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あまいろパステル 〜紡がれる恋の1ページ〜  作者: 神御田
1年生

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1時間目 クラブ活動

2036年4月14日

俺は悩んでいた

手元のチラシの山に

全部クラブの勧誘だ

この学校は非常に有名な進学校でありながらも非常に部活が盛んで、兼部もざらにあるらしい


「俺は美術部だけでいいかな…」


そう…俺は兼部は最初から考えてない

俺には絵があるから


「愛野は何の…って…」


愛野の机の上にあったのは園芸部と合唱部のチラシだった


「兼部するの?」

「今のところするつもりはないかな…」

「そういえばうちの合唱部ってかなりレベル高いらしいよ。で、勧誘も歌唱力がある人に絞ってるらしいんだ。どうやって絞ってるかまでは知らないけど、大方、先輩だった人とかだろうな。でも愛野は桜女子だったよね?どうして歌唱力が知られてんだろう…」

「ブロッサム・ディーバだったからじゃないかな…」

「マジかよ…」


ブロッサム・ディーバとは、桜女子の合唱祭の開会式で独唱する歌姫の呼び名だ

歌唱力で全てが決まることから例年2年生または3年生から選ばれており、また、ほとんどの人が1回しか選ばれない中、愛野は1年生の時から3年間務めたらしい

また、桜女子の合唱祭は音楽関係者の中ではかなり有名で、ブロッサム・ディーバを務めた子は音楽系の学校から推薦が来たり、音楽業界からのスカウトも来ることが多いらしい

そんな役を3回も務めるということは歌唱力が飛び抜けている証拠とも言える

彼女が歌が上手いのは知っていたがそこまでとは思いもしなかった


「じゃあやっぱ合唱部に入るの?」

「ううん、入らないつもり」

「え?」


意外な回答だった

ブロッサム・ディーバに3回も選ばれるくらいの実力を持ってるならてっきり合唱部に入るものだと思っていたからだ


「じゃあ園芸部に?」

「うん。そのつもり」


さらに意外だった

昔の交通事故が原因で運動に制限は加わったといっても結構男子たちに混じってても違和感ないくらいに活動的だったこいつが園芸部に入るなんて…

やはり桜女子での生活の影響なのだろうか…


「佐藤君はどうするの?」

「俺は美術部。今日これから体験入部なんだ」

「そっか。じゃあ今日はみんな別々だね」

「そうだな。じゃあ、また明日な」

「うん。また明日」


俺はその足で美術室に行き、体験入部の手続きをした

体験入部では実際に絵は描くが、部員ではないため一般生徒の最終下校時刻までしかいられないらしい

俺は駅まで歩いた


こもれび市。ここは交通の利便性の高さと地価の安さから30年前から多くの人が住むようになった、緑の豊かな町

その中でもこのこもれび市の中心部は日本有数の学園都市で、その中心には俺たちの学び舎でもある、有名な「私立こもれび高校」がある

俺はその隣の「はるかぜ市」から通っているため、電車通学なのだ

俺は特急ホームに上がった

俺の家は特急で通学する必要があるくらい遠いからだ

ホームのベンチには見知った女の子がいた


「あら、佐藤じゃない。今帰り?」

「おう。牧野もか?」

「まあね」


こいつは「牧野 早織」

幼なじみの一人だ

成績優秀、容姿端麗、スポーツ万能、品行方正とまさに完璧を絵に描いたような奴だ

まあ成績では僅かに愛野に届かないらしいが

牧野の家は俺の家の向かい側だ

だからこいつも特急で通学している


「あれ?みゆきは?一緒じゃないの?」

「まあな。愛野は特急使わないみたいだし」

「あ、そっか」


実は愛野の家は俺の家の隣なのだ

だから最初は特急通学を考えていたみたいだが、本人の希望で特急を使っていないらしい

しかし、朝の時間帯は不便なことに各駅停車と特急以外走っていない

そのため朝は俺たちよりも2時間くらい早い

帰りは急行で帰っているらしいが、それでも俺たちより1時間弱到着が遅い

学校が終わる時間を考えると、冬場は暗い道を一人で歩くことになるため危険だ

まして愛野は、俺の評価では「彼女がかわいくないと言ったらこの世にかわいい女の子はいないんじゃないか」と思うレベルだ

悪い男が黙っているとは思えない

しかし俺はそんな心配はしていなかった

その理由は今は話さないでおこう


ーーーまもなく15番線に、当駅折り返しの、特急はるかぜ51号 はるかぜ高校行きが到着致します。白線の内側でお待ち下さい


「来るわよ」

「ああ」


ホームに列車が入ってきた

乗客が降りた後、車内清掃が行われる

しばらくして車内清掃が終わり、再びドアが開いた

俺たちは列車に乗り、帰宅した

今回は書き切れてない基本的設定の説明があることからそれを主にしたため少々内容薄めになってしまいました。

2時間目からはいよいよ部活にも入り、授業も始まってきます

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