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あまいろパステル 〜紡がれる恋の1ページ〜  作者: 神御田
1年生

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15/32

11時間目 新年

今回は大晦日から年明けをテーマにしました。

いつもよりちょっと長く、雑な部分もありますがご容赦下さい

2036年12月31日

ピンポーン


「ん?誰だろう…」


俺が玄関に行ってドアを開けると、そこには石川がいた

俺は門の前まで行った


「よう。暇か?」

「ちょっと早かったら忙しかった」

「じゃあ暇だな」

「………。で、何の用?」

「明日初日の出見に行かね?」

「誰が好き好んで野郎と二人きりで初日の出見に行くんだよ…」

「だよなー…」

「どうしたん?」

「いや、愛野と牧野も誘ったんだけど二人とも行けないって言ったからさ…」

「まあ明日から正月だからな」


確か牧野は今日から大阪の祖父母の家に行くと言っていたっけ

さすがに初日の出見に行くためだけに新幹線で戻って来るのはきついだろう

ただ、みゆきは特段どこかに行くという話は聞いていない

それにもかかわらず行けないというのはどういうことだろうか


「牧野は事情知ってるけどみゆきは何て?」

「親がどっちも夜勤だから家にいないといけないんだとさ」

「あー、あいつの親も夜勤なんか」


俺もみゆきも父親が医者だ

そしてみゆきに至っては母親も看護師をしている

だから患者さんの容態の急変とかが起きると二人して帰って来れないこともあるらしい


「石川、俺、今夜みゆきの家に泊まりに行こうかなって考えてんだけど」

「俺に言われてもな…。愛野がOKしたらいいんじゃね?」

「いや、石川もどうかって話」

「俺はパスかな…。二人でベッドの上で愛し合われたら寝れねえし」

「しねーよ。俺はそういうのは結婚してからって決めてんだよ」

「律儀だなぁ…。まあどっちにしても親と…」

「別にいいぜ」

「親父…」

「みゆきちゃんのとこなら真正面だし、うちは全く気にしないぜ」

「相変わらず軽いノリで決めるなぁ…」

「じゃあ決まりだな。あとはみゆきがどう答えるか…」


ピンポーン


「ちょ、おい!」

「躊躇ってても仕方ないだろ」


しかし、家からは誰も出て来なかった


「留守みたいだな」

「あれ?二人ともうちの前で何してるの?」


声のする方を見ると、そこにはたくさんの荷物を持ったみゆきがいた


「凄い荷物の量だな…」

「ちょっとね。色々追加で買わなきゃいけなくなったものが増えちゃって…」

「いやもう買い忘れとか追加購入の域超えてるだろ」

「だって急にあかりと遼太が帰ってくるって連絡してきたんだもん…。一昨日お買い物行ってたんだからもっと早く言ってほしかったよ…」

「お、おう…」


あかりちゃんと遼太君というのはみゆきの妹と弟だ

二人は今、小中一貫の全寮制の学校に通っており、滅多に家に帰ってきていない

その二人が久しぶりに帰ってくるらしい


「じゃあいいや」

「?」

「お前が一人ぼっちで正月迎えなきゃいけないなら俺たちがお前の家に泊まってやろうって話をしてたんだ」

「そうだったんだ…」

「元々は佐藤だけの予定だったんだけど、こいつが愛野を襲うって言うから俺が見張りとして…」

「言ってねーよ!捏造するんじゃねえよ!」

「くすっ」

「ちょっ、みゆき!?」

「佐藤君がそういうことする人じゃないっていうのは分かってるよ」

「当たり前だろ。むしろ石川の方がやりそう」

「やらねえよ!」

「ふふっ。二人のことは信頼してるから大丈夫だよ。ちょっと荷物だけ置いてくるね」

「ああ」


みゆきは家の中に入って行った

しかし、なかなか家から出て来なかった

荷物を置いてくるにしては長過ぎる


「遅いな」

「シャワーじゃね?」

「いやそれはねえだろ!あっても便所だろ!」


俺たちはバカな会話しながら待ち続けた

しかし、みゆきは本当にシャワーでも浴びてるのかというくらい長いこと出て来なかった


「まさか本当にシャワー浴びてる?」

「いや、あれ冗談で言ったんだけど…」


そんなことを話していると、家からみゆきが出てきた


「おかえり。かなりかかったね」

「お母さんから電話があったから…」

「なるほどね。で、泊まりの件だけど、やっぱ二人がいるならきついよね?」

「確かに愛野を抱くには…」

「抱かねえよ!」

「いいよ」

「へ?」

「あかりと遼太、帰って来れなくなったみたいだから泊まってもいいよ」

「お、おう…」

「じゃあ準備してくる」


俺たちは着替えと冬休みの課題を持ってみゆきの家に行った


「お邪魔します」

「石川君、まだここ診療所…」

「あ、そっか」


みゆきの家はドアを開けると診療所があり、その奥のドアの先が家になっている

俺たちはみゆきに案内されて家に入った

みゆきの家は親が医者と看護師というだけあってかなり裕福らしい

ただ、彼女の親は質素倹約を貫き、彼女にも贅沢は一切させていない

そのため、家自体も俺の家とは違い、普通のサラリーマンが住んでるような感じである

しかし、床も玄関も完璧に掃除されており、床はまるでワックスをかけたかのような感じだった

うちも玄関前はフローリングだが、こんなに綺麗ではない


「床めっちゃピカピカだな…」

「もしかしてこれ、みゆきがやったの?」

「今朝からね。他のところは昨日までに片付けとお掃除終わったから今日は床のお掃除してたの」


俺が床を見渡すと、どこもかしこもピカピカになっていた

しかし、ワックスをかけているような感じではなかった


「うちの床とは大違いだよ…」

「うちは毎日お掃除してるからね」

「みゆき一人で?」

「うん…」


その時、お風呂場の方から何か音が聞こえてきた


「何か鳴ったよ」

「二人はリビングにいて」

「おう」

「了解」


俺たちは先にリビングに移動した

数十分後、みゆきがリビングにやってきた


「お待たせ」

「何してたの?」

「お洗濯終わったから干してきたの」

「ん?愛野、洗濯も得意なの?」

「得意かどうかは何とも言えないけど、お掃除、お料理、お洗濯はほぼ私がやってるよ」


みゆきの料理の腕は、いつも弁当を作ってもらってるから知っていた

でもまさか家事全般こなすことができるとは思いもしなかった


「かわいくて飯美味くて掃除も洗濯も完璧ってわけか。佐藤、こりゃ早く落とさないと他の男に持って行かれるぜ」

「だな」


話を聞いている限りでも、みゆきは男が彼女にしたいと思う要素が揃っている

こんなの知られたらライバルはクラスメイトだけでは済まないだろう


「みゆきってどんな男がタイプなの?」

「うーん…私、男の子は苦手だから…。でもどうしてそんなことを聞くの?」

「いや、ちょっとした世間話だよ」

「牧野は自分より背が高くて強くて頭の良い奴って言ってたな」

「早織は昔からかなり理想が高いからね。私はうーん…強いて言うなら家族のことをしっかり支えて、いざという時はしっかり守ってくれる人かなぁ…」

「学歴とか身長とかは気にしないんだ…」

「教養は最低限でもいいかなって思ってる。まあ頭が良いに越したことは無いんだけどね。身長は気にしないかな…」

「愛野の方がハードルは低そうだな。わりと無難な感じするし」

「ただ、みゆきの場合は男が苦手だからな…」

「じゃあ意外とハードル高いんだな…」

「みゆきは将来結婚したいなっていう気持ちはある?」

「イメージしにくいけど、まあ…できるなら?」

「なるほどな…。やっぱ女子って意外と結婚願望ある人多いのかな…」

「確か牧野は結婚したら専業主婦になるんだって意気込んでた気がするな…」

「あー、そっちか…。みゆきは結婚したら専業主婦になるの?」

「私は働きたいかな…。もし結婚相手に浮気されたとかで離婚になった時に職歴無しは厳しいから」

「すげー現実見てるなぁ…」

「まあ…例えばもし佐藤君と結婚ってなったらそんな心配しなくてもいい気もするけどね」

「え?」

「あくまでも例えばだよ」

「あ、なるほどね。遠回しに告白されたのかと思った」

「お前そんなナルシストだったか?」

「違う違う。みゆきが働くことを選んだ理由の話考えてて『例えば』を聞いてなかったから…」

「おいおい…」

「そういえば二人は今夜、かけ蕎麦かざる蕎麦のどっちにする?」

「あー、年越し蕎麦か。俺はざる蕎麦かな…」

「俺もざる蕎麦で」

「うん、分かった」


そう言うとみゆきは台所に行き、料理を始めた


「いやみゆき、蕎麦作るには早すぎない?」

「え?おせち料理の続きやるんだけど…」

「なるほどね。何か手伝うことあったら言って」

「気にしなくていいよ。二人はテレビ見てゆっくりしてたら?」

「あ、うん…」


俺たちはみゆきにいつ呼ばれてもいいように待機しつつテレビを見て過ごした

19時過ぎくらいになり、みゆきが俺たちに声をかけてきた


「二人とも先にお風呂入ってきたら?」

「え?じゃあみゆきも一緒に…」

「佐藤君のエッチ…」

「あ、ごめんごめん。みゆきの家に泊まるの小さい時以来だからついその時の感覚で…」

「佐藤、そのミスは無いだろって言いたいとこだけど俺も愛野誘いそうになったから人のことは言えないな」

「じゃあ先入ってくるね」

「うん」


俺と石川は一緒に風呂に入った


「小さい頃はお前とみゆき、牧野の四人でよく入ったよな」

「そうだな。寂しさはあるけど俺たちももう高校生だもんな。佐藤は愛野と結婚しちまえばまた一緒に入れるだろ?」

「いやいや、それは無いよ。流石に大人二人では狭いよ。それにみゆきだって恥ずかしいと思うよ」

「それもそうだな」

「石川は牧野と付き合おうと思わないの?今のお前なら牧野の理想に当てはまってるだろ」

「それはそうなんだけど、あいつは性格がきついかな…」

「あー」


そんな話をしていると、外からみゆきの声が聞こえてきた


「バスタオルは二人の脱衣カゴの中に入れておいたからね」

「おう、サンキュー」

「なんか愛野、本当にいい嫁さんみたいな感じだな」

「ん?」

「なんつーか、旦那に尽くしてくれるタイプというか」

「石川は亭主関白目指してるの?」

「そこまでは言わないけどな…。ただもし牧野と結婚したらその家はほぼ確実にかかあ天下になりそうな気がする」

「確かにな」

「それ、早織に伝えておくね」

「いやまだいたの!?」

「頼むから言わないでくれ。ハリセンで叩かれるから」

「ハリセンなんだ…」

「てかみゆきはそんなとこで何してるの?」

「お洗濯したタオルを仕舞いに来ただけだよ」

「あ。なるほど」

「愛野ー、佐藤が今、見せる気満々で出ようとしてるぜ」

「出ねーよ!まだ終わってねーし、見せる気もねーし!」

「茶番やるのはいいけど風邪引かないようにね」

「さらっと流されたな…」

「みゆきも最近のお前の扱い分かってきたんじゃね?」

「ボケて反応されないってつらいんだけど!?」

「意外と気にしてたのか…。それより早く洗って出ないとな。みゆきも待ってるだろうし」

「だな」


俺たちは急いで体を洗い、風呂を出た

そしてリビングに戻ると、テーブルにはできたての蕎麦が並んでいた

どうやら俺たちが出てくるのに合わせて茹でてくれたみたいだ


「みゆき、ドライヤーってどこにあるの?」

「え?洗面台の下の引き出しに入ってない?」

「サンキュー」


俺は洗面台のところに行き、髪を乾かした

その後石川にも声を掛けたが髪が短いので拭くだけでいいらしい

そこは髪が短いメリットと言えるだろう


「愛野も風呂入ってきたら?」

「私は後ででいいよ。私のはかけ蕎麦だから伸びちゃうよ…」

「あー、なるほど…」


俺たちは椅子に座り、蕎麦を食べた


「んん!?」

「え?どうしたの?」

「いや、めっちゃ美味くてつい声が…」

「それなら良かった」


蕎麦の茹で加減は完璧と言えるだろう

そして一緒に出されたつゆもかなり味にこだわりを感じた

おそらく一日やそこらで作れるものではないだろう

気付くと俺の蕎麦はなくなっていた

どうやらそれは石川も同じだったらしい

みゆきに話を聞くと、蕎麦もつゆも昭和初期くらいから伝わるもののようだ

歴史は浅いが、そこには様々なドラマが刻まれているらしい

そして、この作り方は直系の女子にのみ代々伝えられてきてるらしい


「じゃああかりちゃんも知ってるの?」

「あかりは基本的なお料理も壊滅的だからっていうことで教わってないみたいだよ」

「ありゃま…」

「最初は私だけが教えられてたんだけど、『お姉ちゃんだけずるい』って言われてね…。一応はおばあちゃんが教えはしたんだけど、結局一度もちゃんと作ることができなかったんだよね…。昔はこのお蕎麦の作り方を知らない者はお嫁に行くことはおろか、男の人と付き合うことも禁じられてたみたいだよ」

「厳しいな…。あれ?みゆきもあかりちゃんもお母さんじゃなくておばあちゃんに教わったの?」

「伝わってたの、お父さんの家系だから」

「なるほど…。逆に男の場合は?」

「家族を養えるだけの稼ぎと、いざという時に家族を守ることができるチカラを持ってないといけないって言われてる」

「お、おう…」


稼ぎは分かるがチカラも求めてきてるとは思わなかった

みゆきの家系が厳しいのは知っていたが、まさかここまでとは予想外だった

強く想う気持ちだけは自信があるが、稼ぎとチカラはその時にならないと分からない


「じゃあさ、もし仮に俺や石川がみゆきと結婚とかいう話になったとしたら、俺たちもそれらが求められるの?」

「そこはお父さん次第かな…。少なくともお父さんはお母さんと結婚するにあたってその試練を課されたとは聞いたよ」

「かなり大変だったんだな…」

「でも稼ぎに関してはお父さんは医者だし、チカラに関してもどこかで特殊訓練受けたって言ってたくらいだから……」

「余裕で合格したわけか」

「文句なしって言われたんだって」

「そりゃそうだろ…」

「でもお父さんは課してこないと思うよ。古いやり方をとことん嫌う人だから。たぶん私のことをどれだけ愛しているかっていうのが鍵にはなると思う」

「なるほどな。あ、みゆき、蕎麦まだある?」

「あるよ。石川君も食べる?」

「じゃあ頼む」


そう言うとみゆきは俺たちの皿を持ってキッチンに行った

そして、さっきより少し多めの蕎麦を盛りつけて戻ってきた

俺たちは再び蕎麦を食べ始めた


「みゆきはもう終わり?」

「うん…。お料理の味見でもそこそこ食べたし、まだこの後も作る物残ってるから…」

「あー、なるほどね」

「二人はゆっくり食べてていいよ」


そう言うとみゆきは再びキッチンに戻った


「なんか愛野見てると母さん思い出すよ…」

「まだ実家?」

「ああ…。ばあちゃんの介護でまだ帰れそうにないらしい」


石川の家は段差が多く、介護が必要な人が暮らすにはかなり不向きだ

老朽化のこともあり建て替え予定ではあるらしいが、資金がなかなか集まらないらしい

そのため現在ローン申請中らしいがなかなか連絡が無いようだ


「親父は、建て替え終わったら全員呼び寄せるって言ってたぜ」

「なるほどな…ってみゆき、どこ行くの?」

「え?お風呂」

「おせちはできたの?」

「うん」

「お疲れさん」

「ありがとう」


そう言うとみゆきはお風呂に行ってしまった


「佐藤、つまみ食いすんなよ」

「しねーよ。お前、俺を何だと思ってんだよ…」

「ハハハ、冗談だよ」

「…ったく…」

「それにしても愛野も大変だよな」

「というと?」

「両親がどっちも医療従事者だから家のこと全部自分でやらないといけないんだからさ」

「あー」

「でもお前も母親が世界回ってていない上に父親が医者だから境遇は似てるんじゃないか?」

「似てねーよ。俺の場合は全く母さんに会えてないんだから。最後に会ったのだってもう9年も前だからな」

「もうそんなになるのか…」

「まあ、写真は毎日のように送ってくれるけど」

「ふーん」


俺たちは俺の母親が送ってきた写真を次々に見ながら過ごした

そして50分後


「………。何してるの?」

「へ?あ、みゆき、おかえり。母さんから送られてきた写真見てたんだよ」

「そうだったんだ。距離感的にてっきり男子同士でいちゃついてるのかと思った…」

「いや俺は普通に恋愛対象、女の子だから」

「俺もホモじゃねーよ」

「そういえば俺たちはどこで寝ればいいの?」

「2階の私の部屋の隣に準備してあるよ」

「了解」


俺たちは空き部屋に入った

そこにはベッドと布団が用意されていた


「用意周到だな…」

「たぶんあかりちゃんと遼太君のために準備したんじゃないかな…」

「あー」

「じゃあ俺、布団で寝るわ」

「ベッドじゃないの?」

「俺、布団派だから」

「なるほどな。じゃあ俺はベッドで」


俺たちは用意されたベッドと布団に入り、眠りに就いた


2037年1月1日

目が覚めると、そこには見慣れない天井があった


「(あ…そっか…。俺、みゆきの家に…)」

「すぅ…すぅ…」

「!?」


気付くと、俺はみゆきを抱きしめていた

俺はそっとみゆきを離し、ベッドから出て辺りを見渡した

置いてある物からして、どう見てもみゆきの部屋だった


「(まさか俺、夜中にトイレ行って戻る部屋間違えた!?しかもみゆきを抱きしめまでして…)」


俺は一気に血の気が引いた

これはばれたら流石にまずい

俺は物音を立てないようにそっと部屋をあとにした


(でもみゆきの寝顔、かわいかったな…)


俺はそのまま下に降り、リビングに行った

しかし、みゆきを抱きしめていた時の感触が未だに腕に残っており、ドキドキしっぱなしだった

俺はみゆきたちが起きるまでスマホに来ていた大量のあけおめメッセージの返信をした

そして三人が揃ったところでお互いに挨拶を交わし、初詣に行った


「みゆきと最後に行ったの、もう4年も前なんだな」

「あー…言われてみればそうだね。私、中学は全寮制で、しかも冬休みも帰れなかったからね」

「距離はそんなにないのにな」


鳥居をくぐり、境内の奥へと進むと、かなりの人だかりができていた

俺たちは後ろに並び、順番を待って参拝をした

その後、俺たちは再びみゆきの家に戻って来た

そしてみゆきは自分の部屋に上着を置きに上がった


「そういや佐藤、夜中に目が覚めた時、お前いなかったけど夜這いでもしてたの?」

「いやいや、普通に便所行っただけだよ」

「なるほどな。でもお前のことだから夜這いしてても…」

「しねーよ!」

「じゃあ私、なんで下だけ全部脱がされてたんだろう…」

「知らねーよ」

「あと私のベッドも汚れてたし…」

「佐藤、まさかお前…」

「待て待て!お前絶対ふざけて言ってるだろ!あとみゆきも絶対石川から台本渡されただろ!」

「バレたか…。てかさすがに腹減ったな」

「とにかく二人とも手を洗っておいで」


俺たちは手を洗い、ダイニングに行った

その後、遅れてみゆきがやって来て、俺たちの前に小さい重箱を置いた

どうやら俺たちの分のおせち料理もしっかり作ってくれていたようだ

俺たちはみゆきから貰ったおせち料理を食べた


「やっぱみゆきの飯はうめーな」

「ああ。親父さんもどこに嫁に出しても恥ずかしくないって胸張って言えるだろうな」

「もう…褒めたって甘酒が出るだけだよ」

「出るんかい」


俺たちが食事を終えると、ちょうど親父たちが帰ってきた

俺たちはそれぞれの家の分のおせち料理を貰い、家に帰った

家族ぐるみの付き合いのある家同士だと、こういうこともあると思うんですよね。まあ…子供たちだけでってのは流石に無いでしょうけど…。

そんな状況下で初詣やらなんやらを細かく書いてもだらけるだけになりそうでちょっと走っちゃいました。

そういえば今はもう夏真っ只中ではありますが、皆さんは今年は初詣でどんなことをお願いしましたか?

ちなみに私はあんまり大したことお願いしてないです

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