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剣道少女が異世界に精霊として召喚されました  作者: 武壱
第四章 軍国編
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異世界うるるん滞在記~子連れJKが、肩をぐるんぐるん回してアップ始めました~(14)

「…優姫?いい加減にしましょうね。」


 ファッ⁉︎さ、サーセン‼︎


 …って、めっちゃタイミング良く突っ込まれちゃったから、思わずモノローグで誤っちゃった(テヘペロ☆


「お茶目な顔して誤魔化さないでください。」

「サーセン…」


 物っっっ凄い冷めた表情で怒られちった…


『?エイミー、どうかしたのですか?』

「いえ、気にしなくて大丈夫ですよシフォン。また優姫の悪い癖が出ただけですから。」

『あぁ…』


 と、何やら納得した様な呟きが聞こえた後、リング越しから盛大にため息を吐く息遣いが響いてくる。これはいよいよ、諦められてちゃったかしら?


 う〜む…これ以上ギャグパートを続けるのは、あたしの沽券に関わってきそうだわね…


 しゃ〜ない。そろそろ真面目に成って、物語を先に進めますかね。


 なんだかんだバタバタあって、この章開始してから既に半年過ぎようとしてるしね――(メタ注意


「ともあれ話を纏めるけど…」


 そんな事をふと考えた後に、直ぐさまスイッチを切り替えてあたしは、みんなに向かってそう切り出した。


「犯罪組織の規模や、想定しているよりも捕まっている人達が多かった場合は、今相談して決めた通りに、ミリアがエイミー班の応援に駆け付けると言う事で。」

「わかりました、よろしくお願いしますね。」

「OK!任せてよ!!」


 そう言ってミリアは、右腕をエイミーに向かって突き出すと、グッと親指をおっ立てサムズアップポーズ。そのやり取りを苦笑交じりに見届けた後あたしは、何とはなしに通信リングへ視線を落とす。


「この際だし、敵アジトに複製品(レプリカ)設置するって成った段階で、あたし達の探索が終わってミリアの手が空くようなら、その時点で手伝いに向かってもらう?」

『そうですね…』

(わたくし)は、それでも良いと思いますわよ。』

『シフォンさんが平気というなら、そうしましょうか。』

「って訳なんだけど、平気?」


 そう言いつつあたしは、顔を上げて再びミリアへと視線を向ける。すると彼女は、それまでエイミーに向けていた右腕を、今度はこちらへと向けて――


「――OK!All Right!!何でもするよ!!」


 と2つ返事で快諾され、思わず肩を竦め苦笑する。こうも快く快諾されると、負担に思ってたりしないかななんて、チラッとでも考えちゃったあたしが、まるで馬鹿みたいじゃ無い。


「って訳で銀星。最後に総括お願いね。」

『解りました、マスター』


 なんて事はさておき。再びリングへと視線を落としたあたしは、苦笑したまま銀星に対しそう告げる。


 これに対して彼女は、まるでこうなると解っていたかのような口調で、間髪入れずに返事を返すと、淡々と語り出した――


『一部繰り返しになりますが、今一度段取りの確認をさせて頂きます。敵アジトを発見した後、エイミー達にはアジト内の調査をお願いします。アジト内の詳細間取りと内部構造、敵と捕まっている奴隷達の正確な人数、可能な限り詳らかにして下さい。』

「解ったわ、銀星ちゃん。」

「が、頑張ります!」


 起伏の無い事務的な銀星の語りの途中。ふとした瞬間にエイミーが、和やかな表情で相づちをうつ。


 これに倣ってか、直ぐさまジョンも相づちをうつけれど…打って変わって、こちらは随分と表情が堅いわね~


『エイミー達からの報告を元に、敵アジトの何処に複製品(レプリカ)を設置するか、私とシフォンさんで話し合います。この話し合いに多少時間が掛かると思うので、エイミー達には一旦敵アジトから撤退して下さい。身を隠せそうな場所は、予めピックアップしておきますので、そちらで待機をお願いします。』

『姫華さんとミリアさんが合流なさるなら、このタイミングがベストですので、忘れないで下さいましね。』

「は~い!」

「Noted!覚えておくよ」


 而して銀星の語りは更に続き、今度は場違いなくらいに脳天気な返事と、自信たっぷりな返事が交互に上がる。何とも頼もしい限りだわ~


複製品(レプリカ)を設置するポイントが決まり次第、再びアジトに潜入し作業を開始して下さい。』


 そんな風に、思い思い個性的な返事が返される中であっても、銀星の語りは一切ブレる事無く淡々と続けられる。流石銀星、あたしと違って真面目ね~


 と、感心した直後――


『解ってると思うけど、姫華はこの時何もしないで待機だからね?エイミー達に着いて行こうとしないでよね!?』


 ――急に感情的になり、姫華に対しそう確認しだした。信用無いわね…


「え?や、やだな~銀ちゃん!ちゃんと解ってるって!!」

『なんで今ちょっとどもったのよ!あんたさては忘れてたわね!?』

「わ、忘れてないよ!!ちゃんと大人しくしてるよ!!」


 な~んて考えてた直後、姫華の見せた反応と銀星との掛け合いに、思わすプッと吹き出してしまった。どうやら彼女の読みは、ここでも正しかったらしいわね。


 これまた流石の銀星ね~頼りになるは脳天気な長女じゃく、しっかり者な3女だわ~

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