意で帰ることが出来ます。この世界に帰って来ると、異世界のことを忘れてしまうのでよく考えて決めてくださいね。
あ、忘れてましたが、この世界よりも向こうの世界の方が格が下の世界なので、君達のステータスは平均よりも数倍~数十倍は違うので、安心して、魔王討伐をしてくださいね〜。」
その他にも、色々な説明がされたが流石に精神安定の魔法も最初は効いていたようだが効果が切れてしまったようで最初の説明の勇者や魔王討伐などのインパクトが強すぎて他の説明はあまり、耳に入ってこなかった。
俺達が呆然としているうちに説明が終わったようだ。
「ではでは。異世界の説明はこんなもんですね。
あれ?皆さん聞いてますか〜?おーい?、ありゃりゃ、最初は聞いてたようですが途中の説明から魔法の効果切れちゃって話し聞いて無いですね。うーん、どうしましょう。今の話しは絶対にしなきゃいけないんですけど。まぁ、絶対に聞かなきゃいけないなんて言われてないですしどうせ向こうでも説明されますか。
んじゃ、このまま送っちゃいましょうかね。
では、皆さん良き魔王討伐を。
貴方達が世界にとって救済にならんことを」
その言葉を最後に俺たちは異世界レリーウに眩い光と共に勇者召喚された。
本文書くところにあらすじを書いてしまった恥ずかしい
⁄(⁄ ⁄•⁄ω⁄•⁄ ⁄)⁄
まぁ、修正したんですけどね!
あっはっは
そして親父の出番は終了です。
気分で出るかもしれませんが。今後しばらく出てきません。
結構召喚されるまで脇道にそれに逸れた気がしないでもありませんが。
これでも苦労しました。さあ行方不明にならないよう気をつけながら更新していきますかね。
因みに冒頭は作者がやりたかっただけです。