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サービス開始とチュートリアル

いつの間にか評価付いてたので感謝の前倒し投稿。


チュートリアル回。彼女はしっかりと聞いとく派です。

ちなみに作者は行動縛られなければ全力で遊ぶ派。予備の弾?命中悪いしハンドガンでいこうぜ。


作中触れられてませんがノワール状態の性格は女性軍人的なイメージで喋ってます。鋼のアームストロング少将みたいな感じ。

3.サービス開始とチュートリアル


 今日はFLOのサービス開始日だ。皆に連絡すると皆も開始と同時にログインして始めるらしい。初日から集まってPT(パーティー)を組むのではなく、しばらく独自に動くということになった。さすがに百々ちゃん放置はないので希乃と百々ちゃんでペア組むみたいだけど。

 今は…午前10時か。スタートが正午だから今のうちに食事の買い出しとか済ませてゲーム時間を少しでも長くとろう。そうと決まれば早速行ってきますか。


 ただいま~。早めにお昼を食べてスタート5分前。もうちょっと早いと思ったんだけど逆に丁度良いかな?ささっとギアをつけてダイブ準備完了。スタート時間と同時でログインする。

 覚醒した場所は見渡す限り草原だ。明るいけど…太陽どころか空がない?ここは特殊空間ってことかな。そしてそこにいるのは私の他にももうひとり、狼っぽい獣人の女性が仁王立ちしてこっちを見ている。場所の確認も終わったのでそっちに目を向けると

「Fantasia Life Online GMのルーガだ。FLOへようこそ!歓迎しよう、盛大にな。」

 …GMでした。いきなりネタ台詞入れてきましたか。ここは私もそのノリで返すべきですかね?いや、それよりこんなところにGMがいても良いんですか?

「混乱してるようだな。息抜きもかねて面白そうなやつらのチュートリアルに乱入してるだけだ。普通は専用のAIが対応してるからその辺は気にしないでくれ。」

 …つまり私は面白そうな奴だったと。キャラクターはそこまでおかしくはないはずだから招待の関係かな?そう考えると理由はあの3人しかないか。これはRPに期待されてる?

 …考えてもわからないしそろそろ返事しないと駄目ですね。っておや?

「なるほど、理解した。私はノワールだ。よろしく頼むよ、GM殿。それともこう呼べば良いかな、AI(自動人形)殿?」

GMのことをよく見るとポップアップした名前の横に(AI操作)とか書いてるのだけど…。それを指摘するとキョトンとした顔の後大爆笑し始めた。たっぷりと笑ってから

「悪い悪い。ネタをネタで返してくれると思わなくてな。流石あの3人の招待だな、面白い奴だ。」

 ー確定しちゃいました。

「薄々は感じていたがやはり奴等か。それで?AI操作の意味はなんなのだ?」

「これは鑑定のチュートリアルのつもりで用意したものだ。状態異常持ちの味方はこう見えるぞってな。その前に指摘されて意味なくなったけどな?」

「む…。それは済まないことをした。」

「気にするな。…っと俺本体、参上!」

一瞬姿がブレたと思ったら名前の横のAI操作が消えた。しっかりとポーズまでとっている。


「さて、脱線したがここはチュートリアルエリアだ。やっていくか?」

「無論だ。GM直々の解説、逃すわけがあるまい?」

「良いね、俺好みの答えだ。先ずはメインメニュー画面の出し方だな。目の前に画面を出すつもりでメニューと声に出してくれ。」

 言われた通りやると半透明なボードが出てきた。

「よし、出したな。それは基本的に自分しか見れないから注意してくれ。許可すればその相手にだけ見せることは出来るがNPCはどうやっても無理だ。俺達はGM権限で見れるがな。」

 ちなみに声に出す必要はなく、念じるので良いらしい。画面を出す意識が重要なのだとか。格好良く出し入れする為に力を入れたと熱弁されたけど、見えなければほぼ意味無いのでは?


「さて次だ。画面上部のタブを見てくれ。それぞれについて説明していこう。」

 タブには”メイン”、“アイテム”、“クエスト”、“装備”、”スキル”、“パーティー”、“フレンド”、“設定”、“ヘルプ”の8種類がある。


「“メイン”は現在の状態だな。装備品の一覧やスキルもここでまとめて見れる。変更はそれぞれのタブでになるぞ。」

 他の人にはここを見せればいいと。


「“アイテム”はインベントリに所持しているアイテム一覧だ。主な出し入れはこっからだな。未装備の装備品などもまとめて入る。一部を除いて同じアイテムならスタック出来てその上限はないが所持上限が100種類になっている。ソコんとこ気を付けてくれよ?」

 私の場合料理作り始めるとすぐに上限までいきそうだね…。

「ちなみにインベントリ内は時間が経過しない。取り出して放置でもしなければ腐る心配はないぞ。」

 あら素敵。さすがにその辺りはそうしないと問題出るよね。みんな毎日ログインしてる訳ないし。


「“クエスト”はそのままだな。進行中と終了したクエストの一覧が詳細付きで見れるぞ。“装備”も今の装備と持っている装備に変更出来るだけだ。実際に着替えて~とかもありだが当然こっちのが速いな。」

 この辺はMMOの基本的な部分なのでさっくりなようです。


「次は…“スキル”だな。これは重要だからちょっと長いぞ?ここではスキルを付け替えたりSP(スキルポイント)を使って解放したスキルの習得ができる。SPについては後で“ヘルプ”でも見てくれ。そこで注意して欲しいのはスキルは20種類しかセットできない。それ以上習得した場合は控えに送られて既にセットしている何かと交換しなければならないわけだ。」

 これは結構重要ですね。20種類となると初期の倍…。ある程度慣れてきた頃に制限に引っ掛かると。

「ああ、デフォルトで所持してるスキル…お前は吸血種だから【吸血】とか【夜の住人】だな。これは20種類に入らないからな。」

 そうなると最低レベル20位で埋まるわけですか。

「あとは…っと大事なことを忘れていた。控えのスキルは効果を発揮しない。これは実際にやってもらう方が速いな。ちょっと待ってろ。」

そう言うと凄い勢いでログが流れだした。


<【刀剣】を習得しました>

<【弓】を習得しました>

<【鎚】を習得しました>

<【杖】を習得しました>

<【魔道具】を習得しました>

<【楽器】を習得しました>

<【鍛冶】を習得しました>

<【木工】を習得しました>

<【裁縫】を習得しました>

<【調合】を習得しました>

<【鑑定】が控えに送られました>

<【錬金】を習得しました>


 えっと…どうやら武器系と生産系のスキルを習得させられて足りない枠分の【鑑定】が控えに送られたようだ。GMってこんなこともできるんだと感心していると

「ここがデバッグルームのような状態なのとGM権限の合わせ技だな。それはともかくこれを鑑定してみな。」

 そう言ってなにかの石を投げてきた。受け取って確認するけど何も起こらない。鉄っぽい感じだけど…。

「何も出てこないだろ?次はスキルを交換するぞ。」

 今度は【闇魔法】と【鑑定】を入れ替えた。その後石を見た瞬間にクズ鉄と表示された。


[素材] クズ鉄 レア度N 品質F+

スクラップとなった鉄の欠片。なにかに使えるかもしれない。


「見えたようだな。こんな風に控えにあると何も起こらない。同じように魔法や武器スキルのアーツも発動すらしないわけだ。今度は【闇魔法】を使ってみてくれ。初期のは…確か『ダークボール』だな。」

 当然出るわけないです。だって魔法無いんですもの。

「まあスキルについてこっちから言えるのはそんなものか。それじゃ戻すぞ。」

 生えてたスキルが消えました。それよりも今気になること言ってましたか。

「今”こっちから言えるのは”と言ったな。他にも何かあるのか?」

「あー、スキルの進化についてなんだがそれについてはあの3人とかに聞いてくれ。運営側としては話せないしどっちにしろチュートリアルで話す事じゃない。」

 それもそうです。やるとしても一週間くらいはかかりそうですね。


「スキルについては良いか?あとは“パーティー”と“フレンド”だな。“設定”と“ヘルプ”については説明するようなものもないから自分で見といてくれ。“パーティー”だが、これはPTメンバーの名前とレベル、あとは今の居場所もわかる。PT申請とPTを抜けたりもここからだ。その他の細かいことはヘルプに書いてるぞ。」

 細かいのは自分で調べろと。

「“フレンド”も似たようなものだな。こっちではログイン中かの確認とメッセージが送れるぞ。メニューについてはこんなところだな。今までで何かあるか?」

 他のゲームと似たような仕様が多いので問題はなさそうですね。他に説明が続きましたがPT会話などで他人に聞かれる心配はないのが良いですね。


「長々やってきたが最後にお待ちかねの戦闘だ。実戦型式だがやるよな?」

「勿論だ。実に楽しみではないか!」

 ようやく身体を動かせるようでワクワクですよ。

(チュートリアルは)もうちっとだけ続くんじゃ。


いきなりGM登場。当然のように乱入してきました。

ちなみにGMルーガは俺っ娘キャラです。

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